独島艦の記事に読者から質問があったのでホル韓的に答えてみました。
この記事
「独島級2番艦はオスプレイの運用が可能になる!!! けどオスプレイは導入しない ⇒「まずは搭載するヘリを…」by 韓国の反応」に質問があったので答えてみます。
※コメント欄に返信しようと思ったのですが、何気に量が多かったので別記事にしました。
> 管理人さんに質問・・・っていってもこんな事聞かれたって困るだろうけどw
>
> 仮に韓国が現時点で1番艦の独島を改装して仮初めのジャンプ台や機関増設(どうせ壊れたし)を行ったとしたら、2番艦にはその改装計画の独島を基準とした20%設計が可能になるのかな?
> もしそうなら実用不可なハリボテでも構わないから1番艦を突貫工事で魔改造して、その理想値を基準値とすれば2番艦以降はまともな性能の艦として再設計出来るんじゃなかろうか。
> どうせ独島なんて使い道のない欠陥輸送艦なんだし。「空母に改装しました!」って一回嘘ついて公開すれば後はドックで放置してもかまわない様な艦でしょ。財布の紐を握ってる相手に無茶はできない
さぁ・・・抜け穴的なことまではちょっと分かんないですね。
ただし、この規制は本来、無秩序な計画で軍事費が増大していく事に歯止めをかけるために設けられた規制らしいので、この規制を蔑ろにするような裏ワザ的方法論で海軍が建造計画を建てたとしても、財布の紐を握っているのは企画財務部なので、あまり印象を悪くするような事をすれば、その後の予算要求で酷い目似合うのは目に見えていると思いますよ。
スキージャンプ台は以外に曲者。
あとスキージャンプ台の設置ですが、あれは結構曲者なんですよ。F35だと短距離離陸時の重量が25t前後。しかも短距離離陸為に、エンジンは下向きに噴射されていていますし、ジャンプ台自体も構造的にも重量があります。そのため予備浮力の大きな船体、例えば4~5万tクラスであれば後付も比較的簡単かもしれませんが、1万~2万クラスが後付をすると、絶対にバランスが大きく崩れます。
考えてみて下さい。
水平がとれたシーソの片方に、重い物を乗せるとどうなるかを・・・
船首にジャンプ台を載せれば同じ重量分を船尾側にバラストとして注水するか、錘を載せないといけなくなります。しかも独島級はウェルドックを持っているので、通常の2万クラスの船に比べれば予備浮力は少ないと思います。予備浮力が減ればどんどん乾舷(船体のうち水面より上に出ている部分)が低くなります。
そうなるとバルジを船体の横っ腹に膨らみを設けて浮力を増やすしかありませんが、そうなると水の抵抗が増えて、今度は速力が落ちます。
とにかく小型のスキージャンプ台を持った軽空母を作るなら、最初からスキージャンプ台を計算に入れて作らないと後付では不可能ではありませんが、かなり厳しいと言わざるをえません。
独島艦に揚陸機能を残したまま固定機運用は不可能に近い
独島級の場合、上記でも述べましたがウェルドックを持っているので、甲板の下の空間は半分以上、揚陸関係のスペースに取られているので、2~3機しか収容できません。飛行甲板に露天駐機させれば、耐塩処理をしていても、飛行甲板なんかで整備を行えば一気に塩にやられます。
しかもF35を積むと言うことは燃料から弾薬などかなりのスペースも必要になります。
以上の点を踏まえると2万クラスの独島艦を、どう改造しようが実用的な強襲揚陸艦にはならない。せめて2万後半~3万クラスであれば、揚陸機能と航空機による揚陸支援&短距離離陸での制空任務が可能になるんじゃないでしょうか?
もし独島艦レベルでどうしても固定機(F35B)を積みたい場合、ウェルドックを廃止し軽空母に特化するか、揚陸機能を残すならウェルドック方式ではなく、オスプレイを活用した軽装備の揚陸にレベルを落とすかしないと無理ですね。
そしてどう考えても、同型艦基準で考えた場合、20%の改造では済まないので新規事業になると管理人は思いますよ。
いったい誰と戦うつもりだ?www
まさかアメリカと同盟国の日本か?www