韓国のネット掲示板に「日本の戦車を振り返ると・・・」というスレッドがあったので紹介します。(※非常に長文で、コメントも長く、内容がマニアックなので注意 ※一般受けはしないかも・・・)
日本の戦車を振り返ると・・・
引用:bemil.chosun.com
http://goo.gl/blWL6q
>>>板の趣旨
新年一発目に書くので楽しい(?)テーマを上げてみました。
日本の自衛隊の新型戦車10式は軽量化、ネットワーク化され迅速展開能力が優秀な第4世代(自称)戦車と言っています。しかし落ち着いて考えてみると、巡り巡って61式戦車時代の開発の概念に回帰した日本式戦車だったという話です。
さらに10式戦車を戦車のカテゴリーに分類すれば他国の第4世代戦車に申し訳ないと思います。
ここで日本の戦車を振り返ってみると・・・
日本が米軍に供与されて使用していた戦車はM24やM4A3E8など76mm砲を装備していました。自衛隊創設以降、日本は初めて米軍のパットン系列を輸入しようとしたが、米国においても自国や西欧に戦車を供給するのに大変な時期だったので、日本は米国の了解を得て国産戦車の開発を進めます。
最初は20トン級の76mm砲を搭載した戦車を作る計画だったのですが、韓国戦争で76mmがT-34に通用しないことと、報告でT-54の存在が知られ、90mm砲搭載の30トン級戦車の開発へと進化していきます。
開発当時の日本の劣悪な道路事情(大半が未舗装の道)を考慮して列車輸送を考慮した設計を行い、完成された61式戦車は2列空冷方式エンジンを搭載したブリキ戦車になってしまいました。
言葉良く言えば戦車ですが、実際には隣国の良心のある方の批判でもあるように対戦車自走砲の概念の車両です。61式の早い産廃化によって74式戦車が開発されました。
日本の山岳地形が多いことを反映して油気圧サスペンションを搭載して車体姿勢制御を行うなど車体の姿勢制御装備は優秀ですが、しかし完成車を見たイスラエル大使館の武官が「砂漠でこの戦車は通用しない」と指摘した言葉のように日本以外では購入メリットがない戦車になってしまいました。
その理由はまず、日本の道路事情を考慮して、できる限り最大で重量を減らした結果、防御力は、同世代戦車と比較できない程低下し、命中率だけがいい大戦型自走砲戦車なんです。
油気圧サスペンションを導入したと言いますが、特有の油気圧サスペンション装備は戦車が撃破されなくても、システムが死んでしまう問題点があります。高速走行すれば家出してしまうキャタピラに、低燃費2列空冷方式エンジンなどの装備を除けば、大したことがない対戦車自走砲です。
北部方面隊への配備数が全量の1/4を占める74式戦車は、冬季時に油気圧式懸架装置が全車両凍結して長い期間、油気圧式懸架装置の油を全て取り外して、最低地上高で運用した話はあまりにも有名。
※この凍結問題は数年前、やっと解決しました。
日本の戦車部隊が米国製戦車を全量代替したのは1984年頃でした。ここで一度振り返って見る興味深い話があります。
61式と74式はなぜ2列空冷方式エンジンを使用したのか?
大戦時、航空機エンジンを流用したという言葉もありますが、それは部分的な理由です。我が国では有名ではないが、日本戦車の神と呼ばれる人の影響を強く受けたからです。
原乙未生という人です。
もともと日本陸軍中将出身で、戦後には日本兵器工業会理事に在職し、61式と74式のエンジン不具解決に大きな功績を立てました。信じがたい話だが、この人が主張したのは
「私たちは大陸でもう一度戦う準備をしなければならない」「大陸には水が少ないから水冷式エンジンは駄目だ」
と、この主張に感銘した人たちが戦車開発をしたからです。日本が作った61式や74式は、薄い装甲や安ぽい性能のおかげで他国の戦車に比べることすら出来ないものになってしまったことに対する反省として、本格的に対ソ連との装甲戦を想定した戦車らしい戦車、90式戦車が開発されますが、幸いにも原おじいさんが引退していたので、90式は2列空冷方式エンジンを搭載することになります。
2サイクル機関に執着するのは、三菱の維持であると考えられるが、燃費はリッター当たり400mです。
しかし作ってみたら74式より12トン以上の重さが増加して日本の自衛隊法および道路運送車両法に、微妙に抵触して本州には富士教導団にだけ配置され、残りは北部方面に集中配置されています。
ここで一つ掘り下げてみます。
90式戦車が列車での輸送を念頭に開発した戦車と言いますが、90式戦車の輸送を列車で行うことも検討されたこともないし、計画もないんです。
北部方面隊が訓練をする時も自力走行が原則です。たまにレーラーに搭載する場合もあります。73式特大のトレーラーに搭載する際に砲塔と車体を分離して運搬します。なので列車輸送時にも分離することを前提に考えていると思います。
安倍政権発足後、訓練時90式戦車が本州に展開できるように変わったんです。護衛艦のおおすみを利用する場合、中隊分程度の輸送が可能だそうです。
本当に列車や輸送機を通じた輸送は考慮しない陸自唯一の戦車なんです。
90式をそのまま載せることのできる特大型レーラーは北部方面の抗議の末に、やっと導入した車両で、いまのところ何両もないので部隊規模で輸送に使用できるようになるまでは、次の世紀までの時間が必要になると思います。
そして第4世代の10式が登場しました。
K2と90式とは比較できますが、10式は最初から比較対象になぅていません。
61式:低性能の馬鹿な対戦車自走砲
74式:姿勢制御だけが優秀な戦車で冬になるとシステムダウンする対戦車自走砲
90式:日本内の法規のため本州では通えない、寒冷地専用第3世代戦車
10式:日本全土で使用可能な全面にだけ集中防御を施した対戦車自走砲
に要約できるからです。
10式を作る時、防衛省が出した言い訳は90式はネットワーク化が困難なので新規に開発するという話でした。90式にC4Iつけて、良好なテスト結果が出た事は忘れて欲しいと言っています。
61式が全量退役したのが2000年、74式は毎年30~40両ずつ退役させるとしても、まだ350両以上残っています。90式は341両を保有しています。
10式を見ると、74式を代替するため重量を減らした結果、前面を除いた部分は防御力が低く、61式のような対戦車自走砲の性格の車両です。
日本のこの概念は、旧ソ連式の戦車戦術を受け入れた結果ですが・・・ 前面だけ集中防御した戦車で大規模な機甲戦を遂行して戦線を突破するための、この性能は特に優秀でなくていいという発想です。貧弱な側面、後面の防御は他の車両・・・ 簡単に言って、物量でカバーする概念です。この戦術的運用理論で誕生したのが、61式、74式、10式です。
問題は側面・後面を守ってくれる戦車がないという点ですが・・・
10式や現在調達される6輪装甲車を見ると、NBC対応が抜け落ちています。
安倍の防衛政策では、これから5年間で44両の10式を調達し、戦車定数は300両になります。現在10式が54両、90式が341両、74式が350数両あるので、 5年後には10式が97両になると、74式は全量淘汰、90式が140両ほどが退役しなければなりません・・・
6輪装甲車の野望に満ちた青写真では、74式を10式で代替することですが・・・
現行の16両1個中隊体系を12両1個中隊の体系に変えるつもりです。北部方面を除いた陸自の戦車部隊は老朽化した戦車を酷使しているからです。
これも北部方面隊の老練な根回しと抵抗で、10式が北部方面部隊に回れるという猟奇的な事件が起こり、陸自の中で足の引っ張りあいが展開されている実情です。
安倍首相の一言で内輪もめを越え、一家全滅の状態に追い込まれています。
>>>韓国人のコメント
韓国人
10式が自慢できそうな物は、エンジンと反動抑制ぐらいで、これ以外に何かあるのか?
韓国人
74式は、そのままソ連式戦車設計の追従型で、このような戦車では砂漠では運用が困難だ。防御力軽視は事実上、戦車の製造能力が低いため、戦車〓消耗品という人命軽視の思想から誕生したんだ。
韓国人
北海道には私が行ったことがないけど、広くて平坦な地形だと聞いたことがある。その地形は砂漠によく似ています。90式は日本の戦車の中で乗組員のことを考えた唯一の戦車です。10式戦車は、どうしても海岸砲の性格が強いですが、専守防衛戦略の日本は、戦車の機甲部隊で攻勢作戦をしないのなら、戦車の側面防御は弱くてもいいんでしょう。
韓国人
非常によい文でした。
韓国人
空冷式エンジンは高温多湿な日本気候に最悪なはずですけど?(夏期にきちんとエンジンが動くのか?)。北極やシベリアで作戦することがないのに空冷式エンジンだなんて? 私が見るには元日本軍の中将という人は気が狂った開発者のようですね。
韓国人
新年初日からコメントで戦争を起こしたくないて消しました。しかし、敗者が勝者を敢えて無視するなんて病気ですね。
スレ主
K系列戦車が無条件に隣国より優れているという論旨での話ではありません。私が知っている範囲での話を書きまとめてみただけです。全てのソースは日本人です。直接会って知っている方もいて、日本の戦車を防御力を軽視する傾向があるとまとめたかっただけです。
韓国人
韓国で戦車のW杯でも主催したらどうかな? 4年ごとに一度ずつ。それで本当に公正な性能比較ができるよ。
韓国人
日本の戦車は、自身が置かれている環境に特化した戦車なんだよ。無条件に韓国の基準で見て、あざ笑うものじゃない。私たちは、陸に接する国境、北朝鮮、そして統一後にはロシアや中国と世界でも有数の陸軍大国であり、それに備えるためには、防御力、攻撃力、機動力ともにトップクラスの基準で見るしかないんです。でも日本はそんな国がありません。海をしっかり守るだけで、大規模な地上戦を展開できる見込みはありません。どうにかして誰かが上陸しても、ロシア、米国以外には師団級戦力を上陸させるだけの国はないでしょう。攻勢的視点ではなく、防御的立場だから、あれくらいの装備だけでも十分なんです。戦車の一つだけ見たとき、日本の戦車をゴミだと言いますが、列島防衛の核心である海上自衛隊装備を無視する人はいないでしょう。逆に考えてみればいい、私たちがどうかして海兵師団の一つを上陸させて、海岸防衛部隊が10式戦車で武装したとき、軽く見ていい相手かどうかを一度考えてみたらいい。
そしてエンジンの問題。
理論的に最も熱効率が良い内燃機関の順番を羅列すると、2サイクル>>>ディーゼル>>>ガソリンの順番です。エンジンを製作する時、熱力学の法則の一のカルノーサイクルを外すことはできない。エンジンの熱効率が98%だから、90%だからという声を時々聞きますが、その90%というのは消費されるエネルギー、つまり熱量の90%という意味ではありません。カルノーサイクル比90%という話です。2サイクルエンジンの燃費が悪く、出力の限界があるという欠点はあるが、熱効率が最も良いエンジンであるため、発展の可能性がとても高いのです。少なくとも日本はこの分野ではトップクラスの水準です。変に2サイクルに執着するのではありません。それだけの可能性が大きな内燃機関だから採用しているんです。
韓国人
2サイクルが熱交換率が良いだって??? 排気量対比の出力は高いだろうが、4サイクルに比べて理論上では2倍であり、実際には1.5倍程度ではないか???
スレ主
空冷ディーゼルの採択は、原氏の圧力に屈したというのが定説です。
韓国人
ガソリンエンジンは電気式点火でノッキング現象が起きるが、一方のディーゼルエンジンは圧縮点火でノッキング現象が起きにくい。だから2サイクルを好まれてる。そのためディーゼル式2サイクルエンジンは多くの採用例がある。2サイクルはバルブ構造を省略できるため、エンジン構造がシンプルだ。しかし2サイクルでは、4サイクルエンジンほどの大馬力エンジンを作ることができない。それから日本の特殊性だが、狭い国土を持つ国の専守防衛用戦車と考えれば、不足する航続距離は大きな問題ではない。90式の2サイクルディーゼルエンジンがM-48A1のガソリンエンジンと同じ航続距離なんだけど、使えなくて困るといったで事はないだろう。
原という人物は、戦車設計に対する非常に間違った認識をもっていたんだろう。日本の戦車を大陸決戦用として開発するなら最低でも4サイクルディーゼルエンジンを開発をして航続距離400キロ級はないと使い物にならないだろう。
韓国人
もちろん、韓国の黒豹やトルコの戦車があるが、10式は多分西側の最後の第3世代の戦車であるはずだ。まあ、私たちと、トルコは初めて戦車を開発したので、西欧圏の既存の戦車を真似するのが当然だが、日本はそうではない。日本はいつもその世代最後の奇形戦車を作ってきました。
72式も第2世代最後の戦車と評価されています。このような現象が起こるのも、日本の硬直された兵器開発思想です。もちろん44トンという重さが現第3世代として、欧米圏製戦車の中では一番軽い方に属します。しかし未来の第4世代戦車は44トンという重さが、軽い部類ではないというのが問題です。なぜならポーランドや英国が開発中の第4世代戦車も40トン台前半の重さを持った戦車です。それでは、新世代戦車と10式の違いは何なのか? 結論を言うと、この新世代戦車はすべて自国のために開発される装甲車のような車台を使用して、整備の容易性を高めたということ、そして正面に敵には120mm級以上の対戦車砲に対する防御を放棄し、その代わりに360度に中型以上の対戦車ミサイルの直接的な攻撃を防御できる防御力を持つということ、そしてすべての4世代戦車が追求するステルス性を持つという特徴があります。ところで日本は10式を開発し、このような新しい概念を適用しない、既存の3世代戦車の概念をそのまま維持しながら、防御力を下げて重量だけを減らした、奇形な戦車を開発しました。
韓国人
余談ですが私も面白い質問を一つしてみます。
2020年という年を基準に、万一、我々のK-1戦車と日本の90式戦車が戦闘をするなら、そして私たちK1A1戦車と日本の10式戦車が戦闘をするなら、誰が勝つと思いますか?
個人的な答えを書いておきます。
結論は私たちK1戦車が圧倒的な内容で90式を倒し、K1A1戦車が10式を圧倒するでしょう。黒豹の出番は必要ありません。私がなぜこんなに自信ありげに言っているのか考えて見てほしいです。
韓国人
10式はモジュラー構造で、後にいくらでも防護力を積み増すことが可能です。現在この10式の装甲構造で私たちが挑む状況ではない。この10式戦車が自国の純粋な防御用ならば、現在としては十分な性能で、仮に他国に遠征することになれば、韓国よりも北朝鮮であり、その次が台湾への派兵や中東地域への派兵だろう。北朝鮮軍の戦車に相対して交戦すれば、攻撃力の点はリードしているけど、どうしても前面装甲が不足している感が否めません。
韓国人
第3世代戦車は全てがモジュール型ではないが、溶接式構造で後から装甲の防御力を上げるやすいのはどの戦車も同じです。それが10式の長所だとすれば、他国の戦車はウルトラ防御力を持つことが可能な潜在力を持つ戦車です。
この記事を翻訳してほしいと依頼があったので翻訳してみましたが地雷でしたwww
長すぎるし、内容がマニアック過ぎて一般受けしそうにないですが、ここまで来たら意地です。前後半に分ける事にしましたが翻訳してみせます。