KAIの提案内容を知りたいと要望があったのですが、残念ながら漏れ出る情報はありません。ということで、この辺でざっくりKFXについてまとめておきます。
どうして米国議会に技術移転を拒否られたのか?
記事にもありますが「AESAレーダーやステルス技術に関してアメリカが輸出統制品目として縛ってる」とありますますが、そもそも米国が最先端技術をF35を40機程度しか買わなかった(韓国では40機も買ったんだからですが・・・)国、その見返りとしてホイホイ渡すと思っちゃってる時点でアウトです。その上移転された技術で製造した兵器を米国の制約なしに輸出させろと言ってる時点でお花畑でしょ?
案の定、ロッキードは「移転する」というスタンスでF35を売りつけておいて、米国議会が「移転は許可できない」と拒否する構えを見せています。もう少し詳しく言うと、米国は韓国がKFXを共同開発するパートナーとして契約をしたインドネシアを問題視して、「イスラム教国家に最先端軍事兵器の情報は流出するおそれがあるので渡せない」と技術移転を正式に拒否すること韓国側に伝えました。
ここで拒否された技術は、AESAレーダー技術、火器管制装置、機体の制御用ソフトウェアなど電子装置に関する4つの技術です。
非ステルス機なのに内部武装スペースを要求する中途半端さ
記事ではステルス技術を移転してくれないとありますが、韓国メディアと国民が想像するKFXと、国防部が想定するKFXには大きな差があります。
国防部が想定するKFXは、あくまで4.5世代機でありF16級の性能を要求しています。しかし国防が公開した簡易の性能要求を見ると、具体的な数値は速度だけで他にめぼしいものはありませんが唯一目を引くのが武装を機体の内部に収納することを求めている点です。
4.5世代機であれば、ぶっちゃけステルス性能はいらないし、性能要求でも正式にステルス機ではないとも国防部は発言しています。なのに発表されるCGはどれもF22に似たデザインをしています。ステルス性能がいらないのであれば機体の設計自由度は高くなるし、機外武装を躊躇うことなく行えば、十分にF16並な搭載量を確保できると思います。
ステルス機でもないのに、武装を内部に収納するということは、その分機内スペースは減るか、機体が大型化するかのどちらかで、無意味だと思いませんか? ステルス性能もないのに武装を機内に収納するなんて馬鹿な発想。
ステルス機でなければ、あんな角ばったデザインにする必要がありません。要するにやることが中途半端なんです。
一説によればブロック1型とブロック2型に量産機を分け、ブロック2型は本格的なステルス性能を実現させるという話を書くメディアもあります。たぶん韓国人の方はステルス塗料を塗れば何でもステルス機に変身できると勘違いしていませんか?
非ステルス機なのにステルス機だと書いちゃうメディアと信じる国民
韓国メディアと国民が想像するKFXは、口には出しませんが、いやもう上の記事には出ちゃってますけど完全にステルス機です。米国から技術移転を受ける内容には、F35で開発されたステルス技術が含まれていると言っています。
このように国産、独自技術、韓国が自ら設計すると書き立てますが「KFXの成否の鍵は海外からの技術協力(移転)」と堂々書くあたり、もう頭に「K」とさえつければ何でも国産になるようです。
まぁ色々書きましたが、一番の問題点は米国議会が「インドネシア」を盾に技術移転を拒んでいる事。そのインドネシアが原油価格の急落でKFXの開発費分担20%を支払えるのか?という問題。米国からの技術移転は輸出の際に「許可」を必要とする国内限定の技術移転の可能性。中途半端にステルス性能をぶち込んだ場合の開発費上昇。結局完成したところでステルス機ではなかったという事実に発狂する国民世論対策。そして今まで開発をしたことがない国産の対空ミサイルを同時開発してKFXに装着させるといった無謀な計画。
一体どうなるやら・・・ まぁ一応韓国人はエンジンも技術移転を受け国内で製造するといっていますが、それって「ライセンス生産」ですよね?
本当韓国は不思議が一杯です。
ステルス技術は日本から技術移転すればいいのです。
日韓の連携を深めて東アジアの安定に貢献しましょう。