政府が4兆ウォンを超える分担金を納付することにして確保したアジアのインフラ投資銀行(AIIB)副総裁職を、最終的に失うことになった。
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4兆ウォンのAIIB副総裁職が飛んだ
引用:ネイバーニュース/マネートゥデー
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政府が4兆ウォンを超える分担金を納付することにして確保したアジアのインフラ投資銀行(AIIB)副総裁職を、最終的に失うことになった。
AIIBは8日の発表を出して、財務担当副総裁職(Vice President - Finance)を新設し、これに対する候補者の公開採用に乗り出すと明らかにした。
先立ってAIIBはフランス出身で、アジア開発銀行の副総裁を務めたThierry de LonguemarをCFOに任命すると、最近発表している。
特にAIIBは休職中のホン副総裁が担ってきた最高リスク責任者(CRO)の職位を局長級(Director General - Risk Management)に引き下げた。
現在AIIB副総裁は、英国、韓国、インド、ドイツ、インドネシアから選ばれた5人である。
ホン副総裁は辞表を出していない限り、副総裁職は維持できるが、新しい副総裁人選が終わったら、辞表を出すと思われる。この場合、私たちの分け前だった副総裁職を失ってしまう。
現在、韓国のAIIB持分率は3.81%で加盟国中、5番目に多い。当初持分率が3番目に多いロシア(6.66%)が副総裁職を確保するために忙しく動いたが、中国政府がロシアに副総裁職を与えることを負担に感じたというのが裏話だ。
フランスはロシアよりも少ない3.44%の株式を持ち7位だ。ホン副総裁の座をフランスに渡すことになり政治的後遺症が予想される。韓国のAIIB分担金は3億ドル(4兆3400億ウォン、5年割賦)であるが、副総裁職を失うため、今後AIIB内の意思決定への参加が制限されるものと見られる。
>>>管理人補足
分かりにくいので補足しておきます。
事の顛末はこうです。韓国のAIIB副総裁のホン氏はKDB産業銀行会長出身で、会長在職時代に、今問題になっている大宇造船海洋の粉飾決算や不正融資に対する責任をとわれ、検察の調査を受けています。
そこの目をつけた中国は、不正問題で調査を受けているホン氏はAIIB副総裁の職務を遂行できない=相応しくないので辞任しろと要求します。韓国政府とホン氏は当初、この要求を無視して突っぱねようとしましたが、中国は自ら辞めないのなら、解任するぞと強行に出てきました。
そこで韓国政府は、ホン氏を休職させて事態の打開を図ります。要するにホン氏を辞任させる代わりに、後任の副総裁を韓国人から選出して欲しいと中国側と交渉します。
要するに、中国側の要求「不正問題で調査を受けているホン氏は副総裁に相応しくないので辞めろ」という要求を受け入れる代わりに、後任人事で、韓国人から副総裁を選出し副総裁の席を守ろうとしました。
しかし中国は、この要求さえも端から拒否して、フランス人を後任副総裁に内定させてしまいました。
もはや韓国側は詰んだ状況で、ホン氏が自ら辞任するのか、中国側に解任されるのかは時間の問題というわけで、あれだ自慢していたAIIB副総裁の地位を失うのは確実な状況と言えます。
これはもう、韓国側に対するサード配備で中国を無視するならどうなるか、見せしめとしての側面もあるように感じられます。
実現してよかったな!