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韓国こそ「冷静、冷静、また冷静」に行くべき
せっかちな大国・中国、今後さらに巨大化しても米国の相手にはなれない
米国の力をもっと理解し、日本を軽視せず、かつ韓国を過小評価しないこと
中国の人々の大国意識は、ほとんど病的だ。中国はどこから見ても大国だが、他国に向かって「中国を早く大国として受け入れよ」といらだっている。最近は、失っていたものを大国として取り戻すに当たり、過激な姿まで目につく。何かにつけて「大国」と言い、『大国崛起(くっき)』というテレビシリーズまで放送した。
中国のこの「大国病」から考えるに、そのうち防空識別圏拡張よりもっと大きな問題も浮上するだろう。中国は、西海(黄海)での韓国との排他的経済水域(EEZ)境界確定を拒否し続けている。韓中間には島をめぐる領有権争いがないため、海の境界を画定できない理由はない。両国間の中間線を選べばいいにもかかわらず、中国はこれを拒否し、話にならない論理を持ち出している。その胸の内は「大国は小国より広い海を持つべき」というものだ。
米国の大学に留学している韓国の学生が、中国の学生と歴史問題で論争を繰り広げた。中国の学生は手を広げ、親指を動かしてみせたという。中国大陸にくっついているちっぽけな存在が騒いでいる、という意味だった。また、上海万博に行った韓国の企業関係者は、ある行事で、外国の代表団が座る席ではなく中国の少数民族が座る席に座らされた。その場に居合わせたある企業関係者は「主催者側のミスだったとは思うが、後味の悪い記憶は消せない」と語った。
中国を代表する国際政治学者の一人、王緝思氏は、文正仁(ムン・ジョンイン)延世大学教授との対談で、米中対立について「率直に言って、韓国は小国ではないか。中国や米国は大きな国だ。小さな国が大国同士を仲たがいさせ、利益を得ることなどどうしてできようか…。韓国が米国との同盟を強化するからといって、中国が韓国を恐れるようなことがあるだろうか。とんでもない話だ」と語った。これが、今の中国人の考えだと捉えなければならない。
とはいえ、中国人が今の韓国を気持ちの上で十分消化し切れていない可能性も存在する。というのも、昔は小国で、今後も中国の影響力の下にあるべき韓国が、大きくなってしまったからだ。韓国の経済は到底無視できず、南北合わせれば人口は8000万人に迫る。飲み込むには大き過ぎる。中国は韓国に対しことさら大仰な態度を取るが、その裏には情緒的・歴史的な消化不良が横たわっているように思える。
そんな韓国は今、米中の間に挟まれて選択を強要される危機にあるという。当然の心配ではあるが、ここには、米国と中国の力を対等だと見なす錯覚が存在している。米国の力、とりわけその軍事的能力は、専門的観点から見たことのない人には到底想像できないほど発達している。ロシアの軍事専門家は、少し前に公開された米国の新型空母「ジェラルドフォード」を見て、1隻で中国の全海軍力の40%に匹敵し得ると分析した。米国の空母打撃群が二つあれば、中国の海軍・空軍力全体を相手にしてもなお余りあるという分析もある。
米国の海軍・空軍は、SF映画に登場する宇宙軍のような姿に変貌している。実際、宇宙戦艦のように見える駆逐艦「ズムウォルト」は、射程が154キロある艦砲を搭載している。他国の艦砲が射程20キロ前後にとどまるのと比較すると、ズムウォルトの艦砲はもはやミサイルだ。史上初となるこのミサイル砲弾を毎分20発、半数必中界(CEP)50メートルという精度で撃ち込む。さらに米海軍は、この艦砲を、いわゆる「レールガン」に変えるという。レールガンは、音速の7倍という高速で砲弾を発射し、410キロ先の目標をCEP5メートルという精度で攻撃する。音速の7倍もの速度で飛来する砲弾に耐えられる物体は、ほとんど存在しない。映画『トランスフォーマー』に登場する兵器そのものだ。米国の創造力と経済力が結集する軍事分野では、ほかの国々との差がむしろ広がっている。米中戦争はあり得ない。互いに大きな被害が出るからではなく、相手にならないからだ。米中の間に位置する韓国は、危機意識を持ち過ぎてむやみに恐れる必要はない。
韓国にとって、中国市場は重要だ。しかし韓国が中国に輸出している物の最終到着地は、米国になるケースが多い。中国が韓国の輸出を妨げれば、国が揺らぐともいう。米国や欧州が中国の物を買わなかったら、中国も持ちこたえることはできない。中国の全人口(約13億人)のうち10億人は、アフリカと同レベルの生活水準で暮らしている。目に見えない内部の腐敗も深刻だ。中国を米国と同じレベルの国と考えるのは、大きな間違いだ。
「21世紀のノストラダムス」と呼ばれる軍事・政治分野のアナリスト、ジョージ・フリードマン氏は、2年前にあるインタビューで「本当に危険な国は中国ではなく日本」と語った。簡単に言うと、中国よりも国民が優秀で、強いにもかかわらず、天然資源を持たないため、いずれ攻撃的な国に変わるかもしれないというわけだ。フリードマン氏は「現在世界で起こっていることは、米中間の1部リーグ決勝戦ではなく、中日独など2部リーグの競争にすぎない」と語った。またフリードマン氏は、韓国について、自己を過小評価してはならないと語った。中国の学者、王緝思氏が書いた論文に『冷静、冷静、また冷静』というものがある。中国が守るべき態度という意味だが、韓国こそ感情的・衝動的に一喜一憂せず、冷静、冷静、また冷静にいくべきだ。
引用:朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/15/2013121500199.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/15/2013121500199_2.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/15/2013121500199_3.html