韓国のネット掲示板に「日本 PAC-3を整備、SM-3ブロックIIAの共同開発など」というスレッドがあったので紹介します。
日本 PAC-3を整備、SM-3ブロックIIAの共同開発など
引用:bemil.chosun.com
http://goo.gl/nAtIB6
>>>板の趣旨
日本の防衛省2015年度予算に含まれている内容を見ると、弾道ミサイル迎撃能力を強化するための予算が含まれていたので翻訳して上げておきます。
■パトリオットPAC-3ミサイルの整備と展開地域基盤の整備費用
航空自衛隊は、既存の3つの高射群でMD任務を対応したPAC-3を運用したが、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対し、6つの高射群全てに弾道ミサイル迎撃のためのPAC-3を混成配置する計画を進めています。
今年、予算が割り当てられなったのは寿命年限が到来したPAC-3ミサイルのシーカー交換と点検整備のための予算115億円のためで、有事の際にPAC-3が展開される市ヶ谷周辺地域の基盤整備の費用30億円が配分されました。
※PAC-3が配置された3つの高射群の場合、1つの砲台(自衛隊名称:ファイアユニット)ごとにPAC-2ミサイルを収納したランチャー3基とPAC-3を収納したランチャー2基を混成偏在して運用たんですけど、昨年からすべての高射群に、PAC-3ミサイルを再配置しながら、1つの砲台あたりPAC-2ランチャー3基+ PAC-3ランチャー1基の混成編成しています。
航空自衛隊のPAC-3はConfig.3形態で、今回の中期防衛期間中にPAC-3MSE ミサイルも導入される予定です。
※PAC-3ミサイルのシーカー寿命が約8年ほどされているみたいですね。
■あたごイージス護衛艦を追加建造し、BMD能力を付与(2隻) / 米国と共同開発中のSM-3ブロックIIAの開発費
防衛省の今年の予算はイージス護衛艦1隻の建造費と、2隻分のイージスシステム購入費で1,680億円が含まれていますが、 この予算は、あたご(満載8,200トン級)1隻の建造費と、DD-177とDD-178に弾道ミサイル迎撃能力を付与する予算です。
日本は1999年から米国とSM-3ミサイルの共同概念の研究を始め、2006年から本格的な共同開発を開始しましたが、(米国レイセオン社と三菱重工業がシステム主契約者)元の予定では2014年に実用化するはずでしたが、開発が遅れて今年中に海上の戦闘艦から試験射撃を始め、2018年までに戦力化する計画です。
SM-3ブロックIIAで日本が担当するのはノーズコーン、3段ロケットモーター上部リリース部分、2段ロケット、2段制御駆動部、 運動エネルギー弾頭などで、2012年GAO(米国会計監査院)からの軌道姿勢制御装置、ノーズコーン、3段ロケットに問題があるという指摘を受けて、この部分を補完するため開発が遅れたらしい。
すでに2012年6月、日本の防衛省が民間企業の間で武器や武器技術供与の履行覚書を締結し、2013年末、レイセオン社と三菱重工業が最終的な設計を完了したと発表して、SM-3ブロックIIAの開発はほぼ完了に達し、輸出の見通しも明るく見ていると思う。
>>>韓国人のコメント
韓国人
パトリオットの話がでると湾岸戦争の時、イスラエルやサウジアラビアが共同で調査したパトリオットの迎撃率の問題が浮上しますね。当時、サウジはパトリオット2 でしたが迎撃率が7%と判定された。イスラエルでは0%と判明したのを覚えています。これは単にこのために、今パトリオット3 は、「hit to kill」方式の採用でより効果が高いと考える国防部は導入を急ぐのでしょう。
韓国人
SM-3 2A の日本との共同開発は、本当に気になる部分です。これらのミサイルは現在、我々の軍隊が国内の世論が煩いために、我々の軍隊が採用したいのに、採用できないミサイルです。既存のSM-3 に比べて上昇速度や高度が向上したため、北朝鮮の長距離ミサイル、特に核EMP弾の迎撃にはるかに有利なミサイルなので、韓国軍にも導入したいミサイルだ。それを日本が共同で開発しているは気になる部分です。後で私達が実際にこのミサイルを導入するときに、国内世論が日本と米国が共同開発したミサイルという理由から、多くの抵抗感を感じるんじゃないかと心配だ。
韓国人
最も一般的な例として、ロシアのS-400でのミサイル迎撃実験はほとんどが成功している。ロシアの防空システムのミサイル迎撃実験成功報告も増えてきたのでS-400や500を導入すべきだと思う。正直ロシアの防空システムは米国よりも上だ。
韓国人
どうせ米国は助けてくれないため日本と戦うことができないことは同じだが、F-35 の導入名分や日本での整備問題でも同じ事が起きた。SM3を導入すれば、また間接的に日本の影響を受けるのではないか?
韓国人
問題はSM3が、韓国の導入することができる最も優れた宇宙空間下における迎撃ミサイルだということだ。もう一つ購入の可能性があるアロー3もあるけど、イージス艦を6隻を導入する韓国が、米国とは別のシステムを導入すれば失敗するリスクの方が高い。しかもアロー3ミサイルは最大迎撃高度が150kmだが、最大迎撃高度が250kmのSM-3 2Aより劣る。つまり、特に核 EMP弾の打撃に対応するために、私たちに必要な武器は日本が共同開発しているSM3の方なんだ。
韓国人
韓国もSM3の共同開発に参加し、日本のように担当パーツを獲得すれば日本による間接的な嫌がらせに対抗できるのでは?
韓国人
SM3の共同開発に参加するということは米国主導のMD体制に組み込まれてしまう。そうすれば中国やロシアを刺激してしまうため、これまで韓国は参加を見送り、導入さえも躊躇ってきた。しかしSM3を導入するのであれば、もう自分で自分の足を引っ張ることはやめよう。SM3共同開発に韓国も参加し発言権を確保すべきだ。
韓国人
しかし、なぜ米国は日本との共同開発方式にしたんだ? 米国なら自国で独自開発できるだろう? それとも日本の技術が不可欠だったのか?
韓国人
SM3の開発には莫大な費用が必要で、既に10兆ウォンほど費用を投入している。これを米国が1ヶ国で負担するのが難しかった為に、日本に費用の半分をたさせたんだよ。韓国は今焦って参加すべきではない。今参加すれば開発費の負担を求められるので、完成したSM3を購入するだけにした方が安上がりだ。
韓国人
SM3を導入するにしても、イスラエルのアロー3に声をかけて、両ミサイルを競わせ、最大限価格を引き下げないといけない。かなり高価なミサイルだけに、購入価格も大きな額になるのだから、技術移転も必ず契約書に盛り込むべきだ。
韓国人
現在SM3を運用しているのは米日のみで、韓国のイージス艦には弾道ミサイルの探知能力はあっても、迎撃する手段がない。もしSM3を導入しないのなら、イージス艦なんて無用の長物だよ。
韓国人
我々にイージス艦がなければ、SM-3の話をする必要なんかない。1発あたり数十億もするミサイルは明らかに非効率だ。しかしイージス艦6隻がSM-3を導入しないことの方がより非効率的な運用だと思う。一言でイージス艦はお金が無限に必要になる。
韓国人
S-300や400の場合、弾道ミサイルの迎撃高度はPAC-3 よりもわずかにより高く、アロー2程度のレベルでしかない。ロシアが SM-3級の射程距離と最大迎撃高度を持つ弾道ミサイル防衛システムを配置したとは聞いたことがない。
韓国人
簡単にまとめると
SM3:一番欲しいのに日本が絡んでる・・・
アロー3:悪くがないがSM3 IIAが完成したの現在のところ見劣りする・・・
S-400:悪くわないがSM3 IIAが完成したの現在のところ見劣りする・・・
日本させ絡んでなければ・・・
韓国人
少しはまともな比較をして下さい。SM3は弾道ミサイルの中間飛行ゾーンで迎撃するためにミサイル。PAC3もアロー3もS-400も、弾道弾が宇宙空間から最終落下体制にはいったゾーンで迎撃するミサイル。利用想定が全く違うミサイルを比べても意味がないよ。
韓国人
間違っても独自開発だけはしないでほしい・・・ そうでなければどれでもいいよ