韓米宇宙協力協定が27日に締結された。地上、海、空を共有してきた韓米間の協力が、地上から遠く離れた宇宙にまで拡張された。
韓国の月探査、第一歩を踏み出した
引用:朝鮮日報
http://goo.gl/DNE3Mr
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韓米宇宙協力協定が27日に締結された。地上、海、空を共有してきた韓米間の協力が、地上から遠く離れた宇宙にまで拡張された。今回の協定締結で宇宙探査、衛星開発および活用、宇宙環境、宇宙政策など5大分野で両国間の協力が行われることになる。
1969年日本は米国からの技術支援を受け、中国より一ヶ月前に人工衛星を打ち上げ衛星を自力で打ち上げた4番目の国になった。それから47年が過ぎた今、米国が韓国の宇宙開発に協力の手を差し出している。
韓・米宇宙協力協定の意味は3つにまとめることができる。
まず米国は韓国の国力と国の品格を認めているという点である。
日本の純国産H-2ロケット開発責任者だった五代富文氏は「1960年代末、米国が日本の宇宙開発を助けてくれたのは、黙っていても日本自らの力で宇宙開発に成功する国と見たので、黙っているよりは、むしろ助けて米国の影響下に置く方が良いと考えたからだ」と回顧する。
その時とは国際的な環境が異なるが、米国が韓国との宇宙協力を希望する理由は、韓国がすでに世界レベルの人工衛星を保有していて、2020年代初めには韓国型ロケットの打ち上げに成功するだろうと見ているからだ。
韓国との宇宙協力を積極的に展開する方が、米国の国益に役立つと判断したからである。
2つ目は、韓国が推進する月探査計画の米国の支援が切実な状況だからだ。韓国は人工衛星を、他国のロケットを借りて発射しているが、地球の軌道で衛星を運用する経験は保有している。しかし地球の軌道を外れ月へ軌道船を送るには、月に行った米国がもつ宇宙通信と航法の経験が必要である。
かと言って、韓国が米国から一方的な支援を受けるのではない。
韓国が送った月軌道船にはNASAの搭載物を乗せて互恵的な協力をすることになるだろう。先週、NASA傘下のジェット推進研究所とAMES研究所の関係者との会合で、NASAの研究者は、韓国との研究協力がより活発に行われることを希望した。
これは研究予算の支援と、技術レベルで韓国を魅力的な宇宙開発のパートナーとして見ているからだ。
4回にわたる北朝鮮の核実験と、継続される北朝鮮のミサイル発射に備えるためにも、今回の協定は有用である。
米国は今後10年以内に45基の人工衛星を発射するようになる日本との衛星情報を共有する計画だが、韓国の人工衛星情報とも共有すれば、北朝鮮の動態をより綿密に監視することができる。
2014年7月の第1次韓米宇宙協力会議が開催されて以来、2年も経たない内に、今回の協定が締結された背景には、昨年10月の韓米首脳会談当時、朴槿恵大統領がNASAのゴダード宇宙センターを訪問し、韓国が宇宙開発を積極的に推進するという信頼を与えたのも有効だった。
日本は安倍晋三首相が宇宙開発戦略本部長を務めるほどの宇宙開発を重要視している。ケネディ元米大統領は月面着陸を成功させ、中国の有人宇宙船「神舟」の名前は、江沢民前主席が命名した。
韓米宇宙協力協定は、韓国の宇宙能力を画期的に高める契機になるだろう。
>>>管理人補足
韓国人のコメントはついていないのですが、非常に興味深いので翻訳しました。
先日お伝えした「ホルホル成分満点(笑) ⇒ 日本の軍事力に失望した米国、韓国に宇宙技術を提供し中国の牽制を要求 by 韓国の反応」の元ネタは、メジャーメディアではない記事だったのですが、今回は朝鮮日報のコラムです。
米国は韓国の国力と国の品格を認めている
韓国がすでに世界レベルの人工衛星を保有
米国が韓国型ロケットの打ち上げに成功するだろうと見ている
韓国を魅力的な宇宙開発のパートナーとして見ている
この手の記事を、メジャーメディアが書いたのを久々に見た気がします。あとはみなさんで、お好きなようにツッコんでください(笑)