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文明中心の東アジアへ…
韓国、精神・物質的な大飛躍が必要
「富国強兵なしには、アジアの時代が訪れても大韓民国の立つ瀬はないかもしれない」(李承哲全国経済人連合会常勤副会長)。 「アジア時代といっても、中国が覇権国家として登場するアジア時代は我々に望ましくない」(辛正承国立外交院中国研究センター所長) アジア時代が近づいているが、韓国は十分に準備ができているのだろうか。
中央日報とソウル大アジア研究所(所長カン・ミョング)は「これからはアジア時代」シリーズを終え、「アジア時代、私たちは準備できているのか」というテーマで各界専門家を招待し、総合討論会を開いた。
林玄鎮(イム・ヒョンジン)ソウル大教授(社会学)の司会で、辛正承(シン・ジョンスン)所長(元駐中大使)、金長実(キム・ジャンシル)セヌリ党国会議員(元「芸術の殿堂」社長)、李承哲(イ・スンチョル)全経連常勤副会長、蠔明福(ペ・ミョンボク)中央日報論説委員がパネルとして参加した。
金長実=かつて西欧人はアジアを略奪の対象として、天然資源と安い労働力を搾取した。マックス・ウェーバー(ドイツ社会学者)やグンナール・ミュルダール(スウェーデン経済学者)も、西欧人の文化優越主義の視点でアジアを未開と野蛮の地として話した。最近は韓日中3カ国と東南アジア諸国連合(ASEAN)、インド、中央アジアまでが成長している。アジア開発銀行(ADB)はアジアの未来予測で、2050年のアジアの国内総生産(GDP)は174兆ドルで世界全体GDPの52%を占めると予想した。世界220カ国および地域が中国人民元で貿易取引をしている。また、11月にインドが火星探査ロケットを打ち上げた点をみると、アジア時代が近づくのは確実視される。
蠔明福=アジアという概念は文化的・地理的に非常に広い範囲だ。したがって一つの共同体となったり新しい流れを作り出すことはできるだろうが、アジア時代というよりはもう少し狭めて、東アジア時代という表現がより適切ではないだろうか。まだアジア時代が来たとは言えず、今も米国が世界を主導するのは事実だが、文明史的な大きな流れで見れば、アジア時代の到来は避けられず必然的だ。仏教・キリスト教・儒教が平和に共存する東アジアが、イスラム・キリスト教文明に続いて世界の中心に登場するしかない文明史的な理由がある。
◆アジア経済は膨らむが、韓国の比重は縮小
辛正承=韓日中3カ国だけを合わせても人口が20億人ほどにある。GDPも17兆2000億ドルと、世界の24%を占める。現在、アジア諸国が世界の経済成長を牽引している。アジア諸国がこの点を十分に活用し、相互信頼と協力に基づいてさまざまな制約要因を克服し、安定した発展を続ければ、本当の意味でアジア時代が到来する可能性がある。
李承哲=アジアの経済的展望が楽観的というのに異見はないようだ。今後30-40年後、アジアの人口比率は55%から60%に増え、GDPと輸出の比率ははるかに大きくなるだろう。ただ、アジア経済は大きくなるが、韓国の比重は委縮している。人口の比率は0.3%減だが、GDPの比率は3分の1に減り、輸出の比率も6.4%に縮小する。付加価値の増加速度の面で近隣諸国に追いつけないということだ。アジア時代に韓国の位置づけが弱まる可能性がある。
司会=アジアが新しい時代に備えるためには地域共同体が必要だ。ASEANが大きくなっているというが、韓日中3カ国の経済規模はASEAN10カ国の10倍にのぼる。欧州連合(EU)のように、韓日中3カ国が北東アジア国家連合(ANEAN)を構想すればどうか。韓日中ともに民族主義から自由でないが、大国主義から距離をおいている韓国が道徳的ヘゲモニーを通じてANEANを導くことはできないだろうか。
金長実=アジアは領域内国家の発展レベルの格差、人口の差、歴史および領土紛争のため、欧州のように地域共同体に発展する可能性は低いとみられる。
◆中国「新天下主義」で米国に挑戦
辛正承=東アジア諸国が経済成長で自信を持ち、各国ともに排他的民族主義が問題だ。スマートフォンとインターネットの発達で情報の洪水時代を迎えたが、根拠のない噂が広がり、外国人嫌悪現象も生じている。真のアジア時代のためには、アジア人が開かれた心でお互いを理解して尊重することができるよう、民間交流と政府間公共外交努力が強化されなければいけない。
司会=中国は「新天下主義」という新しい世界観を国際社会に提示している。中国の文化的伝統から普遍的価値を取り出し、これを世界文明の普遍価値と調和・融合させるということだ。中国は特に軍事的な側面で米国に相当な挑戦をしている。
蠔明福=東アジアは大陸的特性と海洋的特性が共存するところだ。東アジアは海洋勢力と大陸勢力が衝突する地政学的な脆弱性を持って生まれた。アジア時代を開くには、必ず地政学的な脆弱性の問題を克服しなければならない。日中が尖閣諸島(中国名・釣魚島)領有権問題で状況を冷静に管理できなければ、願わない時期に願わない戦争で東アジア全体の運命に灰をまく致命的な結果を招くだろう。日中が何よりも武力を使用しないという「武力不行使原則」に合意しなければいけない。歴史や過去の問題など20世紀の遺産を清算し、韓半島(朝鮮半島)の分断を克服することが必須だ。
辛正承=国際社会は中国の浮上をアジア時代と同一視する。最近のアジア周辺状況を見ると、アジア時代の展望は明るいことばかりではない。中国は「2つの百年目標」を強調する。中国共産党創党100周年となる2021年、そして中華人民国建国100周年となる2049年の達成を目的に国家目標を樹立した。このため中国は対外的に平和発展の道を進むと話す。同時に中国は自国の核心利益は譲歩せず守ろうとするだろう。中国の国防費は毎年2けた増加している。
◆仏教・キリスト教が共存する韓国の役割が重要
司会=韓国は準備ができているのか。
李承哲=平和が非常に重要だ。開城(ケソン)工業団地は大企業の進出が制限的であるため、同じ工業団地を坡州(パジュ)に造成しよう。開城工業団地をベッドタウンとして、北の労働者が開城で寝て、坡州に出勤する形で工業団地を運営すれば、大企業の投資が大きく増えるだろう。韓半島の平和を維持し、フランスのような観光産業、ドイツのような製造業を通じて富国強兵をし、アジア時代を主導するべきだ。
蠔明福=日中とは違い韓国は仏教とキリスト教の比率がほぼ同じ国だ。韓国では東洋と西洋の価値が相互作用して融合し、韓国的な特性の新しい価値を創出してきた。K-POPと韓流ドラマが人気を得た背景だ。アジア時代には韓国の文明史的な役割が非常に重要だ。
金長実=大韓民国はアジア時代に巨大になった中国への経済従属、日中との激しい技術競争、安保の脅威という3大危機に直面している。一流国家に進むためには必ず南北統一が実現しなければならない。我々の社会内部の大和合、文化と制度の大革新、精神的・物質的な大飛躍が強く求められる。
引用:中央日報
http://japanese.joins.com/article/689/179689.html?servcode=A00§code=A10&cloc=jp|main|top_news