海外の反応アンテナ｜ホル韓

[韓流はうわべのなのか…成長動力か]（1）韓流? それが何ですか? 韓国には買い物をしに来ました。

「韓流ですか? 聞いたことがあります。K-POPは好きです。しかし、そのために韓国に来たのではありません。ただ近くてショッピングしやすいから来ました」

ソウル小公洞のロッテ百貨店で会った中国人観光客、張さんの言葉だ。中国上海に居住する彼女は、連休を迎え、男友達と一緒に韓国を訪れた。張さんは「上海で韓国は韓流よりもショッピング天国として有名だ」と述べた。

韓国ドラマとKポップブームが世界大衆文化の一つの流れになった。韓国という国に対するイメージを高めるのに韓流が寄与しながら、最近の観光客の増加の原因を韓流に求める見方が支配的だ。特に政府主導の韓流政策が強化され、韓流の経済的波及効果が強調されている。

予算が投入されるほどの結果がなければならない。観光は韓流の効果が直接現れる分野だ。政府は韓流ブームが観光収支の改善に貢献しているという楽観的な展望を出している。韓国は世界を魅了することができる「ソフトパワー」を備えた「魅力的な国家」というわけだ。しかし直接街頭で観光客たちに会ってみて韓流は思ったより遠い存在だった。

25日、ソウル光化門広場からロッテ百貨店から東大門まで韓流観光客が集まるという街に出て、外国人観光客に会った。インタビューの対象も韓流について関心を持ちそうな20代女性、アジア系な人物を主に選択したが、これらのおもな反応は「韓流は聞いたことがあるが、しかし旅行とはまったく関係ない」だった。

韓流スターを見たり、韓国ドラマのロケ地が観光目的の観光客は1人に過ぎなかった。ほとんどは「韓国が地理的に近いからという観光地として選んだ」と話した。

意外な結果だった。

外国人観光客に韓国マスコミの記者が韓流について聞かれたら礼儀のため好意的な返事をする場合があるが、この場合、真実から遠くかけ離れてしまうとう懸念は見事に外れた。

光化門広場で会った中国の大学生は韓国を選択した理由について「実際特別な理由はない」「ただ距離が近くて連休期間を迎えて行けそうな所を探していたところ、物価が安いから、それで来た」と述べた。

実際、韓国を訪れる外国人（ビジネス旅行を含む）の滞在日程は3~5日がほとんどである。韓流の影響が高いアジア圏の観光客が4日以内の短い海外旅行を計画する場合、物価は安くて商品やサービスの質が低い東南アジアか、物価は高い日本、そして両地域の中間的な性格を持っている韓国などを選択肢に上げて、長所と短所を見比べて決定する。旅行をしょっちゅう行く人なら、行ったことがない所を探すのも一般的である。

ソウル武橋洞ソウルファイナンスセンターの裏路地を散歩中だったスーザン（シンガーポール）夫婦も似たような返事が返ってきた。韓流という言葉は知っていたが、韓流が旅先として韓国を選ぶ際に影響を及ぼすことはなかった。さらに「私たちは歌手を見に来たり、ドラマに出てくるところに行こうとてココに来たわけではない」と話し「休暇を迎えて、旅行地を選ぶ際に、今度は一度も行ったことがない国である韓国に行ってみることに決定しただけ」と答えた。

休暇の期間が短い海外旅行を楽しむというスーザン夫婦はすでに、中国や東南アジア諸国はほとんど行ってみたため、今回、たまたま韓国に来ただけだと付け加えた。光化門一帯では真の「韓流観光客」を会うこと難しかった。

若い観光客が集まるという東大門に足を向けた。東大門デザインプラザで出会った20代の女性から韓流を直接体験したくて韓国に来たという話を聞くことができた。

インドネシアから来たノラ（26）とアンジェラ（23）は清潭洞の韓流通りを歩いて帰ってきたろころだと話した。彼女たちは嬉しそうな表情で「清潭洞SM、JYP、CUBEなどを聖地巡礼するように回った」「"インドネシアでは、韓国の歌手に対する人気が爆発的」と述べた。そして韓国ドラマ特別展が開かれる場所に向かった。

本当に韓国観光が、そのまま韓流観光を意味するのだろうか。

今年22日に開かれた「韓国観光ブランド宣言式」で文化体育観光部関係者は「昨年、外国観光客が1200万人を超え、今年上半期も前年同期比で約20%成長した。新規観光ブランドを通じて観光コンテンツを補強し、韓流観光客2000万人時代を切り開く」と述べた。遠回しな表現だが、韓流を外国観光客の増加の1等功臣として挙げたのだ。

最近何年間かは韓国観光業界の雰囲気はいい。韓国観光公社によると、先月韓国を訪れる外国人は127万3627人で、前年同期より20.3%増加した。特に中国人観光客は前年同期比43.8%と大幅に伸び10万人を超えた。中国は韓国ドラマとKポップスターたちの人気が爆発的として知られる代表地域である。

1人あたりの基準で、彼らが韓国で使うお金もはるかに多くなった。この期間、韓国百貨店で、中国人が使ったお金は前年同期比100%以上に増えた。同じ期間に訪韓した香港人も57.4%増加した。

このように中国・香港など中華圏からの観光客が増えた背景について、政府や観光・リサーチ機能を実行する多数の機関は、その理由を「韓流」と要約している。韓国観光公社と韓国文化観光研究院などは、これらの観光客の増加が韓流に起因したものだと何度も明らかにした。文化体育部も「韓流体験を通じた韓国観光の感動提供」を今年の15の主要課題と選定した。ドラマやKポップスターたちを掲げたイベントを観光と連結させた韓流観光を育成するというものだ。

しかし、観光客の増加が果たして「韓流」ためなのかについては議論の余地がある。政府や関連機関関係者らの分析と街頭に会った観光客の言葉には大きな温度差が存在する。

これに対して韓国文化観光研究院国際観光研究センターのチェ副研究委員は「韓流の影響について、範囲をどう設定するかによって意見が別れる」と述べた。副研究委員によると、韓流が観光に及ぼす影響は大きく特殊的連携（specific linkage）と一般的連携（general linkage）に分かれる。特殊的連携には直接Kポップ歌手の公演を見て、ドラマのロケ地を訪問する場合などが含まれる。韓流が韓国に対する全般的なイメージを高め、韓国に対する関心を高め、これが観光につながるケースが一般的連携だ。

副研究委員は「韓国を選択した理由として、ショッピングやグルメ探訪が選ばれたが、基本的に韓国と言う国自体に対する関心がなかったら観光地として選ばれることは無かった」と述べた。

引用：ネイバーニュース/金融ニュース
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1
=103&oid=014&aid=0003213330