韓国のネット掲示板に「韓国に販売する、グローバルホークは盗聴機能を搭載可能」というスレッドがあったので紹介します。
韓国に販売する、グローバルホークは盗聴機能を搭載可能。
引用:chosun.com
http://goo.gl/GIk7qG
>>>板の趣旨
無人偵察機「韓国のグローバル・ホーク」は北朝鮮を傍受可能
韓国軍が米国から購入することにした高高度無人偵察機グローバルホークには核心機能である、傍受装備が抜けています。
米国が戦略兵器とし、輸出禁止品目に指定したからです。しかし最近、北朝鮮の核の脅威が大きくなると、傍受装備の装着に立場を変えました。
2019年に4機が実戦配備されるグローバルホーク。
作戦半径はおよそ3,000km、20km上空から30cmの大きさの物体まで赤外線映像で手の平を見るように偵察することができます。
衛星と違って、移動物体把握には最適です。しかし通信とレーダーの電波を傍受する信号情報収集装備が抜けています。
米国が戦略兵器とし、輸出禁止品目に指定したからです。1機当たり1800億ウォン、計7200億ウォンという事業費が投入されるのに、目だけあって耳がない状況ということです。
[ヤン国防安保フォーラム研究委員]
2011年末に金総書記が死去した時も、このような信号通信傍受を通じて対北朝鮮情報を把握したという点で、通信傍受装備重要性はいくら強調しても、しすぎることはありません。
米国防省は今月16日、グローバルホークの韓国への販売を承認し、通信傍受設備販売不可の立場を変えました。米議会の承認が必要な通信傍受装備輸出許可に先立って関連ソフトウェアと関連機器をあらかじめ搭載することにしたのです。
最近、北朝鮮の核脅威が高まり、韓半島全域に対する24時間監視が必要になったからです。
ただ、グローバルホークに盗聴装備までした場合、中国を刺激しかねないという懸念のため、最終決定は先送りしていることで知られています。
http://news.ichannela.com/politics/3/00/20141220/68651126/1
うーん、まだ議会を通過したわけではないからね。米議会は・・・韓国に戦略兵器を販売するときは日本の顔色を伺いながら悪魔のように妨害する連中だから・・・
どうせ韓国が運用するグローバルホークが偵察したもの全てをリアルタイムで衛星を通じ、米国も偵察情報を得られるんだ。それなのに韓国が金を支払っても恩着せがましく、韓国に売ろうとしてるんじゃないのか?
しかし、米国の軍事衛星は傍受できないものはなく、盗聴手段は一つで多く持って置くことに越したことはない・・・ まぁ韓国としては、悪い流れはじゃないんだけどね。
ところで、もし傍受できないように販売するといい、傍受装備の配線と簡単な機器の設置のみにしておいたとし、それを煙幕として、実際には傍受装備を入れておくのかも・・・
中国のために傍受装置は取り付けていいないと煙幕を張りながら・・・
この秘密は私たちと米国だけ知っている約束かもしれない。
>>>韓国人のコメント
韓国人
中国のために何でそこまで・・・ グローバルホークの導入にあたって、背景には確かに韓米中間の力関係の上で実現された側面はあるが、グローバルホークにそこまでの戦略的な価値があると思っているのか?
韓国人
まぁ動画に登場するEISS(統合内蔵感知部)は基本packageです。block 20から標準装備だ。米軍用block 30からはASIPが入って行って、これが盗聴装備の部分にあたる。私たちが最初に注文してからEISSを要請すると、形にだけ騙されたblock30で、結局中身はblock20だったという話もあります。
韓国人
block 30には最初から装備されていた盗聴機能を抜いたことになりますが、何故最近になってblock 40の話がでてくるんだ?
韓国人
元々はファルコン2000を別途導入しようという話だった。しかし米国がそんな予算があるならグローバルホークの導入機数を増やせと言ったんです。結局、盗聴機能を入れると言っていたのに、最後の最後で中国の顔色を気にして・・・ くそっ!!!!
韓国人
白頭偵察機と701事業ですでに該当の任務を担当する偵察機があり、追加的にTac-elint装着RF-16もあるし、代替機材はあるから、そこまで悪い話じゃない。
韓国人
米国は、盗聴装置を抜く為の費用も負担せよ言っています。この装備を外した場合の再設計と、その試験に必要な改良費を出せと言うんです。もちろん我々は払えないと拒否しましたが
韓国人
もともとある機能ではないのか? さらには通信中継のAP機能もあると聞いたけど?
韓国人
戦場での各種の無線通信の連携機能は、軍事衛星がない韓国としては最大限活用しなければならない機能だと思う。
韓国人
私たちが抜いてくれと言ったのではなく、米国が勝手に取り除こうとしてるだけでしょ? 日本はグローバルホークのblock40を与えるのに、私たちとは条件が天地の差ほどありますね・・・
韓国人
韓国と日本とでは運用主体が違うのだから、当然違うでしょう
韓国人
当初12億ドル規模の導入予算から、6億6千万ドルに下がったのは、いくつかの理由があるとは思うけど、ASIPが抜けたのも理由の一つではないかと思っていますす。EISS、ASIPなど初期性能が達成できず、悪口をたくさん食べて、改善作業が行われているのを知っています。それがU-2に足を引っ張られた理由でもあるんです。結局今年に入ってU-2退役という最終決定されたとので、EISS、ASIPなど性能が基準を満たしたんだと思います。
韓国人
日本がblock 40を導入して、私たちがblock 30を導入する理由は、もう数十回以上も説明したんだけど。
日本は4機導入するグローバルホークの中の3機しか購入しません。残りの1機は米国が直接購入するんです。要するに米国と協力する方式です。この機体は在日米軍基地で運用し、情報分析は日本と米国が共同で行うことになっています。しかし私たちが導入するグローバルホークは、運用から情報分析まで全てを、私達が行い、分析した情報を米軍に提供する方式です。きっと韓国が日本式に運用する言えば米国もblock 40を販売してくれていたでしょう。
>>>管理人からの補足
なんとも小難しい話です。簡単に説明します。
グローバルホークとは?
グローバルホークと無人機で有人機並な機体の大きさがあります。コイツはなんといっても、高高度から領土を侵犯することなく、敵の領土奥深くまで偵察することが可能です。しかも滞空時間が非常に長く、block 30で20時間以上、block 40で30時間を超えると言われています。
そして韓国人は導入するグローバルホークのタイプで文句を言っていますが、簡単に言えば・・・
グローバルホークblock 20⇒性能不足(あくまでU2偵察機の補助)
グローバルホークblock 30⇒問題発生(U2偵察機の後継機を狙うも・・・)
グローバルホークblock 40⇒一応U2偵察機の後継機の本命
グローバルホークblock 30は一体何が問題なのかと言うと、電子機器を大幅に増やし偵察能力を引き上げたので、初期トラブル(想定していた性能が達成できない等)がかなり発生したらしい。しかし一番の問題は初期のグローバルホークは滞空時間が40時間もあったのに、20時間代に滞空時間が短くなり、機体の大型化(搭載電子機機器の大型化⇒重量が大幅に増加)したにも関わらず、エンジンが同じで電力の供給能力が追いつかず、SAR、電光カメラ、電波収集装置センサー等の同時使用が不可能。無人機なので常時機体制御のため通信を行うのも電力を大きく消費する原因。
結局、電気の発電量を上げるためには、エンジンを大型化すれば消費燃料が増え滞空時間が減り、エンジンとは別に補助発電機を搭載すれば、重量だけが増えて行き、これもまた滞空時間が減るという悪循環に・・・
こうなると機体を一から見直すか、新規で作りなおすしか無いということで、現在開発中なのがグローバルホークblock 40です。block 40の詳しい情報はまだ確認出来ませんが、機体を大きく設計変更しblock 30で問題になった部分を大きく改善したタイプと言われています。block 30で減った滞空時間もblock 40ではある程度取り戻しています。
U2偵察機が2015年に退役を決めたのも、多分block 40の完成の目処がついたためでしょう。
日韓が導入するグローバルホークの違いは?
韓国人が、日本は米軍と共同運用するからグローバルホークblock 40で、韓国は単独運用するからグローバルホークblock 30しか売ってもらえないと言っていますが、そうではないと思います。
■まず運用形態の違い 日本は米軍と共同運用を永久にするのではなく、グローバルホークのような偵察機を運用するのが初めての日本は、グローバルホークが得た情報を分析するのも初めてです。そのノウハウを得るために日本が運用し得た情報を共同分析をするように頼んでいます。そのため情報の公平性を保つため米軍が当該地域(南シナ海や北朝鮮等)で運用するグローバルホークで得た情報の共有を要求しています。
韓国は独自運用だと言っていますが、日韓とも、この建前には致命的な問題があります。
グローバルホークを運用するためには、米軍が運用中の「WGS衛星」という、化け物級の通信速度と通信量が捌ける衛星を利用させてもらわないと、コントロールできません。
WGS衛星についての関連記事:
韓国型プレデターを作るだと?「韓国型エイリアンは作らないのか?」by韓国人 要するに、韓国が「独自運用だー」とか、日本が「情報の公平性だー」とか言った所で米軍の通信網を使用する限り、米軍が覗き見をしようと思えば出来るし、スイッチ一つで韓国のグローバルホークが運用できなくなるようにするぐらい朝飯前だということ。結局この部分がある以上、日韓が集めた情報は米軍には筒抜けだと思います。
だから日本は建前上、共同運用(単独運用でも情報は筒抜けなので・・・)という方式にして、米軍から情報分析のノウハウ+米軍が集めた情報を寄越せと言ってるんだと思います。ある意味賢いと思います。
しかし韓国は「単独運用」「韓国が集め分析した情報を米軍に提供する」と、面子を優先させた感じがします。なぜなら韓国軍が提供しようが、しまいが、米軍はその情報を絶対に裏で取得し分析しているはずです。
■機種の違い 韓国がblock 30で、日本がblock 40(これも確定はしていないんですけど・・・)なのを、韓国人は「単独運用」のせいにしていますが、これもナンセンスです。
韓国はグローバルホークを韓国型ミサイル防衛の「キルチェーン(北朝鮮のミサイル発射の兆候を素早く察知し30分以内に破壊するシステムの事)」に使用するために導入します。簡単に言えば飛び立てば直ぐに監視が始められます。何故なら陸続きのおとなりの国を監視するだけなので。そのためblock 30で問題になった滞空時間の短さがさほど問題にならない上、予算がない少ない韓国にとって、問題があるblock 30を叩き、値下げさせるのに丁度よかったのかもしれません。
日本はグローバルホークを、主に南シナ海の海上監視に使用するつもりです。監視面積が韓国とは桁違いに広く、それこそ滞空時間の短さは監視効率を落としてしまいます。そのためblock 30ではなく滞空時間があるblock 40が絶対だったと管理人は考えます。
韓国人が問題にする盗聴機能
これは所謂、電子データ収集機能で韓国が導入するblock 30から取り外されるのかどうかは、管理人には良くわかりませんが、韓国人が「白頭偵察機と701事業ですでに該当の任務を担当する偵察機が・・・」と言っていますが、この機体にまつわる話が面白いので少し載せておきます。
管理人補足:白頭偵察機とは?
ホーカー800を、偵察・監視・電子データ収集機として改造した飛行機のこと。金剛偵察機とも呼ばれる。米国企業で改修を受けた白頭偵察機はU2偵察機よりも優れた性能があると言われていたが・・・
飛行中に航法装置の問題で飛行が不可能になり、収集したデータを地上基地へ送信するリンクが障害を起こし、データを持ち帰るまで分析不可能という自体に陥る。例のごとく、国内で試験飛行を行わず納入を許可したため、初期不良としての保証が受けられないことに。
その後、金剛偵察機の偵察カメラの解析度が当初U2やグローバルホークと同一の30cm級だと言われていたが、撮れる写真は5m級ばかりで、計画した解像度の277倍も性能が劣る結果に・・・
さらに、2008年に打ち上げたアリアン2号の解像度1mにも負け、存在意義の瀬戸際に立たされている。
電子データ収集機としては、どうなのかはわかりませんが、韓国としてはグローバルホークの電子データの収集機能があればう嬉しいに違いないでしょうね。
書き足りない部分もありますが、非常に長くなったのでこの辺でお終い。
あえてグローバルホークを導入するって事は経験値を上げるのが目的なのかねぇ