韓国の掲示板に「米国がT-38を改良して更に10年使う?」というスレッドを紹介します。
米国がT-38を改良して更に10年使う?
引用:http://bemil.chosun.com/
http://goo.gl/IndL3Y
>>>記事の翻訳
https://www.flightglobal.com/news/articles/boeing-wins-10-year-t-38c-contract-as-usaf-looks-to-420533/ Boeing wins 10-year T-38C contract as USAF looks to T-X
05 JANUARY, 2016 BY: JAMES DREW WASHINGTON DC
Boeing has defeated an unnamed challenger to secure a 10-year contract worth up to $855 million for Northrop T-38C Talon avionics and logistics support, maintaining its involvement with the widely-used aircraft through 2026 as the US Air Force fields a replacement “T-X” combat trainer.
Boeing completed a major T-38A/B avionics suite upgrade in 2007, converting 463 Talons to the T-38C standard by replacing analog components with a new digital cockpit. Northrop Grumman, meanwhile, has delivered replacement wings sets over the past decade, while general upkeep of the 55-year-old supersonic trainer is managed organically from the air force’s Ogden Air Logistics Complex at Hill AFB in Utah.
Meanwhile, structural upgrades to more than 150 T-38s through the “Pacer Classic III” structural modification are being performed by maintainers, extending the venerable trainer’s life to 2029.
This newest contract provides “avionics component integration and contractor logistics support” for the remaining 456 T-38s enterprise and its associated ground-based training infrastructure, which is used by Air Education and Training Command and navy test pilot school at NAS Patuxent River, Maryland. Several T-38s also support weapons development and testing.
According to the contract announcement, two proposals were submitted. The second bidder has not been named, and it is not certain whether the rival might consider protesting the Boeing selection.
The T-38C supports US and NATO pilot training, preparing officers destine for front-line combat fighters and bombers including the F-15, F-16, B-1B, A-10 and F-22.
Industry teams, including Boeing/Saab, are already gearing up to replace T-38, eyeing an air force requirement for 350 high-performance aircraft to prepare pilots to enter fifth and sixth-generation combat jets, including the Lockheed Martin F-35.
私たちのT-50は、どうなるんでしょう?
>>>韓国人のコメント
韓国人
どうなるなんて、そのままでしょ?
韓国人 改造して10年しか使えなければ、予算の浪費ではないのか? TX事業で1000機を導入するのに、全てを導入し終えるには10年は必要だ。毎年100機ずつ導入しても10年必要で、T-38をTX事業で選定した機種に入れ替えるまでの間、維持して使用するための計画ではないのか?
韓国人 これは、TX事業が完了するまでの時間を稼ぐための事業ですよ。
韓国人 米国もTX導入を急がなければ、取り返しのつかない状況ですね。F35が順調に推移し、F35と多くの類似性があるT-50が良い評価を受けたら良いですね。 韓国人 私たちは目標通りの性能を実現した訓練機を開発し量産し、実戦配置まで行い、それなりに輸出の実績も作りました。米国市場の攻略が成功しれば良いが、失敗しても大きな問題ではない。
韓国人 これは良いニュースですね、たった10年程度の延命しかしないのは、TX事業をはやく進めるという意味です。機種選定と生産ライン建設、機種転換期間まで考えれば本当に早く事業を進めないと。 韓国人 既存機を10年程度、さらに延命して使うというのは、言い換えれば後継機種を直ちに選定して、事業を進めるとする意味です。 >>>管理人補足
他のブログ等で「韓国が狙っていたT-38交換プログラムでボーイングの改修案が勝利」と賑わっていたのホル韓管理人も知ってはいたのですが、どうもしっくりこないんですよ。(韓国の肩をもつとか、そういう話ではなく)
多分、この記事が震源地なんでしょう。 米空軍の次期ジェット練習機コンペ、Boeingによる既存機の改修案が勝利
http://www.businessnewsline.com/news/201601061121000000.html
US. Air Forceがパイロットの訓練用に使用しているジェット練習機「T-38 Talon」に代わる次世代ジェット練習機「T-X」コンペに関して、USAFは5日、Boeingによる既存のT-38の機体改修案を選定したことを発表した。
Boeingを今後、締結される契約に基づき既存のT-38Cのコックピットを最新のデジタルコックピットに改修を行う。T-38Cはまた、Pacer Classic IIIに基づく構造部分の改修も図られることが予定されており、これらの改修により機体寿命は2029年まで延長されることとなる。
これらの改修に伴う総費用は向こう10年の総額費用で8億5500万ドル(約1026億円)となる見通し。
T-Xのコンペには、イタリアのAlenia AermacchiがM-346 Masterを、Northrop GrummanがBAE Hawkを、韓国のKAIがT-50 Golden Eagleを、TextronがScorpionを投入することをコンペの勝利を目指して営業活動を進めてきたが、今回のUASFの決定により、既存機の改修案が、次世代機を抑えるというやや皮肉な結果とった。
ただし、今回、決定した機体改修案の元で可能なのは、機体寿命の2029年までの延長に止まっており、その後については不透明なままとなっている。
そのため、USAFでは、T-Xのコンペについては、最終決定を先送りとした上で、今後、改めて次世代機をどうするのかを決定することを計画している。
で、今回このスレッドに上げられた英文の記事(英文なのでざっくりとして内容しか分かりませんが・・・)によると、「この計画には2つの入札があったが・・・」と書かれています。
この時点で、TX交換プログラム(管理人が命名)と、TX延命プログラム(管理人が命名)とは別モノなのが伺えます。
TX交換プログラムにはロッキード社&大韓民国、ジェネラル・ダイナミクス社&イタリア、BAE社単独、テキストロン社単独、ノースロップ・グラマン社単独、ボーイング社&サーブ社、ロッキード社単独と、かなりの数のメーカーが応募(参加を表明)しています。
そもそもTX交換プログラムに参加するメーカーの中には、T-50やM346 Master/T-100、Hawk Mk.128/Hawk T2のように実機が存在するものから、まだペーパープランでしかないものなど様々です。
必然的に、これから応募されたプランを検討し、機種を選定して、試作機をテストして改修を行い、実際に量産をして納品され、全機を入れ替える所までを考えると・・・ 機体寿命2029年まで延長して稼いだ時間は約13年。
常識的に見て、350機以上の入れ替えをするのに13年の時間を、ひとまずTX延命プログラムで稼いだと見るべきで、この並行してTX交換プログラムを進行しないと、2029年近くになって始めても到底、間に合いません。 管理人補足:
米軍は海外で生産された軍用機を導入して即配備というのはバイ・アメリカン法により不可能。米軍が使用する機体は米国で組立て比率が50%~60%ないと購入できません。そのため海外機であれば米国企業と手を組み、米国で機体の組み立てや生産を行う必要があります。
結局、米国メーカー単独では、現状訓練機となる機体が存在しないので、1から開発する必要があり、海外機だと米国メーカーと手を組んで国内に組み立て・生産ラインを設けるところから始めなければならず、とにかく時間がかかると言うこと。
さらに英文の記事を締めくくる最後の部分に「ボーイング&サーブなどの他のメーカーは、すでにロッキード・マーティンF-35を含む、第5、第6世代戦闘ジェットを操縦するためのパイロットを育成に、T-38の交換準備を進めています」と書いています。
ホル韓管理人の私的な見解としては・・・
米空軍の次期ジェット練習機コンペ、ボーイングによる既存機の改修案が勝利して韓国のT-50は脱落というのは間違った認識ではないか? と思っています。(あくまで個人的な意見)
管理人も「嘘でした⇒T-50脱落」と乗っかりたかったのですが、たった10年程度の寿命延長で問題が解決されるわけではないので、色々調べて思案した結果、この結論に落ち着きました。
まぁ予想を外していたらごめんなさい(笑) あほ管理人だと笑って下さいwww
※韓国人と同じ結論にいたったことは誠に不愉快です(涙)
※T-50が有力って言う意味ではなく、TX交換プログラムが無くなってはなく今後も進行されるだろうと言う意味です。
追記:ホル韓管理人的には、ボーイング社とサーブ社の「TX」案が実現してほしい。
訓練機とは思えなほど挑戦的な機体構成(笑) 一応、有事には軽攻撃機の任務をこなせる設計みたいです。ただ訓練機なら尾翼があったほうが・・・ もうこういう考え方は古いんですかね?