簡単に今回の選挙戦を振り返りながらホル韓的にまとめておきます。
この記事を書いている時点(14日午前4時)では、まだ確定していませんが、おおよそ与党セヌリ党が過半数(予測:121議席)を取れないばかりか、第1党の座を野党である「共に民主党(以下、民主党)」(予測:123議席)に明け渡し、国民の党39議席(予測)、正義党6議席(予想)と合わせると、野党は168議席を確保することになります。
もはや惨敗を通り越し「お通夜」状態。
日本とは違い、最大議席数を占めた政党が首長(韓国で言えば大統領)を選出するのではないので、与党(セヌリ党:朴大統領の出身政党)と野党(民主党)の立ち位置に変わりありませんが、国会での議席数で与党の方が、野党よりも少数政党になってしまうため、朴大統領の政策などが国会審議を通過させることが出来なくなります。
国のトップはセヌリ党出身の朴槿恵大統領で、国会での最大勢力第1党は民主党、完全に捻じれちゃいましたね(笑)
簡単に今回の選挙戦を振り返りながらホル韓的にまとめておきます。
パククネが郵政解散の手法を完全にパクる
そもそも選挙前から朴槿恵大統領とセヌリ党との関係が良くありませんでした。党内には反朴槿恵勢力が大勢を占め言う事を聞かないとまでは言いませんが、自身の政策に対し非協力的な態度をとられ、就任から少しも進まない国政停滞の批判に、朴槿恵大統領は晒され続け、日本に強行な対応をとることで、何とか世論の支持を繋ぎ止めている状況でした。
そこに中国の外への進出が加速したことで、米国から日本との関係改善をしろと圧力が掛かり、最終的に昨年末の慰安婦合意で「反日大統領」のメッキが完全に剥がれてしまいました。
朴槿恵大統領の本音としては総選挙後に問題を先延ばしにしたかったはず。しかし状況は待ってくれず、この状況で総選挙に突入することになります。慰安婦合意の後遺症を抱えたまま選挙に突入すれば、野党や世論から叩かれるのは見えています。
幸い朴槿恵政権の最大の支持層は高齢者(50代~60代)で、ここの層さえ固めれば野党に負けることは無いという判断のもと、局面の打開を図るために小泉元首相の郵政解散の手法を完全にパクります。 堂々と公認を与えない理由を説明すればよかったの・・・
簡単に言えば国政停滞の原因は野党も含め朴槿恵自身の政策をきちんと国会で審議して成立させてくれない勢力のせいで、その為にセヌリ党内の公認を親朴系の議員にしか出さず、反朴勢力の議員には公認を与えず、その選挙区に刺客まで送り込みます。要するにセヌリ党内から自分に協力的でない議員を一掃してしまおうとしました。
国政の停滞原因を取り除くという大義名分で、国民は自分を支持してくれると信じました。
しかしこれが大失敗に終わります。
この人がセヌリ党の公認をつかさどるイ委員長。因みに選挙前に日本へ家族旅行へ行って、安倍から指示を受けてくるのではないかとネチズンが噂をしていました(笑)
朴槿恵大統領はこの公認問題で正面には立たず沈黙を決め込み、党内の公認に決定権を持つ担当者に親朴系の人物を据え影から操りました。何度も当選を重ねた重鎮と言われる議員に公認を与えない理由も曖昧にしたままで、これに世論は朴槿恵ではなく、公認を与えられなかった議員に同情し、朴槿恵は完全にヒールになってしまいました。
この公認騒動で世論は結果的に離れてしまったと言えるでしょう。※まぁ野党も野党で選挙前に分裂し酷い有様でしたが長くなので割愛(笑) 結果的に公認を与えなかった議員が当選してしまうというコント
選挙前の世論調査では、セヌリ党が過半数を占めるだろうと言われていましが、今回の選挙結果を見ると、朴槿恵政権とセヌリ党の支持層が完全に崩壊しています。しかも朴槿恵が公認を与えず、セヌリ党を離党し無所属で戦った議員が当選してしまうという皮肉な結果(笑)
さらにこの議員は当選確定後に「セヌリ党は我が家も同然で、直ぐにでも復党手続きを行う」と泣かせる腹芸まで演じて見せる余裕がwww
セヌリ党にしてみれば、選挙結果だけでは第2党に転落するので無所属で当選した議員の取り込みは必須です。しかし自分が公認を与えなかった議員の復党を認めれば、公認を与えなかったことが間違いであったことを認めるようなもので・・・(笑)
日本のメディアでも言われていますが、今後の国政運営は選挙前よりも確実に悪化するでしょう。ただこれまでの朴槿恵の政治手法=頑固・誰の意見にも耳をかさないという姿を見ると、簡単に頭を下げるとは思えません。
案外、電撃的に政権を放り出して、辞任するかもしれません。あくまでホル韓的予測ですが(笑)
因みにこの選挙結果を受けて、当初は選挙に大勝した手土産にセヌリ党内の有力議員が次期大統領候補に名乗りを挙げるのではないかといわれていましたが、大敗したことで全ては水の泡www
潘基文待望論が既にメディアを中心に流れ始めています。
追記:6:30
民主党123議席、セヌリ党122議席、国民の党38議席、正義党6議席で確定