中国初の国産空母、現在の遼寧号より大きくJ-15を搭載
引用:ネイバーニュース/NEWS1
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>>>記事の翻訳
中国が建造中の初めての国産空母は遼寧号より規模が大きく、主力艦載機は、殲-15になるという主張が提起された。
6日、中国国営中央ラジオ放送によると、全国人民政治協商会議(政協)全国委員の尹海軍少将が建造している空母に関連し、このように紹介しながら「旧ソ連のヴァリャーグを遼寧号に改造する過程で、いくつかの制限を受けたが、国産空母は制約要素がないので、最初の国産空母は遼寧号より大きいだろう」と明らかにした。
遼寧省号の場合、多くのキャビンは既存の配置を修正するレベルにとどまったが、国産空母は遼寧号の外観形態を維持した状態で、内部キャビンを新たに設計することができると説明した。それとともに遼寧号と初となる国産空母の最大排水量(積載量)の差はあまり大きくないが、艦載機格納庫、メンテナンス設備、弾薬と燃料貯蔵の面積が増えるとし、これは多くの戦闘機を保有してより、強い自給力と戦闘力を得るためのものだと説明した。
>>>管理人補足
中国の国産空母のニュースがあったので、少し現代空母について書いてみます。 万能に見えて、実は制限だらけの空母で運用される艦載機
まず始めに、空母から離着艦する固定翼機は、空軍機に比べ制約を受けています。とてもじゃないですが、陸上にある2000m程度の滑走路を使って離陸する陸上機のような機体の性能をフルに生かすということが難しいのが空母の艦載機の宿命です。 どんな制約があるのかと言うと、一番大きな制約はやはり「離艦重量制限」というもの。ようするに空母に装備してあるカタパルトを使用して離艦できる最大重量が、陸上基地の2000m滑走路で十分加速し離陸した場合にくらべ、制限される(搭載量が制限される)と言うこと。 なので、任務よって離艦重量制限内で、何をどれぐらい搭載するのか頭を悩ませます。 最悪、燃料や武器を捨てて着艦する
例えば、対空任務であれば対空ミサイルを定数搭載して、燃料を満載にした状態でも離艦可能ですが、対地任務で爆装が必要な場合、目標が近距離ならば燃料を減らして爆弾を最大まで搭載できるし、目標が遠距離な場合、往復分の燃料を搭載するため爆弾の量を減らして、その分出撃する機体を増やすなど様々です。 コスト度外視でいくなら、燃料を離艦できるだけの最小量に絞って、フル爆装で離陸したあと給油機から給油してもらうと言う手段もありますが、もしターゲット(目標)が見つからなかったり、何か要因で攻撃中止⇒帰投になれば、使用しなかった爆弾が邪魔になります。空母には最大着艦重量にも制限があり、制限内まで重量を落とすため、燃料を投棄し、それでも足りない場合には搭載兵器を投棄します。 ジェット燃料ですら高価なのに、搭載兵器まで投棄してしまえば、莫大な金額をドブに捨てる事になります。 中国空母の実用範囲は対空任務の艦載機運用が限界
これは米軍の空母での話で、ここからは本題の中国の空母に関して考察してみます。 中国の空母はカタパルトを装備せず、スキージャンプ台を利用して離艦します。要するに航空機に搭載されたエンジンの出力頼みの離陸に、スキージャンプ台(最大離艦重量を20%程度引き上げる効果があるらしい・・・)による補助だけなので、当然、米軍の艦載機よりも最大離艦重量は制限されることになるか、米軍水準の最大離艦重量を実現させるためには、航空機に搭載するエンジン出力を不必要なまでに大きなものを搭載するしかありません。 言い切ってしまえば中国の空母は現在のところ、対空任務程度の戦闘機運用なら十分に運用可能で、対地任務などには全く向いていないor非常に効率の悪い運用しか出来ないというのが、中国空母の現状です。 中国も現在、カタパルトを研究中です。しかしカタパルトを装備した米軍の空母ですら、陸上機に比べ制約の多いなか航空機を空母で運用しているのが事実であり、そこまでしても海上を移動できる空母を保有するのは、それだけ戦略的、戦術的価値が大きいと言うことなんでしょう。 逆に言えば、陸上機+給油機でカバーできる任務であれば(本国から遠くはなれた地域で作戦を行わない)、空母を保有しても意味が無いということ。 特に韓国とか(笑) ※非常に簡単に説明していますが、空母の運用にまつわる制限はもっと複雑です。興味のある方は調べてみてください。
いや結構マジで国内で反対が少なけりゃ予算も取りやすいし