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19世紀に逆戻りする東アジア
東京で最近開かれた韓日専門家討論会で、ある日本人参加者が「韓国は米国の友人なのか、中国の友人なのか」と迫った。韓国が米国の同盟国である日本の軍事的役割拡大に反対しているのは中国の味方だからだ、という論理だった。韓国が中国と先に首脳会談をし、海外で日本の歴史認識問題を批判していることにも不満を漏らした。韓国は親中・反日政策を取っており、これは米国に背を向ける行為だという主張もあった。
日本の週刊誌が最近相次いで書き立てている「韓国バッシング」「嫌韓論」も、根本的な背景には韓国が中国と手を取り合って日本に圧力をかけているという被害意識がある。「敵の友は敵」という冷戦時代の二分法がまん延しているのは日本の危機意識のせいだ。その根拠は中国だ。中国は南シナ海・東シナ海で武力アピールをしているだけでなく、防空識別圏を設定するなどして日本に圧力をかけている。これに対抗して安倍晋三首相は世界各国を回って「価値観外交」を主張している。民主主義の価値を共有する国々が連帯して中国をけん制しようという「中国包囲網外交」だ。日本が集団的自衛権の行使や軍備拡充を持ち出してきたのも中国の脅威が名分だ。
「韓半島(朝鮮半島)は大陸の侵略を防ぐ防波堤だ」という認識が韓中日関係を一層複雑にしている。島国・日本にとって初めての外国による大規模な侵略はモンゴルによるものだった。元寇(げんこう)と呼ばれるモンゴルの侵略は韓半島が経路になった。モンゴル軍に対抗した高麗時代の軍隊「三別抄」の粘り強い抵抗で日本侵攻が遅れ、そのおかげで都合よく吹いた「神風(台風)」により惨禍を避けられたという説もある。
神風は神話となり、「韓半島死活的利益論」のルーツになった帝国主義による侵略の名分となった。日清・日露戦争の名分も「韓半島ルート」を通じた大陸勢力の侵略阻止論だった。日本では最近、韓国はモンゴルと手を組んだ高麗になるかもしれないという疑念が高まっている。ある日突然、権力のナンバー2を銃殺するほど予測不可能な北朝鮮が核兵器を開発していることにも日本は不安を膨らませている。一部雑誌に「新征韓論」が登場したのもこうした理由からだ。
時代錯誤だ。韓中日は貿易や人的交流で1-3位を占めるほど緊密だ。戦争をしたヨーロッパの国々は欧州連合(EU)で統合されたが、東アジアは19世紀の「砲艦外交」に戻ったかのような極端な認識が広がっている。日本や中国から飛び出してくる一部メディアの報道を読むと、開戦前夜という気がしてくる。
「韓国の政策が日本の不安心理に火を付けた」という声もある。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の「北東アジアのバランサー外交」で芽生え始めた疑念が、現政権になって増幅されたというものだ。韓国政府が歴史認識問題に関連し、日本に圧力をかけると、一部勢力は「韓中連帯論」に脚色し、再武装の名分に利用している。
東アジアは力だけを信じて暴力自慢する青年と、その道理にもとる行為が怖くて「敵味方分け」に乗り出した隣人たちが不安の中で同居しているようなものだ。予測不可能な北朝鮮は状況をさらにこじらせている。韓国は隣国の不和を仲裁して新たな秩序を作るのか、そうでなければ勢力の変化の波に流されて漂流するかの岐路に立っている。民主化と経済成長の奇跡を成し遂げた韓国にはこれを克服する十分な能力があると信じている。
引用:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/21/2013122100781.html
つまり韓国のおかげ。