※記事が長いので読むのが面倒くさい方の為に内容の要約
韓国が1999年に開発を完了させた「K30飛虎自走式対空砲」は、世界各国では1980年代に実用化し、現在では旧式化した性能(交戦距離3km程度の単一の目標としか交戦できない)とほぼ同一で、20年も遅れた性能の兵器を2000年から400両近く量産しようとしたが、あまりにも「旧式化した性能」のため調達数が半分程度に削られた。
そこで軍は、「K30飛虎自走式対空砲」に韓国が独自開発した「神弓」歩兵兵隊用対空ミサイルを搭載し、機銃とミサイルの「ハイブリッド化」を実現した、誘導弾搭載型K30飛虎自走式対空砲として、新規量産を開始することになった。
しかし「ハイブリッド化」と言う装飾語を付けただけで、内容はお粗末。
歩兵用対空ミサイルの射程は5kmと短く、現代の航空機による地上支援(10km離れたところから攻撃)に対し、全くの無力で鉄棺でしかない。
さらに、世界各国の自走式対空兵器は、交戦距離が10km以上で同時に複数の目標と交戦が可能で、音速の目標にも対応し、一部では弾道弾にも対応できる。
これだけ性能の低い(1980年代の自走式対空兵器レベル)を、2015年から量産し、しかも「名品武器」と装飾語をつけ、さらには「輸出まで豪々」する始末。
※原文
ハリウッドではベンジャミン・バトンの時間が逆に巻き戻るが、大韓民国では国防部の時間が逆に巻き戻る。
軍服務を終えた予備役なら共感すると思うが、国防部の時計はあまりにも遅い。国防部の時計に問題があるのか、国防部にいる人の意識に問題があるのか分からないが、今日も大韓民国国軍は「国産名品」という修飾語を付けて時間を巻き戻った新しい名品を作って披露した。今日から量産に入る「誘導弾搭載複合対空火器」、いわゆる「ハイブリッド」がそれだ。
▲大韓民国国防部の時計は逆に巻き戻る? ほとんどの男性たちは軍時代の練習時間に、いわゆる「敵5大脅威」について耳にタコができるぐらい教育を受けた記憶があるだろう。「敵5大脅威」という北朝鮮軍戦力の中で最も脅威になると判断された機械化部隊と航空機、特殊部隊、生物化学兵器、砲兵などがそれだ。韓国型対空砲で開発された「K-30飛虎」システムは敵5大脅威の一つである航空機脅威に対応するために作られた。
実は、北朝鮮の空軍戦力は韓国空軍、特に戦時に米軍の増員戦力で強化される韓米連合空軍に比べれば、脅威と呼ぶのが気まずいほど、遅れているが、陸軍が恐れているのは、低空を通じて、奇襲的に浸透するAN-2など侵入用航空機である。最近は空軍にE-737早期警戒管制機などが整えられるにつれ、空から見下ろす監視が可能になったが、このような航空機がなく地上配置レーダーだけに依存した過去には、山岳地形を利用して渓谷と峡谷を飛行し低空で侵入するAN-2を捉えられる方法が見つからなかったからだ。
さらに、1980年代には攻撃ヘリコプターの脅威に対抗して装甲車に搭載された30mm級自走対空砲が流行のように広がったために韓国の陸軍も1983年、次期自走対空砲の事業を始め、1999年に開発を完了したが、これがK-30「ハイブリッド」自走対空砲だった。問題は意思決定と開発にあまりに多くの時間を浪費し「最新型国産名品」という修飾語をつけて登場した時点で、すでに流行にずいぶん遅れた時代遅れの兵器を送り出したことだ。
飛虎は約3kmの射程距離を持つ30mm機関砲2門で構成される。最大17kmで標的を探知して7kmから追跡に入り、1度に1つの標的と交戦が可能だ。問題は、外国ではこのような性能の武器が30年前に登場したということだ。ドイツは1970年代初めにゲパルト対空戦車を開発して配備し、日本も1980年代半ばに87式自走対空砲を送り出した。ソ連ではすでに1962年にZSU-23-4を送り出したのに続き、1982年には機関砲とミサイルの両方同時に搭載した複合対空兵器2K22 ツングースカまで開発した。
今年で32歳の高齢を誇るツングースカは飛虎など他の対空砲が停止状態でのみで射撃が可能で、一度に1つの標的と交戦可能なのとは異なり、移動中に射撃が可能であり、同時に2つの標的を攻撃することができる。2014年末に登場した兵器が32年前に出た兵器よりも、ひどいの性能を持っているのが理解できない状況が今、大韓民国で起きたのだ。もちろんこのような奇現象は40年前の戦車よりひどい加速性能を持った「国産名品」戦車を作り出した国で起きたので、大きな問題はないのかもしれない。
▲強大国では淘汰、韓国では「ハイブリッド」と装飾化 当初K-30飛虎は2002年から2016年までに計396両が生産される予定だったが、未来の戦場環境に合わないという指摘が提起され、2006年の国会予算審議で大幅に削減、167両を生産することで計画が調整された。しかし2014年11月24日「ハイブリッド対空砲」という華やかな修飾語をつけて復活した。
防衛事業庁は24日、飛虎複合兵器に対するマスコミ発表を通じて「従来の自走対空砲の性能を改善して誘導弾を装着して武装を複合化することにより、遠距離交戦能力とともに、低高度で攻撃する様々な空の脅威に効率的に対応できる複合兵器システム」と広報した。はたしてそうだろうか?
「ハイブリット」とは、射程3kmの飛虎の車体に、射程5kmの歩兵携帯用地対空ミサイルである「神弓」をのせたものだ。交戦距離が3kmから5km程度に増えたものが全てだ。、対空兵器として携帯用対空ミサイルを装着した「ハイブリッド対空火器」は、ロシアが1982年、米国が1989年に実用化したが、今では戦場環境に合わないという理由で淘汰または、退が進んでいる装備だ。30年前に登場して10年前から退役した兵器を「最新ハイブリッド兵器」という修飾語を付け、数十億を払って作っているということだ。
▲射程は短く、敵空中脅威に対応不可能 大国が対空用機銃+携帯用対空ミサイルの組合せの兵器を淘汰させたのは、このような兵器システムがこれ以上、現代戦に合わないという判断からだ。飛虎のような複合対空火器は精密誘導兵器が急激に拡大普及し始めた1980年代以前の戦場環境に合った兵器体系だ。
現代戦で航空機は地上攻撃のために高度を下げて接近しない。アメリカのAH-64アパッチや中国のZ-10等攻撃ヘリコプターは8km以上外から対戦車ミサイルを発射して、A-10攻撃機やJ-10戦闘機などは10~20km離れたところで精密誘導爆弾を投下する。5kmレベルの対空火器では無策でやられるしかない。
K-30複合型対空兵器は北朝鮮だけを考慮したときは十分な戦力であるが、中国や日本など周辺国との紛争の可能性を考慮した時は「50億ウォンの鉄棺」に過ぎない
1960年代に登場した概念の兵器を1990年代後半に開発したのも情けないが、1980年代前半に登場して2000年代初めに淘汰が開始された概念の兵器を2014年に出して「輸出の可能性」まで話をする防衛事業庁の「覇気」は、それこそ世界的な笑い話でしかない。
▲海外野戦防空システムは、弾道弾の迎撃まで。 事実、韓国軍野戦防空システムの問題は飛虎だけではない。同じ時期に出た「神弓」の場合はさらに深刻だ。「神弓」は1基当たり150億ウォンを上回る高価の兵器システムだが、1970年代半ばに登場したフランスのミストラルミサイルを基盤とし、射程が10kmに過ぎず、同時に1つの標的としか交戦ができないという点で最悪の費用対効果を持った兵器と評価されている。
海外の類似野戦防空システムと比較すれば、神弓や飛虎の水準は悲惨極まりない。先進国は対空砲はC-RAM(Counter Rocket、Artillery and Mortar)の概念に発展させ、短距離地対空ミサイルは短距離区域防空兵器レベルに発展させている。
日本の11式短距離地対空ミサイルは基本的な野戦防空の概念からさらに、多目的表同時交戦と超音速巡航ミサイルに対する迎撃能力まで確保し、欧州のBAMSEやVL-MICA、IRIS-T SLMなども同時交戦能力と射程距離面で神弓と比べものにならない。
▲「150億名品」神弓の活用度最悪・・・ 血税が無駄に 最も印象的な性能を示すハイブリッド対空兵器であるロシアの96K6 パーンツィリ-S1の場合、位相アレイレーダーを装着して、30mm機関砲と地対空ミサイルを結合して20kmの距離で同時に4つの標的と交戦することができる。低高度で接近する航空機はもちろん、敵の迫撃砲弾や放射砲弾、対レーダーミサイルなどを迎撃するC-RAM(Counter Rocket、Artillery and Mortar)として活用できるが、ロシアはこのシステムをさらに改良し、早ければ2017年に短距離弾道ミサイルに対する迎撃能力を持った改良型(Pantsir-SM)体系を披露する予定だ。
飛虎対空火器が約50億ウォン、神弓が150億ウォンであるのに対し、パーンツィリ-S1は1両当たり1,200万ドル、約130億ウォン水準だ。先進国が30年前に披露したが、淘汰された概念の兵器を21世紀が10年も過ぎた時点で、さらに高い値札をつけて「名品」だと出して実戦配置を準備している姿を見ると、国民の血税を浪費する方法がこんなにも沢山あるのかという事実に驚かざるを得ない。
一方、この「飛虎対空火器」は、K-2の黒豹パワーパックの問題で議論を起こした防衛事業庁が事業を主管して斗山DSTが開発を主導して完成させ、防衛事業庁は「純粋な国内技術で高難度の複合化兵器体系を開発してその波及効果とともに、輸出時の価格や技術競争力確保が可能になった」と自評した。
韓国人 新規生産ではなく、配備中の改良程度に留めないとね・・・
韓国人 これ新規製造ではなく、改良事業ではなかった?
韓国人 私は改良事業とはいえ、飛虎のハイブリッド事業(2000億ウォン)自体に不満です。予算を浪費したのは惜しいが、新規の新しい兵器の開発が完了するまで適当に使用して、勇気を持って退役させなければならにと思う。 韓国人 どうして軍はK21の対空化を考えないんだろうか? 管理人補足:K21とは水没で有名で、最近実戦配備が始まった次期新型歩兵戦闘車のこと
韓国人 パーンツィリ-S1を導入し参考にして、新しく開発するのが正しい道だ。これからも独自開発でいいんだけど、外国から技術を輸入して国産化するほうが成長への近道です。大したことがない技術で国内開発をしてB級兵器を作り出すよりマシだよ。3000トン級潜水艦や原子力潜水艦、無人機、弾道弾防御用ミサイルレーザー、ミサイルなど朴大統領の時のように国家で長期的な観点でより多くの研究をしなくてならないのに、現在は大企業のロビーと利益が優先した開発で国防予算を浪費している格好だと思います。
韓国人 この問題はすでに答えが出ています。ヘグンがその答えです。今、イスラエルや欧州諸国が導入している野戦防空網を見ると、その答えはすでに出ています。台湾が空対空ミサイルを地対空に転換し、それをネットワークで繋げる形式です。そして韓国にはすでにヘグンというミサイルが存在して、地上型の輸出の努力までしています。これを導入し、局地防衛レーダーとネットワークを連結することになれば、最近、欧米諸国が導入している形態の野戦防空網が完成するんです。 管理人補足:ヘグンとは?
韓国が開発中の艦対空ミサイルで正式名称は「K-SAAM」。2011年から1600億ウォンを投入してシステム開発が開始されており、2015年に完了し、2016年から量産する予定。
射程は20km程度で近距離防空ミサイル。RIM-116を補完するのか代行するのは不明。
特徴は、赤外線シンカーに加えアクティブレーダー誘導方式も搭載。ただしフランス製のシンカーを使用し外観はMICAそっくりである。
韓国人 パーンツィリ-S1を輸入する必要はないよ。既に国内にパーンツィリ-S1に準ずるか、ある面では凌駕するモデルがあるのに、なぜパーンツィリ-S1を輸入しよう言うのか理解できない。 韓国人 陸軍は・・・ 海軍と空軍は長く使う事を考えて兵器開発を行うのに、陸軍も少しは長期的視野に基いて兵器開発をしてよ。折角の予算を無駄にしすぎ。 韓国人 陸軍が30mm機銃に固執する理由は、海軍が大量に保有しているエマーソン30mm弾が転用して使用できるからです。一言で言えば大規模な新規弾薬の導入費用を減らすことができたからです。しかし問題はこの30mmが対空砲として現代戦に全く適していないということ。
韓国人 105mm弾の在庫のために◯◯◯が、30mm弾の在庫のために◯◯◯が・・・ これが本当なら笑うしかない。弾薬在庫のために今後数十年間は使わなければならない武器の仕様が決定されるというのが、ちょっとないですね・・・
韓国人結局、敵の兵器に対抗するために兵器開発をするんじゃなく、弾薬の在庫を消費するために兵器開発をするんだから、答えがないよ・・・
韓国人一体どうしてこんな時代遅れの兵器が「名品武器」になるんだ? もう国産ならなんでも「名品」入りなのか?
韓国人アフリカや中東のゲリラにちょうどいい性能だよ。その波及効果は石油の利権の確保でwww
韓国人時代遅れの兵器と言うとかわいそうだから、性能に比べて価格が高いと言っておこうwww