APECが無事終了したので、ホル韓的に今回のAPECをまとめてみました。
日中、首脳会談2日後に「尖閣合意解釈」葛藤
引用:ネイバーニュース/聯合ニュース
http://goo.gl/q7bUzt
>>>記事の反応
中国と日本が2年半ぶりの首脳会談を開催した2日後に、尖閣諸島と関連した立場の違いを表した。
10日に開催された中日首脳会談に先立って、両国が7日合意して発表した「関係改善の4大原則」に含まれた尖閣諸島関連の内容をめぐる意見の食い違いが出てきた。
岸田外相は、尖閣諸島と関連し、「互いに異なる見解(中国側の発表は違った主張)」が存在するという文句が4大原則に含まれたことについて11日、記者会見で質問を受けると「尖閣諸島に領土問題が存在しない」という立場を明らかにした。
彼は引き続き「互いに異なる見解」は、中国が昨年11月、尖閣を含む東シナ海一帯の上空に防空識別区域を設定した行為などに関するものだと説明した。
これに対して、中国は12日発表した在日大使館スポークスマンの談話を通じて岸田外相の発言に「重大な関心と不満を表明する」と応酬した。
4大原則は「尖閣諸島(中国側の発表は釣魚島)など東シナ海で、この数年間で造成された緊張局面についてお互いに異なる主張を展開しているという点を認識しながらも、対話と交渉を通じて情勢の悪化を防止して危機管理システムを造成し、不意の事態を防止していくことにした」は文句を盛り込んだ。
これをめぐって中国共産党機関紙人民日報が8日付の解説記事で「釣魚島問題を文章で明確に合意した」と意味を付与するなど、中国側は尖閣領有権紛争の存在を日本が認めたという趣旨で広報した。
一方、日本当局者たちは、領有権紛争の存在を認めたわけではなく、両国の船舶の対峙など、尖閣周辺の現在の状況に対する見解の違いを明記しただけだという立場を表明した。
外交筋では双方が極度に敏感な領土問題についてお互いに異なる解釈できる余地を残す「外交的縫合」をしただけに、解釈をめぐった一定の対立は避けられないと見る見方が多い。
>>>管理人の考察1
APECが一段落したので、今回のホル韓的にまとめてみます。
揉めに揉めてまで行った日中首脳会談に、一体何の意味があったのか?
>日本の狙いは、中国と外交関係が途絶していないことを世界にアピールすること
>中国の狙いは、日本と会談を行うことでAPECホスト国としての面子を保つこと
きっと双方会談内容には重きを置いておらず、とにかく「日中首脳が会談」することに意味が合ったんだと思います。その為に双方とも国内世論に会談を行うための大義名分を示す必要があり、そこで出来たのが「関係改善の4大原則」だったのでしょう。
APEC終了後、示し合わせたように「領土問題はない」「魚釣島の問題を認めた」と言い出したのを見ると、いかに「関係改善の4大原則」が方便だったかよく分かります。
結局、一時的に日中が「APEC」という期間、利害が一致し共闘しただけで、それが終わってしまったのでまた「言い合い」や「意見の食い違い」が表面化するのは予定調和に過ぎないということです。
この後も、ASEAN、G20と国際外交の舞台は続きますが、この一連の流れが一段落した時、もう少し見えるモノがあるかもしれません。ただ現段階では、日中はAPEC前の状態に逆戻りしただけ。
良くも悪くも、日中がそれぞれの主張を損なうこと無く「APEC」を乗り切ったということなのでしょう。
>>>管理人の考察2
一方、韓国はどうなんでしょうか?
管理人は「経済」には弱いので、上手く説明できないかもしれませんがご了承ください。
韓国で朴槿恵大統領が外交のために海外に行くと「海外旅行」などと叩かれているのは、韓国人の中で「外交に行く」ということは李明博政権時代に染み付いた「資源外交・セールス外交」の記憶があり、いつも「手ぶら(セールス外交と言う意味で)」で帰ってくる朴槿恵大統領が、海外で「遊んでいる」と映るからです。
特に国内問題が山積していることもあり、このような見方をする韓国人が多く、昔のド貧乏で後進国だった時代の外交(数年に一度、米国位を訪問するぐらい)感覚で「外交」を見てるのではないでしょうか?
そのため、頻繁に海外の首脳と集まって会談したりすることを「外交」とは思っていないのです。
韓国人にとって外交とは、大統領がセールスを行うことを指しています。その傾向が良く現れているのが、今回の中韓FTA締結です。
今回、韓国のメディアではAPECでの会談でFTAが妥結する可能性を「ほとんどない」と見ていました。特に「農業分野」での意見の食い違いが大きく、APECで行われる中韓首脳会談で「FTA交渉」を行うだろうとは言われていましたが、「なんの武器(交渉カード)もない」「真っ暗な中手探り状態」「出たとこ勝負」などと皮肉られていました。
しかし結果的に、農業分野で中国が「大きく譲歩」したため「劇的」に中韓FTAが妥結しました。
これを見て韓国国民は手のひらを返したように「さすが朴大統領」と褒めて評価をしています。本当に現金な国民性ですねwww 管理人は経済に弱いので、このFTAが良いのか悪いのか判断がつきません。
ただ韓国国内でも、一部メディアが「農業分野の項目は明らかにされているのに、工業分野での項目が未だ発表がない、もしかしたら、不利な項目を政府が隠しているのでは・・・」と勘ぐっているところもあります。
まぁ経済に弱い管理人でも、工業分野の関税撤廃項目が多いというのは、目先のことだけ言えばサムスンなどの電子製品を輸出するのに有利かもしれませんが、最近ではその分野でも中国企業の猛烈な追い上げを受けているのに、この先何年、韓国側にとって有利なFTAであり続けることができるのでしょうか?
そのうち逆に、韓国国内へ中国の工業製品が関税無しで押せてくるのが目に見えているような・・・
ついでに、韓国ではFTAの事を「経済領土拡大」と呼んでいます。しかし真実は韓国が経済領土を広げたのではなく、韓国がFTAを結んだ国の経済領土に飲み込まれただけなのかもしれません。
韓国は中韓FTAで中国市場を「手に入れた」のでしょうか? それとも中国市場に「組み込まれた」のでしょうか?
もちろん「組み込まれた」に1票!