今韓国国内では何が起きてるのかをホル韓が簡単に解説します。
親朴「ユ・スンミン、政治を止めなければ」…8人会合引き続き集団の行動態勢
引用:ネイバーニュース/聯合ニュース
http://goo.gl/EbYSjH
>>>記事の翻訳
セヌリ党の親朴槿恵系議員は週末である27日もユ・スンミン院内代表の辞退を促して超強硬基調を継続した。
ある再選議員は聯合ニュースとの通話で「大統領府の考えに従う人々は、全ての手段と方法を使ってでもユ院内代表を辞退させるという考え」としながら「大統領要求は簡単に言えばユ院内代表が「裏切り者」と違わないので院内代表から退くことだけではなく、政治家をやめろと言っている」と話した。
ユ院内代表が大統領に謝罪したことに対しても「権力者を馬鹿にしておいて、丁寧なお辞儀を100回繰り返そうが、土下座をしてひざまづこうが空が許すだろうか?」として「このまま持ちこたえるのは無理だろう」と主張した。
親朴系はユ院内代表が朴大統領に公開謝罪をした前日の午後、団長格であるソ最高委員などの議員8人が参加した緊急会合を持ってユ院内代表辞退は不可避という意見を集約し、週末の流れを見守った後、近い将来集団の行動に出る態勢だ。(引用はここまで)
>>>管理人捕捉
あまり日本のメディアでは報道されておらず、その報道もあまり核心をついた報道ではなく、そこでホル韓がもう一度解説します。
朴槿恵政権になって以来、韓国経済は右肩下がり、朴槿恵がやりたい政策も何一つ実現されていません。それは国会が政府が提出した法案を実質、審議していないか野党の意味のない反対にあい、何も物事が進まないという状況が原因です。これは今に始まったものではなく、就任以来続いていたものです。
しかしこれは問題の本質ではなく、問題の核心は「国会改正法案」が復活し、しかも与野党の合意で通過してしまった事。では「国会改正法案」とは何かと言うと、これは大統領や政府から提出される法案などに対し、国会が強力な「修正・変更権限」を持つような内容になっています。
今でさえ韓国国会は足の引っ張りあいが多く、何をするもの時間がかかります。そこにこの「国会法改正案」が成立すれば、事実上、大統領権限が弱体化され、大統領府と与党と野党の3者が合意できるような内容でないと国会を通過できなくなり、大統領はレームダック化してしまいます。
当然、朴大統領の出身政党である、セヌリ党は当然法案通過を阻止しなければ政権運営に支障がでるのですが、野党に正常な国会運営を人質に取られていたセヌリ党は野党との交渉で「国会法改正案」の通過に協力することを約束してしまいました。
これにブチ切れたのが朴大統領です。
自分の政権を支えるはずだったセヌリ党が「国会法改正案」に反対するのは当たり前で、天地がひっくり返っても賛成すると思っていませんでした。そこで大統領の拒否権を発動して「国会法改正案」の成立を阻止することにしました。
管理人の予想では、与党セヌリ党は朴槿恵を裏切ったのではなく、進まない国会審議を何とかするために「国会法改正案」を餌に野党の協力をとりつけ重要法案の処理を行おうとしたのではないかと思います。「国会法改正案」が通過しても朴槿恵が拒否権を発動して阻止するだろうと織り込み済みです。しかし予想を裏切ったのは朴槿恵の激怒でした。
セヌリ党としては、朴槿恵から提出された法案を処理するために苦肉の策として
「国会法改正案」の通過の約束⇒その間に法案処理⇒大統領の拒否権発動⇒重要法案が処理できたセヌリ党の勝ち
このように考えていたのでしょうが、朴槿恵はこの行動を「裏切り」と捉えました。その為に国会運営の責任者であるユ・スンミン院内代表の辞任と合わせて、政治家も引退するよう要求しました。もし要求が通らなければ朴大統領や親朴系といわれる議員がセヌリ党を離脱することも視野にいれていると言われています。
これに慌てたセヌリ党はユ・スンミン院内代表が正式に朴大統領に謝罪をしましたが、全く受け入れる余地がありません。もしセヌリ党から朴大統領が離脱すれば、セヌリ党は国民の支持を失います(一応、セヌリ党は朴槿恵大統領の人気でもっていると言われています。)
セヌリ党での親朴系の勢力はどちらかと言えば少数派です。しかしセヌリ党の代表は現在親朴系といわれる金武星氏です。この際、与党の中で足を引っ張る主流派を一掃して、党の要職に親朴系を据えて風通しをよくするのが狙いではないでしょうか?
どちらにせよセヌリ党の主流派が朴槿恵の要求を突っぱねれば、党が分裂することになり、要求を受け入れればセヌリ党は朴槿恵派に乗っ取られて、主流派は隅に追いやられます。
こう見れば朴槿恵大統領の方が有利に見えますが、仮に要求を突っぱねた場合、朴槿恵派が離脱した与党は、どうせ政権からは「裏切り者」扱いを受け敵視されるでしょう。そうなれば破れかぶれで野党と手を組んで大統領に対抗するかもしれません。
こうなると解散のない韓国の国会では任期が切れるまで選挙はありません。もう何も話ができない冷戦状態に突入するのは目に見えています。
まぁ管理人としては、どちらでも構いませんが、韓国には軍政による独裁の方がお似合いのような気がします。
としか言いようが無い