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2015/11/22 (Sun) 20:00:00

[独自記事] 高価なステルス機がコスト削減に繋がると言う奇妙な話

米国がステルス機を開発する意図とは何か?という独自記事です。

b2a_roelreinje.jpg

ステルス機開発の真の意図は何なのか?
F-177やF-22が登場して以来、「ステルス」という性能に注目が集まっています。

平家にあらずんば人にあらず

とまでは言いませんが、最近の戦闘機は「ステルス機であらずば~」なような雰囲気さえあります。ゲームや映画では「ステルス機」が無双するシーンが描かれて、ますます「ステルス機への信仰」は高まるばかりです。

では実際にステルス機とは、どうのように役立つのか? と言う点を簡単に解説してみます。


f-22.jpg

高価なステルス機が、コスト削減に繋がると言う奇妙な話
まず始めに否定から入りますが、米軍がステルス機に求めるのは「ゲームや映画で描写されるような無双な空中戦での勝利」ではないと言うこと。

じゃ、米軍が「ステルス機」に求める最大の要求とは何か?

ずばり「コスト削減」です。

F-22が史上最高額の戦闘機で、B-2爆撃機は金よりも高いなどと言われているのに、何を言っているのかと思われますが、ここで言う「コスト削減」とは「機体価格」ではなく、「作戦コストの削減」を意味します。加えて言うなら「作戦を行う上での戦力の効率化」と言っても良いですね。

どういう事かと言うと、仮の設定を用いて説明します。

例えばとある国で核開発が発覚し、再三の警告にも応じず核兵器は完成直前。そこで米国はその国の核兵器製造施設を破壊することにしたという設定で説明します。

核兵器開発施設を空爆するのに必要な戦力を非ステルス機で行う場合

これが本命の部隊
・目標を攻撃するための爆装したF-15EかF-16

これが本命を支援するための部隊
・制空権を確保するための対空戦用のF-15C
・敵防空網制圧のためのEA-6や、ワイルド・ウィーゼル機
・これを支援するための早期警戒機
・これを支援するための空中給油機
・失敗したときの為の、バックアップ機

これをステルス機で行う場合「ゲームや映画」のように単機では無理ですが、支援するための部隊が少なくて済むという話です。作戦部隊の規模が小さくなれば、それを管制する早期警戒機も少なくて済み、機数が減れば空中給油機の数も減らせます。何より人命が失われるリスクが減少します。

手持ちの作戦機を全てステルス機に変更すれば、より多くの作戦が行える=作戦の効率化という訳です。

もう一歩踏み込んで言うと、最近の軍用機は機体価格が高騰していますが、昔に比べて長期間使用されるため、アレだけ高い機体価格よりも、運用コスト(保守部品、燃料代、パイロットの育成などなど)のほうが最終的には高くなります。

そのため同じ任務でも、より少数の作戦機で作戦が遂行できれば、それだけ作戦にかかるコストが削減できると言う話。

米国がステルス機を開発して配備している最大の目的はこれです。


maxresdefault.jpg

ステルス機導入メリットの全てを享受できるのは米国のみ
もちろん戦術的な戦闘で、ステルス機の方が有利という側面もありますが、それはステルス性だけではなく、同時に進化した電子装置(レーダー等)や、性能が向上したミサイル等の性能があっての話です。

今回の話は、戦闘においてステルス機の有効性を否定するものではなく、もっと大きな視点で考えた場合、このような効果があるという話です。

米軍はステルス機の開発で「直接交戦時における有利さ」と「作戦コストの削減」という2つのメリットを得られますが、米軍以外の国で、そう頻繁に実戦を行うことは稀なので、米軍以外の国は「直接交戦時における有利さ」の部分しかその効果を得られないというお話でした。

※個人的な見解も入ってるので、こんな話もある程度でお願いします。


comment (36) | 独自記事

コメント

  1. 229707 | 2015/11/22(日) 20:14:37 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    良く分かったニダ!
    やはりKFXにはステルスが必要ニダ!
    <ヽ`∀´>予算予算…
  2. 229708 | 2015/11/22(日) 20:17:15 | URL | edit
    お #-
    面白かった
    またお願い♡
  3. 229709 | 2015/11/22(日) 20:18:05 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    F-104が最後の有人戦闘機なんていわれてたのに
    半世紀以上経ってもまだ有人機の開発は続いているんだなぁ
  4. 229710 | 2015/11/22(日) 20:24:44 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    本命はAI機能と武器装備の無人ステルス機
  5. 229711 | 2015/11/22(日) 20:26:35 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    管理人さんのおっしゃるとうり、米軍は遠慮なく他国と交戦できますが
    航空自衛隊の現状の交戦規定ですと侵犯してきた敵機に対して不利
    相手が撃ってくるまで待つ戦法が中韓にこれから何時まで通用するものか疑問、F-3にはステルス能力を落としても機動性を優先して欲しい。

  6. 229713 | 2015/11/22(日) 20:31:11 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    そんくらい知ってたニダ。
    ウリはステルスなんか無くても元々大丈夫ニダ。
    チョッパリが導入するから、ウリも導入ニダ。
    余計な支出分はイルボンが責任取って負担セヨ!!
  7. 229715 | 2015/11/22(日) 20:41:28 | | edit
    #
    管理人のみ閲覧できます
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  8. 229716 | 2015/11/22(日) 20:45:05 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    ※3
    あれは誤訳。
    「アルティメット・ファイター」を『最後の戦闘機』と訳してしまったのが間違いで本当の意味は「究極の戦闘機」です。
  9. 229718 | 2015/11/22(日) 20:48:58 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    F-22も設計段階では従来機よりも整備性がよく、運用コストも下がるはずでした。
    ステルス性を維持する為にお金がかかってしまって、期待したような結果にはなりませんでしたが・・・
  10. 229722 | 2015/11/22(日) 21:13:43 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    抑止効果も大きいしね。
    現代戦は短期間で終わる傾向があり、序盤の優勢で勝ち馬に乗ろうという国々が群がり、政治的に収束していきます。
    泥沼の消耗戦にはなり難く、優勢を得やすい。
  11. 229723 | 2015/11/22(日) 21:23:36 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    たいへん興味深く読ませてもらいました
    ここの独自記事と珍コラはいつも面白いですね
  12. 229724 | 2015/11/22(日) 21:28:46 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    北朝鮮みたいな相手だと、ステルスを捉えられない事で交戦意欲を失ってくれるというコスト効果もありますね
    核と同じに抑止力として効果してくれれば安上がり
  13. 229725 | 2015/11/22(日) 21:29:35 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    日本のステルスは、対ステルス機用レーダー開発も
    目的の一つ、実際にステルス機を運用してない国は
    開発できないですから(テストが出来ない)
    日本には不要ではなく、日本だから必要なのです。

    日本はやられたら、やり返す事が出来る国ではない。
    攻撃を防ぐ防衛に特化した国だからこそ必要なのです。

    それとも敵地攻撃能力保有しますか?
    コレはスイスの戦略と同じ、スイスを占領するコストと
    反撃を喰らい失うコストの関係、
    スイスを攻撃して得られる利益以上の戦力を保味する事により侵略を防ぐ理論
    日本の場合、どうなるんでしょうね?
    スイスと同じ戦略取ると膨大な軍事費が必要になりますよ。
  14. 229726 | 2015/11/22(日) 21:32:21 | URL | edit
    アナベル・加トー少佐 #-
    >ステルス

    え~自分はてっきり「ロボット同士にチャンバラさせるにはレーダー誘導兵器が邪魔ってかイラネ」=使えなくすればいいジャン!
    じゃあミノフスキー粒子だ!…ゲフンゲフン
  15. 229727 | 2015/11/22(日) 21:36:19 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    >何より人命が失われるリスクが減少します。

    これは本当に大きいと思う
    日米欧ほか、民主主義国の場合人的犠牲は支持率に関わるしね
    言い方は悪いけど政権維持コストという観点もあるだろうなあ

    ただ、日本が相手にしてる中国はそのへんどうでもいい国なのが困りもの
  16. 229730 | 2015/11/22(日) 22:12:37 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    2005年の夏から米韓合同演習時、ピョンヤン上空にF117(B-2の前身)ステルス爆撃機を派遣し、金ジョンイル(19号の父親)の寝ている宮殿の上で急降下急上昇を繰り返し、彼を震え上がらせたって話もあるね
  17. 229731 | 2015/11/22(日) 22:12:46 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    模擬空戦でF-105で米軍のF-15を撃墜したロック岩崎が自著で自衛隊と米軍のパイロット育成システムについて触れてるけど
    米軍は実戦でパイロットが消耗することを前提とした育成システムだけど自衛隊は職人を育てるような育成システムだそうな
    だから人的損害を抑えられるステルス機は自衛隊にとって必須な装備だと思う
  18. 229733 | 2015/11/22(日) 22:26:07 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    長射程対地対艦ミサイルの需要が減るって効果も
  19. 229735 | 2015/11/22(日) 22:40:13 | URL | edit
    南北純一 #-
    管理人さんの独自記事、
    とても面白かったし、あらためて確認したり納得したり、
    参考になります。
    今現在、無人機による攻撃というのは、
    そこまで主だったモノにはなっておらず、
    今はまだ、米国でさえも限定的な使用でしょう。
    日本も無人機の研究開発は行わなくてはなりませんが、
    F-3までは有人無人両方の使用を想定するべきでしょうから、
    F-3のステルス性も より高度であってほしいと思います。
    それと、日本がどの位のモノを造り上げるのか、
    見てみたいという期待はありますネ。
  20. 229736 | 2015/11/22(日) 22:57:04 | URL | edit
    ななし #-
    AIと同じ類いの飛躍想念。
  21. 229739 | 2015/11/22(日) 23:44:10 | URL | edit
    ? #-
    管理人さんの論理だと米軍は無人機の運用に邁進することになりますね。勿論技術が追いつけばという条件付ですが。
    実際、米空軍は予算半分に減らしても無人機なら戦力10倍に出来ると言ってるし、その要のアクティブ画像レーダーは実用化目前。これに戦術戦闘プログラム(初歩的なAI)組み込むだけでドッグファイトまでこなせる様になると見られてます。

    アメリカは面白い国で建国時、独立戦争でも停泊してる軍艦沈めるためだけに小型人力潜水艦開発してるし、誘導ミサイルなんて、ライト兄弟が初飛行に成功した翌年には開発に着手してます。ニコラテスラという天才がいて、当時すでに現在のラジコン(無線操縦)が実用レベルで披露されていました。
  22. 229745 | 2015/11/23(月) 00:10:39 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    ※1
    機能的文盲が多い韓国人ならそういう結論に達する人も多そうw
  23. 229747 | 2015/11/23(月) 00:19:38 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    面白かったです^^

    コスト削減? 功撃され難いから機体が長持ちとかそう云う…?
    とか思っちゃいました(笑)
    なるほど~作戦コストですか、強い戦闘機がブーンと飛んでいけば
    それで制空権が取れるのかと思ってました^^;
    馬鹿ですいませんw

    制空権取るまでに幾つも段階を踏むんですね、色々と勉強になりました
  24. 229752 | 2015/11/23(月) 01:36:52 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    とても面白かったです。
    僕はステルスよりも強力なエンジンやベクターノズル(間違ってるかな?)による格闘戦の方にばかり目がいってたゲーム廚でしたが、この記事で現実的なステルス機のメリットを学べた気がします。
  25. 229753 | 2015/11/23(月) 02:01:26 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    総合的に見ると軍事衛星を自力で打ち上げて運用できない国は終了だね。
  26. 229754 | 2015/11/23(月) 02:13:20 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    米軍はF-22を先頭に立てて索敵し、後続のF-15をミサイルキャリアーとして対空ミサイルたくさん積めるようにしてデータリンクで支援出来るよう改修する方向に向かってるよな
    ウェポンを中にしか搭載出来ないステルス機が数で押されないように大量のF-15を有効活用する用途で残るから、まだまだF-15は現役を続けられる
  27. 229756 | 2015/11/23(月) 03:05:04 | URL | edit
    咎さん #-
    >>残念だったなパカチョン(嘲笑

    赤外線追尾ミサイルはステルスに左右去れずに追尾出来るゾ、発射前のロックオンシークエンスに手間取るだけ、其れもイージスリンクで支援受ければ、二番煎じの似非ステルスや素材調達に難のアル条件付きステルス何て只の鴨(呆

    キタのロケット情報ロックアウト去れた、ポンツクにアメ公も情報渡さないダロ、自前の偵察衛星も持ってないのに似非イージスで何出来る?枢軸国側の赤組チョウセンは大人しく[敗戦国]を続けてろヨ負け犬(嘲笑
  28. 229757 | 2015/11/23(月) 03:42:15 | URL | edit
    よみ人しらず #-
    大変、ヘンタイ面白く読ませて頂きました。

    作戦単価が安くなる、ってのはやはり四六時中ファイティング・ポースをとっていて、いざコングで直ちにコーナーから飛び出しファイト!っていう米軍ならではの発想ですわなあ。

    そりゃ、バックアップ機なしで作戦を完遂できる単体完結機体がありゃあ、そりゃ便利だ。でも、そーすると既に米していた人が居たけれど、無人機部隊はますます開発されてゆく趨勢でしょうねえ。

    小生、前に、そのうち空母は無人機運用だけになるんじゃないかと米したことがありますが、それならいっそ空中母機と、それに従う子機戦闘ドローンの有人・無人混合戦闘機編隊みたいなものも可能なんじゃないかな、と。エルメスのリアル版ですね。ま、サイコミュ・システムじゃないけれど。

    映画の「ドローン・オブ・ウォー」でも観たけれど、あれって、なんで現地で運用しないんでしょうね。そうすれば衛星回線経由のタイムラグだって避けられるでしょうし、あの悪名高きドローン誤爆ってのも無くすことは出来ずとも、減らすことはできそうじゃない?。

    なんにせよ、戦争の形はどんどん変わりますなあ。そのうちミノフスキー粒子が発見されないかしらん。
  29. 229764 | 2015/11/23(月) 08:10:14 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    防衛大綱で、作戦機の保有台数を定められてしまう航空自衛隊としては
    どうしても少数精鋭にならざるを得ず、最新鋭機病になるのは仕方がない。
    前世代機を多数保有して数で勝負という方法は、そもそも取れない御家事情。
  30. 229846 | 2015/11/23(月) 14:04:15 | URL | edit
    ななしちゃん #-
    なんか、クリント・イーストウッドの
    「ファイヤー・フォックス」を思い出したww
  31. 229939 | 2015/11/23(月) 17:57:34 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-

    なんにしても、キチンと運用出来ての話です。

  32. 229996 | 2015/11/23(月) 20:01:51 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    ごく単純な話だ敵に勝てる戦闘機は安く付く、敵に勝てない戦闘機は高く付く
    但し誰が敵かは良く考える必要は有る
  33. 230072 | 2015/11/24(火) 02:28:13 | URL | edit
    私は除鮮に参加します #-
    "護衛機も空中給油機も連れない2機のB‐2が有れば、32機の対地攻撃機、16機の戦闘機、12機の防空制圧機、15機の空中給油機と同じ任務をこなせる"

    そう言えば昔ある本に、こう言う引用が有ったな・・・
  34. 230074 | 2015/11/24(火) 02:50:41 | | edit
    #
    管理人のみ閲覧できます
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  35. 230093 | 2015/11/24(火) 08:19:28 | URL | edit
    名無しさん #-
    加えて言うなら、ステルス戦闘機対策で相手側に過大な出血を強いるのも、「コスパ」が良い理由の一つになると思います。
    単純化してしまえば、戦争とは、相手側の資源を効率良く破壊するゲームですからね。
    元々の資源保有に差があったとしても、最大限効率良く破壊出来れば、「割りに合わな」くなった時点で戦争は終わります。
    例えば尖閣やスプラトリーで日米中が戦争になったとしても、一方的に中国側に出血を強いるような事態になれば、利益が得られないと判断された時点で、お互いに余力を残したまま終結するということ。

    日本が専守防衛でも「勝てる」と判断している理由がそれで、要は自衛隊は対中国でパーフェクトゲームをすることを強いられているわけです。
    それを可能にするのが対潜装備であり、潜水艦であり、MDでありイージス艦であり、ステルス戦闘機なわけですね。
    F-22が喉から手が出るほど欲しかったのも、同じ文脈です。
    F-35が導入され始めた今、ようやく護身が完成しつつあるわけですね。
  36. 230860 | 2015/11/27(金) 22:14:00 | URL | edit
    朝鮮とは距離を取ります。 #-
    コスパでステルス戦闘機を選択する意味はよく判った。
    確かに計算ではそう思う。

    だがF117が撃墜された時の衝撃と金額は関係者に衝撃。
    『ステルス』と言っても無敵ではないし、コスパ追求すると戦闘地域には
    グローバルホークの様な無人機が跋扈しそう。
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