韓国型戦闘機の開発事業を進行中の軍当局が2年以内にコア技術であるAESAレーダーを開発できなければ、海外から導入するつもりであることが確認されました。
写真引用:TV朝鮮
KFXのプランBは「レーダー海外導入」
引用:ネイバーニュース/TV朝鮮
http://goo.gl/2KcRhL
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韓国型戦闘機の開発事業を進行中の軍当局が2年以内にコア技術であるAESAレーダーを開発できなければ、海外から導入するつもりであることが確認されました。
今まで自信を持って独自開発すると国民を説得していた軍が、裏ではどんでもない海外導入対策を用意したことになります。
米国の核心技術移転拒否で韓国型戦闘機、KFX事業が座礁危機に陥った昨年末。軍当局はAESAレーダーなどを独自開発することができていると正面突破しました。
イ国防科学研究所(昨年11月):
国内メーカーのすべての力量を集中すれば、4つの航空電子機器の国内開発と統合は可能だろうと考えてています。
開発に失敗した場合に発生する空軍戦力の空白にプランB、代案を用意すると強調しました。パク・クネ大統領まで力を与えながら、全体的な開発は、民間企業である韓国航空宇宙産業KAIが担当し、開発リスクが大きいレーダーは国防科学研究所が引き受けることにしました。
ところが最近、防衛事業庁はKAIが出した事業実行計画書を承認しました。この計画書には国内開発するAESAレーダーが2018年の中間検査時に基本性能を満たさない場合、海外導入するという計画が含まれています。
プランBは最終的には、レーダーの海外購入だったわけです。最も現実的な選択肢という意見もありますが、韓国型戦闘機が中途半端に転落するのではないかという懸念が高まっています。
>>>管理人補足
少し補足しておきます。
最近、KFX用のAESAレーダー開発業者選定のための入札がありました。事実上、韓国国内で軍事用電子機器を開発できるのはLIGネクスワンとハンファタレスしかありません。LIGネクスワンはこれまで10年間、軍と共同でAESAレーダーの研究をしてきた実績があり、昨年末の国会で、米国が移転を拒否したAESAレーダーが本当に独自開発できるのかと問題になった際、試作中のAESAレーダーを公開したりもしていました。 しかし入札で勝利したのはLIGネクスワンではなく、何の開発実績もないハンファタレスでした。技術面と開発コストの評価判定でハンファタレスの提出した開発案(100満点)の方がLIGネクスワン案(99点)に比べ1点評価ポイントが高かったためらしい。
当然、この結果は驚きをもって報道されていました。本当にハンファタレスに開発を任せ大丈夫なのか? 今までLIGネクスワンと軍が研究を進めていたのは何だったのか?と心配と疑問が交錯するなか、直ぐに疑惑が出てきます。
両者から提出されたAESAレーダー開発案の評価を行った10人の評価委員の中に、ハンファタレスから依頼を受けて研究開発を行っている教授が含まれていると報道が流れ始めます。評価の公正性を確保するために利害関係にある者は評価委員に選んではいけないという規則に違反していると言う話。
その教授は「評価に問題はない」と釈明しましたが、メディアや世論は当然信用していないので、評価委員を選びなおして入札をやり直すべきだと大合唱中
こんな状態にも関わらず、2018年までにAESAレーダーが形になって基本性能が満たされない場合、海外から購入するとKFXの開発全体に責任を負うKAI(T-50やスリオンを作ってる会社)が既に計画に盛り込んでいることが判明したと今回の記事が言ってるわけです。
KAIにしてみれば、KFXの開発を設定された期日までに完成させないと、契約上軍に遅延補償を行わないといけないので、国内開発などにこだわってはいられません。
何も無いところからあと2年で開発しろと言ってる訳で、事実上、国内開発をあてにしていないという話(笑)
この計画を軍も承認しているので、昨年国会で「国内開発できる」と強気に押し切ったのに、また嘘だったのかと言いたいのでしょう。
そもそも2年で開発しろという時点で、この計画には無理があります。K-2黒豹戦車のパワーパックのように、まずは海外から導入するAESAレーダーを搭載し、あとで国内開発したAESAレーダーが完成すれば切り替えると言っても、パワーパックのように簡単な話ではありません。
K-2黒豹戦車だって、最初から先行は海外、後から国内パワーパックという計画ではなく、間に合わない、完成しないから仕方なく、ドイツ製パワーパックを取り付け先行量産を始めました。現在は国内製パワーパックを搭載したものを量産していますが、保守面で言えば好ましくありません。2種類のパワーパックを整備することになるので。
パワーパックよりも更に複雑で、戦闘機全体のパフォーマンスに影響を与える、その他の搭載機器との調整のかかる事を、保守面絡みても好ましくない荒業をやろうというのだから、まともな計画とはおもせません。
まぁあと2年で形になるわけがないんですけどね(笑)