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世界は韓国を中心には回らない
同盟とは利益も負担も分かち合ってこそ
政治家たちは非現実的な色眼鏡を外し、世界を直視せよ
地球が宇宙の中心だと信じられていた時代があった。この荒唐無稽(むけい)な天動説が1000年以上も天文学の主流にあったことを思えば、これがいかに当時の人々に気に入られ、安心させてきたかが分かる。事実、そのように信じても生きていくのに何の支障もなかった。だが、最近のこの国の政治家たちのように「世界は韓国を中心に回っている」と誤解し、行動するのは危険千万だ。このところ韓半島(朝鮮半島)の外から聞こえてくる氷の割れるような音は「韓国版天動説」に対する警鐘だ。
米国防総省高官が先日、韓国が嫌がる日本の集団的自衛権行使に関連し、「北東アジアの脅威に対抗する強力な抑止力になるのは米日韓。これには北朝鮮の脅威も含まれる」とクギを刺した。集団的自衛権とは、日本の同盟国である米国が第三国から攻撃を受けた場合、日本に対する攻撃として受け止め、日本が反撃する権利のこと。集団的自衛権はあらゆる同盟の中核要素だ。国連憲章も主権国家固有の権利として認めている。それでも日本は過去の侵略の歴史を反省する意味と、平和憲法の精神に反することを理由に、この権利を行使しないとしてきた。集団的自衛権行使の留保という壁を乗り越えるよう日本の背中を押してやったのは米国だ。
日本の変化の背後には米国の変化があったのだ。 その翌日だったか、米大統領補佐官(国家安全保障担当)はある講演で「日本は初となる国家安全保障会議(日本版NSC)の創設を準備している。(私の)日本側パートナーと懸案を話し合う日を心待ちにしている」と述べた。かなり露骨な表現だ。この補佐官はまた、米国にとって最優先の経済の関心事が米国主導の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を成功させることで、オバマ大統領が来年4月のアジア訪問を計画していることにも言及した。日本は、国内の利益団体の反対を押し切り、すでにTPP参加の意向を明らかにしている。日米はオバマ大統領の訪日について協議しているという報道も流れた。
~(中略)~北朝鮮という問題児が隣にいる韓国の選択は、最強国の米国ほど自由自在でない。島国の日本のようにスッパリと二者択一するのも難しい。「韓米同盟」と「韓中友好」のはざまでバランス問題の正解を出すには、国を挙げて知恵を絞り、手探りしていくしかない。その際には「韓国は韓半島(朝鮮半島)統一ムードが熟せば『韓米同盟縮小』と『統一に対する中国支援』を取り換えるだろう」というブレジンスキー元米大統領補佐官の言葉が、個人的な疑念ではないということを常に念頭に置くべきだ。
「世界は韓国を中心に回っている」と信じるのは危険千万で何の根拠もない「政治的天動説」に過ぎない。この色眼鏡を外さなければ、韓国も世界も見えてこない。
引用:朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/01/2013120100226.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/01/2013120100226_2.html
「韓国と日本、米国とより親しいのはどっち?」
昨年春、ワシントン名物「桜祭り」のときのことだ。日本が1912年に3020本の桜をプレゼントしたのを機に始まったこの祭りが100周年を迎えたことから、日本はこれを「日米関係復活」の象徴にしようと、文字通り総力戦を展開した。桜祭りをサポートするための外交官を別途派遣したほどだ。
これはわずか1年半前のことだ。当時ワシントンで感じた米日関係は、事実これまでで最も冷え切っていた。
~(中略)~
しかし、最近のワシントンの空気が当時と違うことは既にご存じの通りだ。韓米間に何か問題が発生した訳ではないが、これまでの状況を考えると米日関係の「反騰」はあまりにも劇的だ。米国に対して素っ気なかった以前の日本の民主党政権とは異なり、対米外交に全てを懸ける安倍晋三首相に対し、米国が前向きに応えているからだ。今年初めに安倍首相がワシントンを訪れて「日本が帰ってきた」と宣言したときには「オーバーだ」という声が多かったが、今これを疑う人は一人もいない。
要請する前に安全保障の負担を分かち合おうとし、ラブコールを送り続ける日本を見る米国の目はこれ以上ないほど柔らかくなった。 ワシントンにいる各国大使たちも接し方に苦労しているジョン・ケリー国務長官が先日、日本関連のイベントに相次いで参加し、日本の大使と和気あいあいとした様子で語り合っていたのがこうした空気を物語っている。ケリー国務長官は折に触れて「より多くの役割を果たそうとする安倍首相や日本の努力は非常に喜ばしい」と絶賛を惜しまなかった。
~(中略)~
それを見ると「対米関係の焦り」は今、韓国側に生じているようだ。
韓国外交の最優先事項が対米外交であることは、いくら強調してもしすぎることはない。しかし「米国と親しいのはどっちなのか」と競い合い、一喜一憂しなければならない現状は、経済規模世界第15位の国に似つかわしくない気がする。
引用:朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/01/2013120100225.html