最近韓国の活発な軍事動向が目につくので ちょっと韓国陸軍について独自の視点(ネタ)で簡単にまとめてみる。
※2014年2月01日大幅加筆
※2014年5月24日超大幅加筆
大韓民国陸軍 概要
大韓民国陸軍は大韓民国の地上軍戦力として最も大きな割合を占め予算も最も多い。 兵力約52万人、戦車約2300台、装甲車約2500台、牽引砲/自走砲/多連装ロケット砲約5200台、ヘリコプター60機を保有している。 2012年時点で大韓民国陸軍は39個師団で構成されている。その他の海軍隷下の海兵隊2個師団がある。
その戦力を支えるのは徴兵制を軸とした安価な人員供給システムで1人あたりの月の手当は9000円程度。全国民の男子が対象だが「政治家・大企業・資産家・有名人」の息子は例外。
最近になって1日あたりの給食費を6432ウォン(約640円)から6848ウォン(約680円)に引き上げ、新兵のみ「おやつ代」を1日あたり50円から100円に引き上げるなど待遇改善にも力を注いでいる。
新兵の異常なメガネ使用率が問題になり戦闘用メガネの開発が急務となってる。 大韓民国陸軍 おもしろ兵器一覧
■主力戦車
・K-2
・K1A1
・K1
・T-80U
■装甲車
・K-21歩兵戦闘装甲車
・K200装甲車
■自走砲
・K9自走砲
■地対地ミサイル
・玄武1
・玄武2
・玄武3
■地対空ミサイル/装備
・天弓ミサイル
・K-30
・天馬ミサイル
・神宮ミサイル
■航空機
・スリオン
世界一価格が高い K-2主力戦車 黒豹
韓国が誇る次期第3・5世代主力戦車。1995年から基礎研究を始め2003年より正式開発を始めたが未だに開発が完了せず時代は既に第四世代へと移行。
実戦配備前に旧式化してしまう陸軍最大の不良債権。 一番の悩みは韓国産パワーパック(エンジンと変速機)の不具合で18年掛けて開発するが未だに開発が終わらない。しびれを切らした韓国陸軍は「国産」と言う肩書きに見切りを付け2014年6月から生産する100両はパワーパックをドイツから輸入し生産を開始。2014年以内に国産パワーパックの開発が完了しなければ残りの100両もドイツ製パワーパックを導入予定。
ドイツ製パワーパックを導入したことにより発生した追加費用と現段階で200両しか生産しないため、1両あたりの開発費の回収額が上昇し、1両あたり日本円で約10億円を超えギネスブックに世界一高い戦車として掲載された。 トルコに技術移転し開発した戦車「アルタイ」がサウジアラビアへ輸出されることになり韓国の自尊心が傷つついているらしい。 さらにトルコは日本と共同開発して「パワーパック」を生産しアルタイに搭載することを交渉していたが条件の食い違いが埋まらず白紙撤回に。
問題も多いが事実上の主力 K-1戦車・K-1A1戦車
K-1戦車は韓国が誇る第3世代・準国産主力戦車。米国メーカーに依頼しM1エイブラムスベースで設計し国内で一部部品の生産と組み立てを行った。特徴はM1エイブラムと同じ複合装甲をブラックボックスとして輸入し装着したことでM1エイブラムと同等の装甲性能を持ってる。しかし運用を開始後、多数の欠陥が確認されている。
・整備不良と言い訳する変速機の不具合
・左旋回するだけで鳴り止まない警報の誤作動
・エンジン出力不足による登坂能力の低さ
・移動中砲身へ砂が混入と釈明した砲身破裂 など致命的な問題ばかり。ただし他国では問題だが韓国ではこの程度の不具合では割とましな部類と認識される。現在、主砲を120mm滑腔砲に交換し射撃統制装置や光学装置を新型に切り替え性能向上を図っている。
K1A1はK-1を全面的に再設計した戦車。1998年までに開発が完了し2001年より生産が開始され2010年までに484両が導入された。1両当たり44億ウォン(約4億4千万) K1A1戦車はKM256 120mm滑腔砲を搭載し有効射程距離は3.5kmに達する。防護力も複合装甲材を大幅に改善した国産品に変更し3.5世代戦車に匹敵すると言われているが
K1A1は機動力、特に登坂能力不足が顕著。ちょっとした段差に苦しむことに。 通常50tを超える戦車の出力は1500hp前後なのに比べ、韓国のK1戦車(51.1t)の時から1200hpと出力不足気味だったのに、K1A1へ再設計した際に重量が増えた(54.5t)にも関わらずエンジンをそのまま流用したため致命的なほどエンジン出力が不足している。
借金の形に導入したT-80U戦車
1991年大韓民国は旧ソ連と14億7000万ドルを経済協力借款として貸した。しかしソ連崩壊後、ロシア政府はこれを返済しないといけなかったが、お金が無く現金の返済の代わりに現物償還をする協定を締結する。この時からロシア製兵器の導入事業が活発化。その第一陣として当時最新鋭だったT80U戦車を35両導入したが、あまりの高性能ぶりに驚きK-2戦車の設計に影響を与えたとされる。その後追加でT80UKを2両追加導入している。
水没しちゃうK21歩兵戦闘車
1999年から韓国の国防科学研究所(ADD)でK21の検討と基本設計に着手し、2005年から正式開発を開始し2007年に開発を完了。開発費用は合計910億ウォン(約91億円)。2009年より部隊に配置された。特長は最高速度時速70kmで走行でき「エアバッグ浮揚装置」を使って水上でも6㎞/h以上の速度が出すことが可能。最大歩兵を9名まで乗車させられる。
しかし別名「不具合番長」と揶揄されるほどの不具合がある。 2010年7月全羅南道長城で行われた渡河訓練でK-21は川底に沈んだまま再び水上に浮かび上がらずベテランの下士官が溺死した。同様の水没事故は以降も多発。車体に張り巡らさせた各種センサーが射撃を行うごとに全て破損し修理・交換が必要。
そのため各種改良を行ったが、到底実戦向きでない素材を多用してしまったため防御力が飛躍的に低下。さらに運用マニュアルを改訂し渡河可能なケースを以下の点に変更。
①冬季は無理
②水深2m以内で凸凹が無い場所限定
③とにかく注文の多い水入条件
④とにかくゆっくり進め速度10km以下
⑤満載状態で兵士を載せたらダメ、沈むぞ 以上の変更を加えた結果、渡河可能なポイントが大幅に減少。
仮に渡河するにしても弾薬も燃料も満載の状態だと乗車している歩兵は車両の外に出て泳いで渡河する羽目になるという残念な仕様。 サウジアラビアで展示会を終了し韓国に帰国するK-21と関連部品が、香港への関連書類を提出していないという理由で税関から拘束をされ、51日後に返還された。これに対し関係書類を再提出したにもかかわらず、返還が遅れた点を挙げ、軍事機密が流出した可能性があると書類が不備だった点を棚に上げ中国当局を非難する。
意外にまともな国産品 K200装甲兵員輸送車
韓国が開発した国産装甲兵員輸送車で約2500台以上が生産された。安価に数を揃えるため既存の技術で手堅くまとめられた
韓国では珍しく非常にチャレンジ精神に欠ける作品。 その影響か特に不具合や故障などの話題を提供することなくひっそりと堅実に稼働している模様。その後マレーシアにも輸出され順調に稼働中。
本当の意味での名品武器とはこの車両を指している。 インテル入ってる K9 155mm自走榴弾砲
大韓民国が開発した自走砲。愛称はThunder/サンダー「雷鳴」。性能は最初の3分間の最大連続射撃速度は毎分6発、それ以降、長時間連続射撃速度は毎分2発とかなりの高性能。
しかし実際には1分に1発しか発射できないと言われていたが、延坪島での実戦射撃では更に性能は低下し1分30秒に1発と悲惨なことに。 さらに韓国のお家芸の共食い整備で稼働率は50%を切る。その上、軍事兵器には普通、衝撃や熱など民生品以上の過酷な環境下で使用するため軍用の電子機器が採用されるがK9には「インテル入ってる」で有名な民生用のIntelプロセッサーを採用していた事実が発覚。
まさに「カタログスペック番長」のあだ名が相応しい。 日本にはないと自慢する 玄武ミサイルシリーズ
玄武1ミサイルは大韓民国が開発した短距離地対地ミサイルで射程距離は180km。開発費用は346億ウォン(約34億円)1977年6月に開発が成功した。
玄武2ミサイルは大韓民国の戦略ミサイル。しかし米国やロシアの基準では戦術ミサイルに分類される。2012年4月に韓国は玄武2を公開。米国製ナイキミサイルを元にした玄武1とは全く別のミサイルでロシアのイスカンデルMと良く似た外観を持つ。 玄武2はA・B・C型の3種類があり射程が300~800kmと異なる。韓米ミサイル指針の第2次改正により弾頭重量500 kg、射程距離800kmまでに制限されている。
玄武3ミサイルは大韓民国が開発したトマホーク型巡航ミサイル。2006年9月大韓民国はミサイルの名前を「天竜」に変えて公開した。天竜は過去開発に失敗した武器の名称であり実際の名前は「玄武3」。地上から50~100m程度の高さを維持し、高速で飛行するため敵が迎撃しにくく慣性航法装置と地形照合航法システム(TERCOM + DSMAC)を備えており、CEPが3m以内と精度が高い。
地上発射型、海上発射型、海中(潜水艦)発射と様々タイプが存在し最大射程は1500㎞で日本の大半を射程に収めている。
対北朝鮮用として弾道ミサイルや巡航ミサイルの有効は疑問がある。
弾道ミサイルの利点は迎撃され難いことを利用した核・化学・細菌兵器を運搬することであって、命中精度が悪い弾道ミサイルで通常弾頭の攻撃を行うことは非常にコストパフォーマンスが悪い。
さらに巡航ミサイルも本来なら核・化学・細菌兵器を積むことで最高のコストパフォーマンスを叩き出せる。しかし弾道ミサイルとは違い命中精度がよく通常弾頭でも価値の高い重要施設への攻撃ならそれなりの意味が見いだせるが、北朝鮮のように重要施設をほぼ地下化している国に価値の高い地上施設があるとは考えにくい。民生用の発電所や放送局を叩いた所で独裁体制下の一般市民が文句を言うわけでもない。
とにかく価格の高い巡航ミサイルに通常弾頭を搭載してまで狙う価値の高い施設が少なすぎる。対北朝鮮戦に備えるな同じ費用で航空機を導入し反復攻撃を仕掛けたほうが安上がりで高価も大きい。
どう見ても対日本用の武器にしか見えない。
無謀にも世界で初めて実用量産化した K11複合型小銃
大韓民国が開発した5.56mmアサルトライフルと20mmグレネードランチャーを上下並列に組み合わせ複合型小銃。世界的に複合銃の開発が盛んだったこともあり韓国も開発。しかし韓国以外は実用に耐えない・重すぎる・価格が高価という理由で正式採用を見送った。
韓国は2010年に正式採用し部隊配備を開始したが不具合発生率は50%以上という韓国では当たり前の数値を叩きだし配備を中断し回収となった。 2013年11月から不具合を修正した改良モデルを部隊へ配備し始める。 しかし今度は使用する弾薬に不具合があり暴発事故で兵士が負傷。
しかもその不具合のある弾を20万発も購入しており、返品ができるのかとメーカーに問い合わせ中。 ボタンの穴もない地獄のサウナ戦闘服
大韓民国が新しく開発した戦闘服は、旧型に比べ通気性が悪くオールシーズン型なので夏仕様がなく、通年通して長袖を着用しないといけない。しかも軍の規則で袖を捲ることは禁止されており夏場には地獄のサウナスーツへ変貌する。軍は規則を変更するまで旧型の戦闘服着用を認める通達を出した。
さらに新しく開発し納品された戦闘服の縫製に問題があり、ボタンをはめる穴が開いていなかったり、マジックテープの位置が合わなかったり、 ズボンのベルトの留め具が不良品でズボンを着用できないなどの問題が発生。
問題がある戦闘服は納品された全てに発生しており約5万着がゴミになった。
どんなに技術が無くてどんなにクソみたいな体制だとしても、やつらは自分達で兵器を開発し、何だかんだで色々チャレンジしてる
複合小銃だって、このまま改善を続けていったらいつかは使える武器になるわけだし、K2だってパワーパック含めて改善されていくことは目に見えてる
今がクソだからって馬鹿にするな
必要なのは、「そのクソな部分がこのまま改善されていったら、将来はどうなるか」と備えることだろ
自衛隊の体制・伝統だって、さっぱり改善が見えなんだから、相手を軽視するべきじゃない
少なくとも小銃に光学機器取り付けられるようになってから馬鹿にしようぜ