大韓航空と提携して「韓国型次期戦闘機(KF-X)」事業に参加することにした米国の航空機製造大手のボーイング社が突然、事業参加を撤回した。
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米ボーイング社、18兆ウォン、次期戦闘機KF-X事業「欠席」
引用:ネイバーニュース/news1
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大韓航空と提携して「韓国型次期戦闘機(KF-X)」事業に参加することにした米国の航空機製造大手のボーイング社が突然、事業参加を撤回した。「ピーナッツリターン」事件以後、大韓航空に対する世論が悪化したことも、ボーイング社が事業の撤回を決定した要因の一つとされている。
22日、航空や軍需業界によると、ボーイングは18兆ウォンに達するKF-X事業に参加しないことを決定した。ボーイングは大韓航空とコンソーシアムを構成すれば、KF-X事業を受注しがたいと判断したという。
KF-X事業は現在、空軍主力機であるKF-16より優れたミドル級4.5世代戦闘機120機を量産するプロジェクトである。開発費8兆6700億ウォン、量産費9兆6000億ウォンなど計18兆ウォンの予算が投入される予定だ。KF-Xは老朽化したF-4とF-5戦闘機を代替することになるが、仕様は1万80000ポンド級の双発エンジンを装着して最高速度がマッハ1.97以上になる見通しだ。政府は2025年までに実戦配備を目標としている。
ボーイングは当初、大韓航空とコンソーシアムを構成して双発戦闘機である「F/A-18スーパーホーネット」を大韓航空がライセンス生産する方式で、KF-X事業に参加する計画だった。業界では2025年までに実戦配備する日程を合わせるためには、従来の機体をベースに改良する方式が有利だろうと見ていた。またボーイングはKF-Xに全面的な技術移転も提供するという方針だった。次世代戦闘機(F-X)事業を受注した「ロッキード・マーティン」が核心技術を移転しないのと比較すれば、破格的な提案だった。
しかし防産業界では、ボーイングのF/A-18スーパーホーネット機体をKF-X機体に活用するのに否定的な見解を示した。KF-X事業が国産次世代戦闘機を開発することが目的なのに、F/A-18スーパーホーネットを基に制作した機体では航法装備技術開発の機会を失う恐れがあるということだ。またF/A-18スーパーホーネットは1999年に導入された機体で、韓国製の次世代戦闘機に適していないという批判も出た。
業界の関係者は「韓国型次世代戦闘機を作るためにはAESAレーダー、任務型コンピューター、武装などを、自分たちの手で作るのが重要だ」、「ボーイングから技術移転を受ければ、時間を短縮させることはできるが、戦闘機国産化とは本来の趣旨に合わなくなる」と指摘した。
「ピーナッツリターン」事件もボーイング社が事業への不参加を決定した要因と挙げられている。「ピーナッツリターン」は昨年12月、米ニューヨークJKF国際空港で趙(前)大韓航空副社長がファーストクラスのピーナッツサービスのやり方を問題視し、離陸準備中の航空機を一旦戻らせ、事務長機長を降ろさせた社会的に大きな物議を起こした事件だった。このことで大韓航空はまだ世論の攻撃を受けている。、ボーイングがKF-X事業で不利な立場にある大韓航空とコンソーシアムを構成する負担を感じた可能性もなくはないというのが業界の解釈だ。
さらに、昨年、次世代戦闘機(F-X)事業で、政府がロッキード・マーティンの「F-35」を選定して敗北したことによる影響も、今回の事業への不参加決定に影響を与えるものと見ている。、ボーイングは現在1兆4000億ウォンが投入される空中給油機事業権に集中するという方針を固めたものと伝えられた。
ボーイング関係者は「KF-X事業の入札参加に対する話はまだ何も言えない状態」だとし、「入札が締め切られれば、自然に分かることになるだろう」と話した。大韓航空もKF-X事業について「何も言えない立場」とした。
ボーイングがKF-X事業の入札に参加しなければ、韓国航空宇宙産業(KAI)が選定される可能性が高い。KAIは基本訓練機KT-1と高等訓練機T-50、軽攻撃機FA-50を開発したため、航空機の開発でリードした経験を打ち出している。これらの航空機を開発し、技術と経験を積んできた。
一方、防衛事業庁は昨年12月19日、防衛事業庁は昨年12月19日、KF-X事業の入札公告を出した。入札締め切りは来る2月9日午前10時までだ。
>>>韓国人のコメント
韓国人
ピーナッツの余波がここまで及ぶんだねwww
韓国人
ボーイングは戦闘機市場でますます肩身が狭くなっていくね。多分、米空・海軍が開発する6世代主力機プロジェクトではしっかり準備しなければならないからだろう。
韓国人
ピーナッツだけでなく、乗務員の食事に対する対応も見た時、参加しないほうが幸いだと思う。
韓国人
少し勿体無いね・・・ どうせホーネットを持ってきても選定されたはずもなく、脇役として競争構図を作って政府がより有利になっる構図がよかったのに・・・
韓国人
入札条件を満たしていないので、参加自体が無理です。
韓国人
F-18ベースに開発されれば、かなり安定的な機体が出来たのに
韓国人
KFXを単発より高価な双発の形で決めた理由は5世代ステルス機への発展の可能性のためだが、ホーネット基盤の改造開発であれば、5世代に発展することができず意味が無い
韓国人
ボーイングは独自開発に関心がなく、ホーネット改良に固執したようだ。結局、ロッキードとエアバスだけ残ったね。二つの中で独自開発を手伝ってくれる会社が選定されるだろう
韓国人
エアバスは今回の入札に参加していないはずだけど?
韓国人
参加してるよwww
韓国人
エアバスはボーイングと大韓航空とのコンソーシアムに参加すると「発表」があっただけです。
韓国人
ボーイング社のような形ではなく、個別参加です。
韓国人
エアバスにとっては好材料ですね。
韓国人
アメリカvsヨーロッパの対決になりそうだ。
韓国人
ボーイング社と合弁してF-18ホーネットを元に開発すれば、十分な技術移転もしてもらえたんじゃないか? 時間と製作費用を削減することもできて老朽化していく機体を早く交代させることもできる・・・
韓国人
費用節約のために機内食事を60%だけしか載せない航空会社がまともに開発をすることが出来ると思うのか?
>>>管理人補足
>>>KF-Xの技術協力入札、ボーイングが手を引いたらしいけど、どういうイキサツだったんだろ?他のブログでも、ただ手を引いたとしか書いてない
と、コメントに情報があったので取り上げてみました。
韓国の国産次期戦闘機開発計画について簡単に説明すると
機体の内容はさておき開発体勢は、国内のメーカーと海外のメーカーが合弁で入札に参加することが事実上の条件(国内メーカー単独では開発できないから)で、韓国国内では「韓国航空宇宙産業(KAI)」と「大韓航空」が参加を表明しています。
韓国航空宇宙産業(KAI)は、記事でも書いてあるように基本訓練機KT-1、高等訓練機T-50、軽攻撃機FA-50の開発製造に関わっているため、韓国国内では一番航空技術の開発経験があるメーカー
大韓航空は、民間航空部門以外に防衛産業部門もあり、F-5のライセンス生産やUH-60のライセンス生産、無人機の開発など行っています。これ以外にも一応ボーイングと提携してボーイングの整備拠点を運営しており、米軍向けの航空機の整備業務を請け負っている。(例えばA-10やF16の整備等)
そして韓国航空宇宙産業はロッキード社と、大韓航空がボーイング社と提携しています。
韓国国内の記事を読む限り・・・
■ロッキード社は技術提供に積極的ではないが、F35を開発した技術を是非韓国に提供させたいと目論んでいる。
■ボーイング社はF18ベースのKFX開発を提案し技術移転には積極的ではなく、前世代機の技術提供なので韓国としては面白くない。
エンジンの選定は今のところ、GEがF414-GE-400系のエンジンを提案していますが、最近になってエアバスがEJ200(ユーロファイターが使用してるやつ)を携えて、大韓航空とボーイング陣営に参加するといわれていました。もしボーイングが抜けるとすれば、エアバスが機体開発にも手を出す形で大韓航空と連合を維持して入札に参加するのか、機体開発のキモである技術移転がボーイングから受けられない以上、撤退するかの2択でしょう。
しかし韓国としては、競争させより良い条件を引き出すのが絶対条件なので、単独入札となればロッキードが「技術移転の拒否」をしてくる可能性があるので、是が非でも2社体勢による競争の構図を崩したくないでしょうね。
■管理人独自の見解何にせよ、韓国メディアによるKFX関連の記事を読む限り、18兆ウォン(日本円にして1兆8000億円程度)という金額が韓国史上最大なので、海外メーカーにとっても魅力だろうと大きく勘違いしている点。
悪く言えば韓国(だけ)にとっては莫大な金額の買い物をするので、海外メーカーは韓国に買ってほしいと最大限サービスするだろうし、韓国の要求を飲むのが当然という態度がにじみ出ています。
とにかく技術も持っていない(代替の選択肢がない)状況にも関わらず、金を出す方が「甲」で、買ってもらう方が「乙」という考えに縛られすぎで、ロッキード社にすれば、相手(韓国)に代替の選択肢がない以上、幾ら金を積まれても相手の足元を見て、交渉の主導権はロ社にあると考えるでしょう。
この差に世論は気づいていない(甲乙の関係が世界の常識だと思っている)ので、韓国が18兆ウォンも予算を投入する事業なのに、ロ社は仕事が欲しくないのか? これだけ大きな金額を支払うといっているのに、買い手である韓国の言うことを聞かないんだ? と感じて・・・ 結局は・・・
米国企業は韓国を見下している!!!と、怒り出すみたいです。
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