政府が経済界の反対を押し切って最低賃金を大幅引き上げする意向を明らかにしたのは、「内需活性化」に対する強い熱望のためだ。
写真引用:聯合ニュース
上げれば笑う者·泣く者は誰、「最低賃金の二つの顔」
引用:ネイバーニュース/金融ニュース
http://goo.gl/qcZbzo
>>>記事の翻訳
政府が経済界の反対を押し切って最低賃金を大幅引き上げする意向を明らかにしたのは、「内需活性化」に対する強い熱望のためだ。
今年、時間当り5580ウォンで策定された最低賃金は、直接的な影響圏にある日雇い、アルバイトなど勤労脆弱階層に対する賃金向上だけでなく、正規職を含んだ勤労者全般の賃金決定に、そして下請け業者間の納品単価策定など経済全般に影響を及ぼすので影響範囲が非常に大きい。
だが、我が国の最低賃金水準が経済協力開発機構(OECD)で中下位圏と低い水準というものにはほとんどの異見がないながらも、大幅引き上げを行なう場合、雇い主の反発により、期待するほど肯定的波及効果が大きくないこともあるという憂慮が出てきている。
特に最低賃金引き上げが万病に効く薬でない状況で大・中小企業間納品単価策定透明性、賃金引き上げ企業に対する政策的優遇策、小商工人などの生産性向上、勤労奨励税制拡大(EITC)、外国人雇用政策などが全てが合わさった総合的である処方せんが切実だという指摘だ。
9日政府と専門家などによれば最近チェ経済副総理兼企画財政部長官が明らかにした通り、今年も最低賃金引き上げる場合、来年から最低賃金6000ウォン時代が開かれる展望だ。 一日8時間基準では4万8000ウォンを越えるわけだ。
チェ副総理は最近「適正水準の賃金引き上げがなくては、内需は生きることはできない」としながら「現政権になって最低賃金引上げ率を年間7%台に引き上げたし今年も引き上げなければならない状況」と明らかにしたことがある。(引用はここまで)
>>>管理人補足
日本の事情とは少し異なる、韓国の最低賃金に対して経済問題は専門外ですが分かる範囲でまとめてみます。
韓国での最低賃金は日本の事情とは異なる
韓国の最低賃金は、日本の最低賃金とは少し異なります。日本で言えば最低賃金とは文字通り「最低ラインの時間当りの賃金」です。企業はより質の高い人手を確保するためには最低賃金よりも高額な「時給」を提示して人手(バイトやパート)を集めようとします。逆に最低賃金により近い時給では、ひと手が集まりにくいかもしれません。
要するに日本では、需要と供給、市場原理が働いて、最低賃金を元に労働内容や人手の質など諸条件により、高額な時給もあれば最低賃金に近いような時給もあるということ。
しかし韓国の最低賃金は、早い話「最高賃金」なんです。 どいうことかと言えば、日本のように賃金を高く設定したりして差別化することがありません。皆横並びで政府が決定した「最低賃金」を守るんです。守ると言えば聞こえが良いですが、何処へ行っても「最低賃金の時給」しか払わない(それ以上払う意味が無い)ので、極端に人手が集まらないということがありません。
しかも最低賃金より下のの賃金が存在する
日本でも地方の田舎での時給と、東京のような大都市での時給はかなり差があります。韓国でも地方と大都市(主にソウル)では時給に差があります。
ソウルだと時給が高いのか? 馬鹿を言ってもらっては困ります。 ソウルでは政府が決めた最低賃金を一応守っているという話で、地方では最低賃金を基準にした時給ですら守られていません。その地域の時給が最低賃金を下回った時給で横並びなので・・・
韓国でのバイトの立場は正しく奴隷
以上のように、日本=最低賃金(時給)を基準により良い時給条件のバイトを選べる。 韓国=最低賃金は最高賃金なので幾ら探しても時給はほぼ一緒。政府は最低賃金を上げないと時給が上がらないと言う話。
そのため日本のバイトの時給や、条件(時給の昇給があったりすること)がとても魅力的に映るんだと思います。
以前に韓国の記事で読んだ雇い主とバイトの甲乙関係があまりにも酷い例として、
①バイトを休む場合、代わりの人を自身で見つけろと言われる
②バイトを辞める場合、代わりの人を連れてこいと言われる。
③見つけてこないとバイトの求人広告費を負担させられる。
④辞める場合、最後の給与から謎の天引きがされほぼ0になる。
⑤売上が足りない、商品がたりない場合必ずバイトの給与から天引きされる。
⑥給与の一部として廃棄される弁当など不必要な現物で支給される。
⑦雇用契約書が存在しないので雇用主のやりたい放題。
韓国でも比較的条件のよいバイト、大手財閥が運営するチェーン店などは一応時給も最低賃金よりも少しはマシな程度払われ、上記のような醜い事をされないので、超人気でまず空きが出ないため、比較的小規模な企業や、個人営業のお店などでバイトするしかなく、ここが諸悪の根源。
一部の建設業(いわゆる土方)のバイトは、韓国の中でも時給(日給)がよいが、現場までの交通費なんて出ないので、まっとまった休みに泊まりこみで行かないと割りにあわないらしい。町中の現場は失業者の日雇いで空きがないらしい。
他人(甲)にやられるから、甲になった時にやりかえす
このように韓国において最低賃金とは、その一年の日雇いやバイト全員の時給が決まると言って良く、労働者側は不況やデフレの影響もあり30~40%の大幅な賃上げを要求しています。一方で経営者側は不況なので0~5%程度の上昇に収めようとして、双方が綱引きを行っています。
しかし管理人から言わせると、現状でも最低賃金以上の時給を得られるのはソウルの江南区(ソウルで一番人気のある土地で、富裕層が沢山住んでいる地域)のみと言われ、最低賃金がギリまもられるのがソウル等の大都市、その他は最低賃金すら守られていないのに、30%も大幅に上げた所で実際にその恩恵にあずかれる人は極少数に限られるのは目に見えています。
結局、雇用主がバイトをいじめる(時給をケチる)のは、テナント契約で建物の所有者に事業主(雇用主)がいじめられる仕返しのような気がします。
韓国のテナント契約の全部とは言いませんが、かなり鬼契約で、土地(建物)を持っている人が甲であり、借りる人は乙であり、その横暴が半端ではありません。賃料は売上の3割とか、契約更新時に「お前より沢山金を払うという奴がいるので、更新しない出て行け」と言われれば、賃料沢山払うか、出ていくかしかなく、借り主の権利なんて全くありません。
韓国人が土地に執着するのは、このように甲の立場になりたいためで、甲になれば同じようなことをするんです。
韓国人なら嫌というほど社会で甲乙の力関係に目の当たりしているため、F35を買ってやるんだから技術を寄越せと言うのが当たり前だと思ってる原因なんでしょう。
今日の話で覚えて欲しいこと:韓国での最低賃金は最高賃金だということ 次回の独自記事でやって欲しい内容があったリクエストを下さい。何もリクエストが無ければ次回は「ピカード指揮のソヴェリン級1隻とデータ少佐指揮のディファイアント級10隻ならどちらが勝つのか?」をお送りします・・・
と本気で思い込めるのですね。自分たちの感覚でしか推し量れないから。
これは価値観を共有できませんねえ。