日韓局長級協議に対する日韓の捉え方や温度差が明確になってきたので、ホル韓的な考察を加えてまとめてみました。
写真引用:NEWSis
韓・日慰安婦の局長級協議…今回も「手ぶら」で終了
日本の安倍政府の河野談話の揺さぶりの影響で中断されていた、韓日両国の局長級協議が再開されたが、日本側の法律的な賠償など、解決策の糸口がつかめず、今回も進展なく終了した。
外交部は同日午後2時40分頃からソウル都染洞外交部庁舎での李相悳外交部東北アジア局長、伊原純一外務省東アジア・大洋洲局長が両国の代表として参加した中、韓日の局長級協議を開催した。
韓国側はこの席で、軍慰安婦強制動員を認めた1993年の河野談話文案が両国政府の水面下の交渉を通じて調整されたということ側の再検証結果の発表について強い遺憾の意を伝達した。
併せて菅官房長官が先月20日、河野談話検証結果の発表直後の談話を守っていくと言った発言に触れながら、これを行動に移すことを促した。
伊原局長はこれについて河野談話の検証は談話を守るためのものであり、今回の検証を通じて、こうした日本政府の立場は、さらに明確になったという意見を韓国側に伝達したと、政府当局者は説明した。
韓国側はさらに、新宿をはじめとする日本の大都市を中心に嫌韓デモが拡散されていることに対して強い憂慮の意を表明して、日本政府がこれに対して法的・制度的な防止策を設けることを要請した。
併せて群馬県の強制徴用者追悼碑の撤去問題、長崎市の原爆犠牲者慰霊祭問題などについても日本政府が積極的に対処してくれるよう訴えたと同当局者は伝えた。
当局者は「このような事案がしきりに報道がされて、日本の指導者たちの謝罪と反省が誠意を欠いているように映るために中央政府が関心を持って積極的に対処してくれることを要請した」と説明した。
日本側は同日の協議で、韓国側の対日水産物の輸入規制、対馬仏像の返還問題、強制徴用者の判決の問題などを集中的に取り上げた。
双方はこの他に、日本の集団的自衛権行使の決定などについても意見を交換しており、韓国側は、日米両国の防衛の指針の再改正時に私たち側の立場を反映していくという立場を伝えた。 (引用はここまで)
引用:ネイバーニュース/NEWSis
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=
sec&sid1=100&oid=003&aid=0005978692
勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に怒り出す
韓国に対しては「勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に怒り出す」この三段活用を用いて見ると非常に分かりやすい。
日韓局長級協議もまさにこれです。日韓局長級協議とは、普段から定期的に両国の懸案事項を話し合い、より緊密で円滑な外交関係を維持し発展させることが目的です。要するに「定期的」に「外交の実務者」が話しあえば便利でしょ?と言う意味です。
日本は、北朝鮮問題や中国の海洋進出に伴う問題など日韓両国の跨る様々懸案をもっと話し合いたいから日韓局長級協議を定期開催しようと呼びかけました。この提案の最大のポイントは「反日でがんじがらめになっている」韓国側を「定期的に」話し合いの場に引きずり出せるです。
韓国側にとっても、日本と話し合いの場を設けただけで「何やってんだ? 日本と話し合う必要なんてあるのか?」と批判される、高まりすぎた国内の反日世論に「定期開催だから」という、都合の言い言い訳ができる上、両国の歴史・慰安婦以外の問題で必要な調整や意見の交換ができるのは魅力的です。
しかし韓国側も簡単にOKを出すには、国内世論に対して納得の行く説明をしないと批判が飛んできます。そこで韓日局長級協議は慰安婦問題を主な議題として扱うことを提案します。
日本側は当初、日韓局長級協議で両国間の「歴史問題」や「慰安婦問題」は主な議題としては取り扱わないと、何度も韓国側に言っていました。何故ならそれを取り扱えば「主張は永遠に平行線」で開催する意味が無いからです。
結局、韓国側は韓日局長級協議の開催を国民に納得させるためには「慰安婦問題」は外せないと言うことで妥協案として、日本側が
「日韓局長級協議の1回目だけ慰安婦問題をメイン議題として取り上げてもよい」と折れました。しかし
「2回目以降からはそれ以外の話し合いをするから」とも釘を刺しています。
上記の経緯を踏まえて日韓局長級協議はスタートしましたが、問題は韓国の各メディアは「日韓局長級協議」のことを「韓日慰安婦局長級協議」と表記して、慰安婦問題の解決のために設けられた場だと誤認させるというより、知っている上でワザとそのように書いている節があります。
過去の記事:
[勝手に命名慰安婦協議]日韓局長級協議が東京で再開 ⇒「なぜ韓国ではなく東京なの? 」by韓国人 日本軍慰安婦問題を議論するための日韓局長級協議が今週、東京で再開される。 政府当局者は12日「今週に協議ができるようだ」としながら「まもなく発表できるだろう」と語った。
今回の局長級協議は日本軍慰安婦問題のみを議題として先月開かれた局長級協議の延長線上の会議の性質がある。日韓両国は先月16日ソウルで開かれた初の局長級協議で、
一ヶ月に一回の割合で慰安婦協議を定例化することで意見を同じくした。 これは5月に開かれた1回目の日韓局長級協議の後に書かれた記事ですが、
■日本軍慰安婦問題のみを議題として先月開かれた局長級協議の延長線上の会議の性質がある⇒だって定期開催なのに、何いってんの?って感じです。 ■一ヶ月に一回の割合で慰安婦協議を定例化することで意見を同じくした⇒最初から定期開催を・・・ そして堂々と「慰安婦協議」を定期開催することにすり替わっています。 正確な情報をねじ曲げて都合の良い話に作り変えてしまうのが
「韓国の勝手な期待」です。
そして7月23日に日韓局長級協議後の韓国側の主な記事のタイトルをご覧ください。
・韓・日「慰安婦議論」局長級3次協議=news1
・成果なしに終わった慰安婦韓日局長級協議=東亜日報
・韓・日慰安婦局長級協議…今回も「手ぶら」で終了=NEWSis
・また成果なく終わった韓日「慰安婦協議」=朝鮮日報
・韓日3回目軍慰安婦協議...具体的な解決策の調整に注目=聯合ニュース ほら、もう完璧に「日韓局長級協議」は「慰安婦協議」へ染め上げられています。韓国政府もこれに対し「何も言いません」し、逆に韓国政府は一言も「韓日局長級協議=慰安婦協議」とは公式の場では言っていない、勝手に誤解を招くような発言をしてメディアがそれを「慰安婦協議」に昇華させ、世論に「慰安婦問題の解決を期待」させているだけなのです。
23日の協議の中で韓国側が「菅官房長官が河野談話検証結果の発表直後の談話を守っていくと言った発言に触れ、これを行動に移すことを促す」と言ったそうですが、菅官房長官が見事に球を投げ返して見せました。(偶然かもしれませんけど)
「軍慰安婦」3次韓日局長級協議…成果は未知数だ
日本軍慰安婦問題についた韓日外交当局の局長級協議が約2ヵ月ぶりに再開されました。
ところが会議が開かれたその時刻、日本は政府報道官が直接乗り出して、慰安婦問題の解決策を検討する計画がないという挑発性の発言を持ち出しました。
このような姿勢なら果たして今後の協議でも碌な成果が出るか疑問です。
李貞ミン記者が報道します。
<レポート>
先月、日本の河野談話検証のため中断された韓日の局長級協議が2カ月ぶりに再開されました。
もう三度目の協議。
4時間も対話が続いたが、意見の相違は依然としました。
特に河野談話検証に強い遺憾を表明し、解決策の提示を要求した韓国側に、日本は、河野談話検証は、河野談話を守るためのものだったという言い訳ばかり繰り返しました。
伊原:
「とても良い協議になったと思います」
ソウルで慰安婦協議が進められていたまさにその時刻、日本の政府のスポークスマンである菅官房長官は、むしろ河野談話の検証は作成過程の事実関係を明らかにするための客観的な作業だと主張し、慰安婦問題に別途解決策を準備する意味もないと明らかにしました。
菅官房長官:
(日本政府が慰安婦問題について、韓国に丁寧に説明するほか、打開策を検討する考えがありますか?)
そんな考えはありません。
これについて、韓国外交部は、日本が本当にそんな意図なら、協議に出てもいなかったはずだとして、長い目で対処しようとしていると話しました。
しかし、一方で交渉をしても、一方では解決策を探す気がないと公開的に明らかにする日本の二重行動を考慮し、今後協議がどれだけの成果を出すかは未知数です。
引用:ネイバーニュース/KBS
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1
=100&oid=056&aid=0010052675
いかにも、「慰安婦協議」に対して伊原純一外務省東アジア・大洋洲局長が「良い協議だった」と言ったように書かれていますが、これは、日韓局長級協議で様々な話し合いが出来たことを指して言っているわけで、「慰安婦協議」を指して言っているわけではないと思います。
さらに菅官房長官の発言は、日本の従来の方針から何もブレていないし、韓国側に期待させる発言もしていません。ただ「従来の方針」を復唱しただけです。韓国メディアが勝手に期待させる記事を垂れ流したせいで、勝手に失望しているだけのお話。
これで韓国三段活用の「勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に怒り出す」のうち
「勝手に失望」段階に入りました。
管理人が推察する日韓局長級協議で交わされる会話のおおそよの内容は
■日韓局長級協議1回目inソウル
日本側:これからよろしくお願いします。
韓国側:よろしくニダ
韓国側:では、約束通り慰安婦問題の話をするニダ!!!
日本側:あ、はい。従来の主張と何ら変わりはありません
韓国側:・・・・・・
日本側:では来月に東京で会いましょう。 ■日韓局長級協議2回目in東京
日本側:よろしくお願いします。
韓国側:よろしくニダ
日本側:では、約束通り他の外交懸案を話あいましょう。では北朝鮮の・・・
韓国側:北朝鮮に対しては・・・
協議の最後に
韓国側:慰安婦問題はどうなってるニダ?
日本側:あ、はい。従来の主張と何ら変わりはありません
韓国側:・・・・・
日本側:では来月にソウルで会いましょう。 ■日韓局長級協議3回目inソウル
日本側:よろしくお願いします。
韓国側:よろしくニダ
日本側:では対馬の仏像返還の・・・
韓国側:仏像返還に関しては・・・
協議の最後に
韓国側:慰安婦問題はどうなってるニダ?
日本側:あ、はい。従来の主張と何ら変わりはありません
韓国側:・・・・・
日本側:では来月に東京で会いましょう。 まぁこんな感じなんじゃないかと思います。韓国の世論も「日韓局長級協議(韓国名:韓日局長級協議 別名:慰安婦協議)」は、日本が言い出したことなのに「あまりにも進展がなさすぎる」のはおかしいくないか? と、その内批判の矛先が政府へ向くはずです。その時に、政府は「進展しないのは日本が協議に真面目に応じていないから」なんて言い出せば、
韓国三段活用の「勝手に期待して、勝手に失望して、勝手に怒り出す」のうち
「勝手に怒り出す」の段階に突入します。
その時期はもうそう遠くないかもしれません。
最終的に日韓の「日韓局長級協議」に対するスタンスが
日本:
外交に関する諸懸案の協議の「ついで」に慰安婦問題を話し合う
韓国:
慰安婦問題解決の協議の「ついで」に外交に関する諸懸案を話し合うこの差を理解していないと「日韓局長級協議」に対する見方や期待感もかなり食い違う事になるだろうし、メディアが正確に情報を伝える義務があるともいます。正確に伝えた上で偏った意見で叩くのはありだと思ういますけどね。
韓国メディアは反日煽るほうが利益につながるといっても常軌を逸した内容なのを自省することないでしょ。
日本としては適当にあしらってやることやっての現状がベストですわな。舛添っていう帰化野郎が変なこと約束してそうで嫌ですが。