映画「鳴梁」を見れば、朝鮮水軍の板屋船が日本の船を突き飛ばして沈没させる「衝破」という戦術が出てきます。
写真引用:MBC
映画「鳴梁」の中で勝利に導いた「衝破」戦術...秘密は技術力
映画「鳴梁」を見れば、朝鮮水軍の板屋船が日本の船を突き飛ばして沈没させる「衝破」という戦術が出てきます。 文字通り衝撃を加えて破壊という話です。しかし、同じ木の船ですが、どうこのような戦術が可能だったのかです。
キム・ミヒ記者が取材しました。
◀レポート▶
12隻対333隻。
絶対的な劣勢の状況で李舜臣将軍は果敢な決断を下します。船をもちこみ、敵軍の船と衝突する、いわゆる「衝破」戦術を展開したのです。映画の中で日本の関船は酷く壊れていましたが、朝鮮水軍の船はびくともしなかったのです。やや無謀に見える戦術で大勝を収めました。
板屋船は長さ30メートル、高さ6メートル、3階にデッキで作られたほか、底が平らになって安定性が優れていました。反面、日本の軍艦である「関船」は高さが板屋船より1メートル以上低く、底が尖っていて流れが速く、狭い海域ではバランスを簡単に失いました。
また、板屋船は頑丈で分厚い松板に木釘で組み立ていたので水中で堅固だったのですが、日本の関船は薄い杉で作られていた上、鉄釘が打ち込まれ簡単に錆びてしまいました。
イムウォンビン李舜臣研究所所長
板屋船、これは海の上の城です。(日本軍の)敵船の数は倍を優に超えていますが、我々の船は相手の船より遥かに大きかったのです。
しかし、専門家の間では、鳴梁海戦で李舜臣将軍が「衝破」戦術を使わなかったはずだと分析しています。
鳴梁海戦で朝鮮水軍の死亡者が、わずか2人だったという記録に照らしてみると、火砲と神機箭を利用して遠くから攻撃する「撞破」という戦略を使用したという説明です。
引用:ネイバーニュース/MBC
http://news.naver.com/main/read.nhn?oid=214&sid1=106&aid=
0000407406&mid=shm&mode=LSD&nh=20140817221354
記事や映画の情報を総合すると、朝鮮の板屋船は丈夫な松の板を「木釘」を使い建造したので丈夫。一方の日本が使用した関船は薄い杉の板を「鉄釘」を使い建造したので、直ぐに錆びてしまい、朝鮮水軍が行った「衝破(衝突して破壊)」戦術により、次々破壊・沈没していった。これは日本に較べて、朝鮮の技術力が進んでいたから。
しかし記録には朝鮮水軍の死者が2人しかいなかったこと考えると、実際には火砲と神機箭(ロケット砲みたいなもの)をした遠距離攻撃で一方的に攻撃したためだった。
管理人補足:韓国のwikipediaによると・・・
鳴梁海戦は1597年、旧暦9月16日(陽暦10月25日)、文禄・慶長の役の際、李舜臣が指揮する朝鮮水軍12隻が鳴梁で日本の水軍133隻(総参加艦船は333隻)を退けた世界戦史に輝く海戦。
参加兵力
朝鮮水軍・・・板屋船12隻か13隻、漁船32隻
日本水軍・・・関船など133隻、戦闘に参加しない他の船200隻
被害規模
朝鮮水軍・・・戦船の損傷なし、死者と負傷者4人、あるいは73人
日本水軍・・・戦船30隻あるいは120隻沈没、死亡兵力2,600人から18,466人
■勝利の要因
朝鮮水軍の勝利の要因としては当時、日本より優位の朝鮮の船舶建造能力、戦艦の強度、艦砲を挙げられる。
まず船舶建造能力の面で当時、朝鮮は日本より優位の技術水準だった。釜慶大学のイ・サンユン教授は著書「技術、船、政治・技術力は世界覇権をどのように変えたのか?」で文禄・慶長の役当時、朝鮮を侵略した日本軍が海上戦でいつも敗れたのは、朝鮮李舜臣の優れた指揮のお陰もあるが、日本の造船技術が立ち遅れた理由も大きかったと指摘し、日本の造船技術は小さな帆船でモンスーンに乗って海上を往来する水準だったが、その一方で朝鮮は建国初期から長期間、倭寇に備えてきた朝鮮水軍に比べるレベルではなかった。
また文禄・慶長の役当時、軍船を製作した日本の造船技術が、当時の朝鮮や明の水準には及んでいなかったのは、12世紀に始まった鎌倉幕府の時、中国との交易を行ったにもかかわらず、貿易船は中国人技術者を雇用して作ったほどだったという記録から推定することができると指摘した。
次に船舶の強度面を見ると、当時、日本軍戦艦は尖底船は、船首がとがって板の連結に釘を使用した安宅船と、朝鮮軍の戦艦は船首が丸く、木の釘を使った板屋船だった。また板屋船の大きさは、日本軍の最も大きな倍の安宅船より大きかった。船首が丸いということは水の抵抗が少なくて回転が容易な一方で、和船の釘は錆が生じて腐食する結果をもたらし、船の安定性に深刻な問題をもたらした。さらに衝撃に弱く簡単に破損された。朝鮮の水軍は砲撃戦のみの戦闘は行っておらず、必要な場合や、不可避な場合、衝突戦術で日本軍の船を壊していく戦法が駆使できたのも、このような船の特性のおかげだった。
3番目の艦砲を見ると、当時、艦砲は文禄・慶長の役全体を通じ、朝鮮水軍において最も効果的な武器だった。多様な種類と口径の火砲を使用しており、今日のロケット砲と比較される神機箭、迫撃砲に該当する飛撃震天雷、大型ロケット兵器と呼べるような大将軍箭など新兵器も多く使用された。反面、日本の水軍も艦砲を使用したが、朝鮮水軍に比べて使用が下手で、日本の水軍の艦砲積載量が朝鮮水軍に比べて劣勢だった。
さらには、鳴梁海峡の地形と時間による潮流の変化を利用した李舜臣の優れた戦略と、死を覚悟して戦った兵士の士気も主な勝利の要因といえる。
このような複合的な要因に支えられ、朝鮮水軍は不利な環境でも日本の水軍を大きく打ち破ることができた。
韓国が主張通り被害の差が、ここまで付くものなのか?
日本のwikipediaに書かれている解説もありますが、ここは韓国が主張している説に乗っかった上で、独自の視点から考察してみます。韓国が勝利の要因にあげている船体の堅牢差については、この手の船舶に知識がない(竜骨の有無の差ぐらいしかよくわからない)ので割愛させていただきます。
まず、この当時の海上戦で遠距離からの火力で沈むなんて、まずありません。何故なら船体真横に搭載された大砲は進行方向に向かって射撃が出来ません。僅かばかりですが船首に大砲を備えた例も有りますが、かなり特殊な例です。よって映画のように反航戦(両端から敵と味方がすれ違うように進んでいく形)において、すれ違ってもいないのに大砲の球が飛んでくるなど「戦争映画の見過ぎ」です。
韓国の主張では、火砲やロケット弾を活用し一方的に日本軍をアウトレンジしたように言われていますが、当時の技術と戦場になった海域ではまず不可能。当時の艦載砲の射程距離は水平に設置されていたこともあり、最大でも1kmあるかないか程度。有効射程は数百mといったところでしょう。主に敵船の真横(数百m以内)に移動し一斉射撃で敵船を叩き壊して足を奪い、その後乗り込んで制圧するのが基本です。というよりこれしか方法がない。
悲しいかな近代戦を戦ったことがないので、艦隊戦、とくに砲術をメインとした海戦がどれほど命中させるのが難しいのか理解していないので、こんなとんでもない主張が出てくるのだと思います。
逆に映画「鳴梁」で描かれているように、船体をぶつけて、白兵戦を船上で行ったという方が正しいと思います。しかし、こうなると朝鮮軍の死者が2人か3人かは知りませんが、こんな少人数で済むはずがありません。どれだけ当時の日韓に技術的な格差があったと言うのでしょうか? 日本水軍はUFOとでも戦ったのか?www
韓国が主張通り被害の差が、ここまで付くものなのか?
過去の歴史とは、日本も含めて大げさに誇張されがちですが、韓国の場合は度が超えています。映画「鳴梁」はエンターテインメントなので、韓国人が喜ぶように作ればいいし、その内容を批判する気もありません。日本だって同じような事はやっています。しかし少なからず日本の場合は「映画の内容は本当だったんだろうか?」と調べた時、事実を知らせる資料は存在しています。
しかし韓国の場合、映画「鳴梁」を見て「この内容は本当なんだろうか?」と思った韓国人が、まず最初に調べるであろうwikipediaの情報から「よりフィクション性の高い情報」になっているのは、どうなんでしょうか?
仮に大砲や神機箭、飛撃震天雷、大将軍箭などの兵器が長距離から、動く目標に対して命中させられるだけの技術レベルを誇りっていたのならば、なぜ陸戦戦に転用しなかったのか? なぜ日本軍にボロ負けをしたのか?
このへんの説明はどのようにつけるのでしょうね。
記事に対しての韓国の反応
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板屋船VS関船の戦いは実質、木釘VS鉄釘だから。やはり木釘の方が優れているんだね
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鉄が海水を被ればどうなるかを考えて見ただけでも
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木が水を含めば体積が増え継手部分の隙間がさらに頑丈なものになる。こんな先祖の知恵が凄いよね。
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鉄釘は真水に較べて海水だと遥かに短時間で錆びるよ
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世界の造船大国1位の歴史はあの時から既に始まっていたんだ。
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日本軍の船は基本的に遠い距離を航行することを考慮して作っていたが、朝鮮水軍の船は最初から守備的な部分に重点を置いた船だ。だから板屋船が守備に徹することで相性が日本軍にとって最悪だったんだ。
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韓国の造船技術は最高だ
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鳴梁・・・本当に言葉が必要ない名品映画だ
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韓国から欧州まで、もちろん日本も認めた造船の神様、李舜臣将軍が作った奇跡だ。
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どうやって勝ったのか本当に謎だよwww
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無料でいいから、この映画を日本人にみせましょう
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あの時代にイギリス艦隊が朝鮮に攻めてきても防ぐことができたと思うよ
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死者が2人ってwwwwwww
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鳴梁は楽しく見たけど、歴史の歪曲がとても多くて少し不満が残るね。
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鄭周永会長が造船所(今の現代重工業)を建てるための、お金を借りるときに500ウォン札に描かれた亀甲船を見せて、ヨーロッパ人たちを説得したという伝説のような話がある。強国朝鮮のDNAが流れる韓国
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鳴梁での勝利要因には優れた火薬技術も一役買った。1700年代後半、西洋が東洋をリードする前までは、朝鮮の火薬技術は当時世界最強で、清と同等の水準だった。大将軍箭、神機箭、飛撃震天雷を見てもよく分かるよ。文禄・慶長の役の時、大きな活躍をした飛撃震天雷は清国でも使ってみた後に賞賛を禁じえなかったという
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秘密は技術力だよね。CGという技術力
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技術力がそんなにも高い国が、何故日本で捨てられた客船に乗って惨事を起こすんだ?
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鳴梁海戦での友軍死亡者がたったの二名だったなんて・・・・心が震える事実ですね。李舜臣将軍様の威厳に天の加護が加わったらから、こんな奇跡のような結果が・・・
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船を作る技術の差ではなくて、日本は本国から遠く離れた韓国まで素早く航海をしなくてはいけなかったので、スピードのために船体を尖らせたんだよ。
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何人かは本当に否定的な事を書いているが、素晴らしいものは称賛すべきであり、衝突戦術は実際に他の海戦で使用した事がある。それが何で歴史歪曲になるんだ。日本が歪曲した歴史でも批判してろ。
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映画でも本物の凄いのに、実際の記録では死者2人って・・・・ 映画を見ている間、ずっと感謝していました。ありがとうございます。
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三国時代から有名だった朝鮮の造船業!!!
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李舜臣将軍様がいなければ、韓国ではなく日本人として生きていただろ。
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記録では、朝鮮軍の死者は2人しかいないのに、映画では多くの朝鮮兵が死んだ。歴史的考証をして映画を作れ。SF小説にせず、李舜臣将軍様にお見せ出来るように。