海外の反応アンテナ｜ホル韓

簡単に説明すると、被害者家族が廃棄を求めた「政府施行令案」とは、揉めに揉めた末成立したセウォル号の事故原因の真相を究明するためのセウォル号特別法の下設置された「セウォル号惨事特別調査委員会」の組織規模を縮小する法案のこと。さらに特別調査委員会が要求した「民間人を中心とした組織に」という要求に対し「民間人と公務員を半々で構成する」ことにしました。

特に被害者の反感を買ったのは、政府はこの「政府施行令案」の発表と一緒に、被害者や被害者遺族に対する補償案を発表したこと。

その為、被害者遺族会は「政府施行令案」はセウォル号の事故原因を困難させ有耶無耶にさせ、金が掛かるため引き上げに消極的な政府批判を封じ込めようとするものだとし、それを札束（要するに補償内容の発表）で顔を叩いて黙らせようとしているととらえたようです。

被害者遺族としては、事故原因の真相究明⇒船体の引き上げ⇒補償という手順を踏まない限り許さないと言った感じです。

ただ何も関係のない第三者から言わせてもらえれば、沈没事故原因は検察が既に裁判を通じて解明が進んでいます。なのに「セウォル号惨事特別調査委員会」で別角度からもう一度調査するのは法律で裁ききれない問題、即ち今回の沈没事故と直接的な関係はないが「間接的に関係のある疑わしい人物や組織」までも「セウォル号沈没事故」に関連させて吊るし上げようというのが本音。これはもう被害者家族と一部世論の「腹の虫」をなだめるための見せしめでしかありません。

確かに韓国の安全に関連する組織や部署において、不正や怠慢があったのは事実でこれは糾弾され改めるべき問題です。しかしセウォル号の沈没事故は、セウォル号の運航を行っていた民間会社の利益に目が眩んだ無謀とも言える運航体制が事故の引き金になったわけで、さらに事故犠牲者を増やしたのは船長以下乗組員たちの責任です。

セウォル号沈没事故原因に絞って言えば運航会社と乗組員に大半の責任があると思います。なのに「セウォル号惨事特別調査委員会」がやってることは･･･

簡単に言えば車同士の交通事故発生し、信号無視をしたのが事故原因にも関わらず、

なぜ信号無視をしたのか? ⇒ 会社に遅刻しそうだったから
なぜ遅刻しそうになったのか?⇒ 目覚ましの調子がおかしかった
なぜ調子が悪いのに使い続けたのか? ⇒ 給与が安いから
なぜ給与が安いのか? ⇒ 会社が賃上げをしてくれないから
なぜ会社は賃上げをしないのか? ⇒ 業績が苦しいから
なぜ業績が苦しいのか? ⇒ 政府の経済政策のため為替差損の被害を受けから

では、政府の経済政策のせいで巡り巡って加害者が壊れかけた目覚ましを使用したため遅刻しそうになり、そのため信号無視をしたから事故が起こったので、政府は経済政策を変更すべきなのか? 調子の悪い目覚ましを製造したメーカーに責任はないのか? まぁこんな感じです。

浮気の言い訳に似てると言えば似てますねwww 「あなたが･お前がかまってくれないから･･･」

以上のように、もしセウォル号沈没事故とは別に「韓国の交通安全」の為という大きな目的のために動くのなら、「セウォル号惨事特別調査委員会」ではなく「韓国交通安全のための改革委員会」にでもしてセウォル号沈没事故と切り離さにとダメでしょ。このままだと被害者家族の無駄な復讐に利用されてお終いのような気がします。

長々と書いてしまいましたがこの辺で終わりにします。

共感026 非共感034
セウォル号の船体引き上げ要求をかわすとする政府の謀略だろ