韓国空軍が4機導入を目指している空中給油機の有力候補である米国のボーイング社のKC-46Aペガサスの開発日程が滞っているとの報告が入りました。
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空中給油機候補の米KC-46A開発日程に支障…F-35開発の二の舞か?
引用:ネイバーニュース/SBS
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韓国空軍が4機導入を目指している空中給油機の有力候補である米国のボーイング社のKC-46Aペガサスの開発日程が滞っているとの報告が入りました。
KC-46Aは、韓国空軍の空中給油機事業で、欧州のエアバスのMRTTと熾烈な競争を繰り広げている機種です。MRTTはすでに世界各地で売られている空中給油機ですが、KC-46Aは現在も開発中です。試製機が4機公開されただけで、その全容は未だ明かされていない未知の機種です。その上、開発に支障をきたしているとのことで、韓国空軍の空中給油機選定には不安をかくせません。
これはロッキード・マーティンのF-35が最終決定された、韓国空軍の次世代戦闘機事業と今回の空中給油機事業が同じ様相を呈してきました。2つの事業では、米国機種と欧州機種が競合し、米国機種は開発中の航空機です。そして米航空機はさまざまな理由により、開発が遅延しています。また米国は韓国軍が要求した条件をまともには受け入れない状況も似ています。さらに防衛事業庁は、機種選定の日程を1~2ヶ月程遅らせました。
以上のように、あきれるほど2つの事業は同じ経過を経ています。
次世代戦闘機事業では米ロッキード・マーティン機の導入が決まりましたが、今回の空中給油機事業の結果はどのように決着するでしょうか。米ボーイング社のKC-46Aが選定されれば、次世代戦闘機と空中給油機事業は開始から最後まで全く同じ経過をたどることとなるでしょう。
○最も要求度の高い統合と試験段階で問題発生。
海外軍事専門誌エアフォース・タイムズは最近、ボーイングKC-46Aの開発スケジュールが逼迫していると報道しました。米空軍の兵器導入担当次官のエレン・ポリバンコウスキー中将が11月初め、記者懇談会を開き、「ボーイングがKC-46A開発過程で、最も難しい部分である統合と試験段階で困難に直面している」「配線関連の問題が発生したが、当初予想したよりも、解決が容易ではない」と話したと伝えました。ポリバンコウスキー中将は「このような難題によって、ボーイングの開発工程が滞る可能性が高い」との見通しを示しました。
今後ボーイングが新たな困難を即座に解決したとしてもKC-46A開発完了は2017年となる見通しです。
ボーイングは2017年に米空軍にKC-46A 18来を供給することで契約を結びました。韓国空軍に空中給油機が引き渡される時期も2017年です。大口の受注案件かつ自国を優先するため、韓国空軍への引渡し時期が遅れる可能性も想定されます。ボーイングが滞っている開発スケジュールの調整に失敗した場合、KC-46Aの開発完了は2018年以降にずれ込みます。このような理由で韓国空軍の導入時期も目処がたっていないのが現状です。
○防衛事業庁、空中給油機機種の決定を来年に延期。
防衛事業庁は当初、来月に空中給油機の機種を最終決定する予定でした。ところが防衛事業庁の決定時期もボーイングと同じように遅らせました。機種決定を来年1月から2月に延期しました。防衛事業庁は延期理由について明らかにしていませんが、ボーイングの開発遅延に関連していると憶測を呼んでいます。
ボーイングは現在、韓国空軍と防衛事業庁が要求する事業必須条件について明快な回答を保留しています。
バーター取引と、自国でのドック整備などがその条件です。バーター取引は私たちが航空機を買うかわりに、相手も韓国の部品を買う取引です。ドッグ整備は簡単なメンテナンスを超える全面的な整備で、機体の殆どを解体して実施する整備です。
バーター取引と韓国内でのドック整備実施を求めていますが、ボーイング側は消極的です。ドック整備を韓国でできなければ、空中給油機の稼働率は下がってます。軍は国内でのドック整備を受け入れなかった会社は脱落という強硬な方針を立てています。防衛事業庁はボーイングに以上の条件について回答を要求しています。ところがボーイングは回答を保留にしたままなので、機種決定の時期が延びるしかない状況です。
現状でボーイングやエアバスを評価すれば、エアバスが客観的には有利です。
エアバス社はバーター取引、技術移転、韓国内でのドック整備などに積極的です。燃料の積載もエアバスのMRTTが11万1千kgに対して、ボーイング社のKC-46Aは補助燃料タンクを装着しても9万6千kgです。兵力はMRTTが300人を、KC-46Aは114人の乗員を乗せることができます。MRTTは、既に何ヶ国かでボーイング社と競争に勝利し、実践配備されている実績があります。
しかし、ボーイング側はKC-46Aが現在、米軍主力空中給油機であるKC系列の長所を結集して作られる優秀な機種で、韓国空軍の戦闘機が米国製機体という点を強調しています。また緊密な韓米関係、特に戦時作戦統制権の再延期合意などの要因もKC-46Aに有利に作用すると信じています。
>>>韓国人のコメント
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エアバスMRTTを選ぶべきだ。今回も予備役空軍という売国奴がでしゃばるのか、ついに壁が破られるのか見ておいてやる。
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統営艦とは比較にならない悲惨な不正がF-35にも隠れているはずだ。数十兆が行き来する事業に不正がないなんて、大韓民国軍では考えられない!!! 国内生産の兵器のみ調査するんじゃなくて、輸入する兵器もちゃんと調査すべきだ。
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開発されてもいない機種を買うために、韓国は借金して現金入りの封筒を用意して待ってるけど、ようやく買う時には品薄状態って.......
共感648 非共感077
空中給油機の売り込みにヨーロッパ勢は無気力だけど、とにかく米国に愚弄されてはいけない、すでに検証された最高機種を選ばなければならない・・・・ 米国の奴らはF35でも開発費支援を無心してきたのに、また空中給油機で同じことをするなら、採決者は国益を害する反逆者だ・・・
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どうせボーイングから裏金もらって採用するだろう…結局アメリカだけが得をする。
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防衛事業庁のヤツらが、今回も無駄に先延ばしするところを見ると、すでにボーイングに決定してるんだろ。
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米国の不良品や検証されていない軍事物品を私たちに押し付けるあたり、韓国は米国に朝貢を捧げてるんだろうな
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どうせ米国の兵器だけ買うなら、断る事を前提になぜ競争入札はするのか理解できない。そのまま米国のメーカーを複数競争させ選定すれば良いのに、どうして欧州を引き込むのか?
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エアバスを買えばいいよ。何が問題なの?
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欧州の給油機は、米国産戦闘機と互換性がないという論理はどこから来るのか? 欧州の戦闘機はすべて欧州の給油機から給油されてるのか? ヨーロッパでは欧州産戦闘機には欧州給油機、アメリカ産戦闘機にはアメリカ産給油機とわざわざ分けて運用しているのか?
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はい、エアバス消えた。ボーイングの賄賂を食べる防衛事業庁は不正の塊。
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MRTT運用国家をみると、英国、オーストラリア、フランスのような米国1級同盟国たちがいるんだから、エアバス給油機にも米国製との互換があり、アメリカの言い分は矛盾してるだろ。
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私たちの技術では、できることは何も無いね。
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米国は、これから100年間は他国から搾取しつづけるんだろう。
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韓国軍は、米国軍のサブ組織みたいなもんだからwww
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親米=親日の汚れ役人連中。
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やはり韓国は中国と米国の間で、二股かけなければ利得を得られそうにないね・・・
>>>管理人の補足
F16のせいでフライングブーム方式が蔓延してしまった。
そもそも、なぜ米国製と欧州製の給油機で悩む必要があるのか? この記事を理解するには空中給油方式を理解する必要があります。空中給油方式は2つあります。
1つ目は、フライングブーム方式(米国空軍機専用と言ってもいい)
これは給油機から固定ノズルを伸ばして、補給する飛行機の給油口に差し込みます。固定ノズルで連結するので時間あたりの給油量が多いというメリットが有ります。しかしデメリットとして固定ノズルは基本的に給油機に1本しかなく、1機づつの給油になると言う点。
2つ目は、プローブアンドドローグ方式(主に米国海軍機及び欧州機等)
この方式は、給油機から伸ばされたホース状の給油チューブに、給油装置をぶっ刺して給油する方式。給油機の方で特別操作する必要はないので、給油チューブを通常2本から4本程度降ろし、同時給油が可能なのが特徴。その反面、時間あたりの給油量が少ないというデメリットがあります。
じゃぶっちゃけ、どっちの方式が優れているのか? どうして米国空軍はフライングブーム方式に拘るのか?
ハッキリ言って、大型機の運用が無く戦闘機主体の空軍なら、多少給油に時間がかかったとしてもプローブアンドドローグ方式による同時給油の方がメリットが大きいように思えます。しかし米国空軍は、世界でも貴重な存在である「戦略爆撃機」を維持しています。そうB52やB1、B2のことです。
この巨体に燃料を補給するには、プローブアンドドローグ方式では時間がかかりすぎるので、フライングブーム方式を採用しています。結局、大型機の給油のためにフライングブーム方式を採用している関係で、一般の戦闘機などもフライングブーム方式を採用しているわけです。(統一する方が効率的なので)
同じ米国機でも米国海軍機はプローブアンドドローグ方式です。艦載機には「戦略爆撃機」のような大型機がなくプローブアンドドローグ方式で十分間に合うからなのと、プローブアンドドローグ方式の給油ならぶっちゃけ専用機ではなくても、FA-18にプローブアンドドローグ方式のチューブが内蔵された増槽を取り付ければ、仲間のFA-18に給油が出来ます。それぐらいプローブアンドドローグ方式の給油の仕組みは簡単です。
では、米国空軍専用と言っていいフライングブーム方式の給油機を、大型機も持っていない世界中の国々が購入するハメになったのか?
はい、米国空軍機であるF16を世界中の国々がこぞって導入したためです。
600機の給油機を180機のKC-46Aで代行するため・・・ 半端ない程、給油能力が向上している?
ここからが核心です。なぜ韓国はボーイング製給油機の開発を待ってまで採用機を決定しようとしているのか?
基本的にエアバスのMRTTは両方の給油方式に対応しています。米国のKC-46Aも空軍機所属になるのでフライングブーム方式がメインですが、海軍機への給油も考慮してプローブアンドドローグ方式にも対応しています。
どっちでもいいじゃーんwww
こうなると大きな違いを見出すのは難しくなります。ここからは管理人の予想が入っていますのであしからず。
米軍はKC-46Aを170機程度調達する予定です。これで現在装備しているKC-135とKC-10、約600機の任務を置き換えるらしい。機数にして3分1に減る(機体サイズ等は無視しても)ため、単純に稼働率を3倍に上げるか、給油効率を3倍以上にしなければ、600機分の給油業務を代行できません。
たぶんフライングブーム方式での時間あたり給油量を格段に引き上げた新型のフライングブームを開発しているのではないでしょうか?
現在のフライングブーム方式の時間あたりの燃料移送能力は1分で1000ガロンと言われています。(プローブアンドドローグ方式だとこの半分以下だと言われています)なので、仮にF15Eに燃料を満タンにしようと思えば3分程度で完了します。
これを1分程度(分/3000ガロン前後の移送能力)に短縮してくるのではないでしょうか? そうなれば給油効率が飛躍的に高まり、必要な給油機の数も減り、運用費用のコスト節約にも・・・
正直これぐらいしか管理人には思いつきません。
本当ならF15やF16をプローブアンドドローグ方式に対応するよう改修すればいんでしょうけど、米国様がゆるしてくれないでしょうね。まじで戦略爆撃機以外、フライングブーム方式は必要ないような気がしますけど・・・
タダじゃないだよ(笑)
欲しいなら金払え!
いや、その前に借りた金は返せ!