海外の反応アンテナ｜ホル韓

日本の警察に連れていかれて、怖かった。

2月8日、「2・8東京遠征隊」と名付けられた一群の大学生たちは、在日YMCAの建物の前で95年前の独立宣言を再現した。最近、尋常でないスピードを出している日本の右傾化ブームの中で登場した安倍首相の慰安婦関連の妄言と神社参拝、日本の「集団的自衛権」などについて声を出すためだった。 マスコミの関心を受けたのは、独立宣言の再現ではなく一日前の2月7日、靖国神社の前で起きた警察と遠征隊間の衝突だった。もの凄い数の右翼が集結した中、両者の衝突を阻止しようとする日本の警察600人余りが16人の遠征隊を強制帰宅させる過程で衝突が起きたのである。

一部ではこの日の衝突が意図的に問題を起こして事件を問題化する「1980年代の感性」という批判が提起された。 「2・8東京遠征隊」はこの問題をどう思ってるのかと思い、遠征隊に参加した生徒に連絡をした。緊迫していた当時の状況を十分に理解していないという批判と訴えだった。そして話しをしたいと言ってきた。そこで18日、2014年版3・1運動を準備している遠征の団員と事務所で会った。 遠征隊隊長を歴任したカン・へジンさんとキム・ヨンヒさんだ。

「東京に行ったのは過去のためではなく、現在のため」

2月7日靖国神社前衝突が多くのマスコミの関心を引きましたね。まず、「2・8東京遠征隊」を組織するようになった理由から聞かせてください。 

カン・へジン
東京遠征隊は「民族一つ」（我々の同胞が一つになる運動本部）で歴史問題を一緒に勉強する友達が作った集まりです。最近、日本と関連した過去史問題が多いじゃないですか。安倍首相側近の妄言もそうだし、慰安婦被害者たちに「つきまとった」と書いているギョハクサの教科書問題もそうですし。こんなことを見ていると「これはちょっとないじゃないか?」と言いたかったのです。おばあさんたちが水曜集会でそうしてください。「私達がその証拠なのだから、なぜ日本政府は慰安婦がなかったとするのか?」と言ったのです。

（記者補足：安倍政権は「政府が発見した資料で日本軍や官憲による軍慰安婦強制連行を示す直接的指示を発見できなかった」と発表した経緯がある。20日菅義偉官房長官はこの立場を再確認した）。

それで「私たちが直接行って日本政府に確実に言ってあげよう」こんな気がしたんです。そうしていくうちに規模が大きくなりました（笑）。 そして私たちが日本に行くこの前にファンクムジャおばあさんが亡くなられました。

（記者補足：ファンクムジャおばあさんは従軍慰安婦被害者として、1月26日死去した。基礎生活受給者として生きてきたおばあさんは、真冬にボイラーもつけないで廃材を拾って集めた1億ウォンを江西区庁に奨学金で寄託した）。

時間は待ってくれないということを悟りました。これ以上先延ばしには出来ませんでした。


キム・ヨンヒ
私たちをまだ日本と関連した問題を過去史としか考えない傾向があるようです。安倍前首相の妄言もそうだし、独島問題もそうですし。歴史の勉強をするとこれが過去ではなく現在の問題だったんです。今進行されている一連の過程が韓国だけでなく、東アジア次元の平和への脅威だと思いました。「一緒に行こう」と言われた時、じっとしていることはできませんでした（笑）。



日本に行って一番やりたかった活動は何だったんですか。 

カン・へジン
最も見たかったものは、靖国神社です。前から日本首相の靖国神社参拝に対する反対世論が多かったじゃないですか？戦犯を神格化して参拝するとだけ学んで、実際に見たことがなかったのです。この目で確認したかったと言うのが最優先でした。WAM（女性たちの戦争と平和資料館）といった日本軍慰安婦問題を集めた記念館もあって、私たちの国で言うと挺対協（韓国挺身隊問題対策協議会）の「戦争と女性の人権博物館」と同じような施設で、ここを見たかったです。在日コリアン問題を扱った「高麗博物館」に行って当事者たちの話も聞きたかったです。


キム・ヨンヒ
私も現場を見ることが一番大切だと思いました。今進行中の問題を直接見て、人々に知らせて社会的な議題にしなければならないと思いました。今日本の行動がアジアの平和にどれほど脅威になっているかを伝えるためには現場を先に見るべきじゃないですか。



日本のどんな行動がアジアの平和を脅かしていると見ているのですか?

カン・へジン
日本は戦犯国じゃないですか。日本平和憲法自体が過去のように他国を侵略しないよう軍隊を制限したものであるのに、今の日本は本当に過去に犯した戦争を反省しているのか疑問です。安倍政権と自民党の新年会の場で、平和憲法9条を改正しようと発言したじゃないですか

（記者補足：第2次世界大戦で敗れた日本が1946年11月に公布したことで、国際紛争を解決する手段と武力を永久に放棄し交戦権も認めないという条項だ。平和憲法とも呼ばれると）

「積極的平和」や「集団的自衛権」という話がありますが、それが結局同盟軍が脅威を受けた場合は、日本が他国を攻撃することもあるという内容です。私たちは北朝鮮と米国の間にいつ危機が起こっておかしくないじゃないですか？

そうなると、日本が恣意的に脅威と感じたとして、攻撃することもあるということです。酷い内容です。


キム・ヨンヒ
領土紛争を見てもそうですね。日本の教科書に独島を自分の固有領土だと記述する決定をしたり、国際司法裁判所に独島問題を提訴しようとしているじゃないですか。我々の国の領土を勝手に奪う行動が過去に比べてさらに深まったのではないかと思います。

「靖国の前の衝突は偶発的・・・でも悔しい」

では2月7日のことを教えてください。
当時、遠征隊が靖国神社を訪問して多くのマスコミの関心を受けました。右翼集団との衝突も懸念され、結局、警察と衝突して様々な批判も出た。どうだったんですか？

カン・へジン
私たちが計画した日程は第一日到着するやいなや内閣府を訪問して安倍首相に質疑書を伝達することで、その後に靖国神社を訪問することでした。内閣府に行くときから警察がずっと妨害しました。「全員では行けずに3人だけで行こう」としていましたが、待ち合わせの時間にもなっていないのに
警備室に預けて置くように言うんですよ。どうしようもできなかったんです。

そして靖国神社に行きましたが、びっくりしました。右翼団体が集まっているという話を聞いて少し緊張したが、警察がそんなにたくさんいるとは想像をしてませんでした。600人程もいましたからねね。


キム・ヨンヒ
実は韓国でもそんなに多くの右翼団体の会員たちや警官に囲まれたことがなくて脅威に感じられるほどでした。最初は警察が右翼団体と衝突する可能性があるからバスから姿を見せないようしろと言いました。すると「一応来ることは来たので、団体写真の一枚でも撮って帰れ」といい、その上「垂れ幕はダメだ」と言い身体の捜索をするんです。だから私たちが拒否しながら大騒ぎしたんです。そうしたら手足を引っ張って連れて行かれたんです。女子生徒が多かったので少なくとも女性に警察官たちが引っ張っていくことは思ってました。ところで男性警察官たちが何気に集まっていて...本当に怖かったです。



一部では遠征隊が意図的に衝突を作ったものではないかという批判もしました。故意的な演出化を狙った衝突ではないかという指摘があるのですが。

カン・へジン
そのような批判を聞くと本当に悔しいです。わざわざ衝突を作って争点化しようとしたかですって？そんな考えは、一度も考えていませんでした。後にそんな話を聞いて「あ、こうした方法もあるんだ」と知ったくらいですから。その方は「80年代の活動家の古い方法」だと言いますが、私たちは80年代の活動家じゃないんですよ。いくら右翼団体でも私たちに危害を加えることができるという考えはなかったです。もし、そんなことがあればその人たちが刑事処罰なると思いました。しかし現実はそうでもないですよ。「あ、日本というところは本当に常識的が無い所だ」と思いもしましたし。

キム・ヨンヒ
最初に私たちの計画では状況が悪るければただ見物だけして沈黙パフォーマンスをしようということでした。私たちはただ「私たちの心」を表現したかっただけです。しかし遠征隊に対する市民の応援を見ながら私たちが大学生の声をある程度は伝えて来たいと思っていたのは事実です。でも絶対に命までかけてするつもりはなかったです（笑）

当初に準備した沈黙パフォーマンスは、いかなる形式だったんですか。

キム・ヨンヒ
すごく小さな垂れ幕に持って立つだけです。「私たちはアジアの平和を望んでいます」という内容です。

（記者補足：キム・ヨンヒさんが見せてくれた垂れ幕は使用する時に広げると、縦15cm、横80cm程度の小さな横断幕だった）。

平和を願うのはどんな集団の政治的主張ではなく、みんなが望むものではないですか？私がホワイトハウスやカナダ、フランスでもデモを行っていたのと比べると警察がこんなにデモを完全に防ぐのを見たことがありません。どうして経済強国という日本で、このようなことが起こっているかを・・・日本の現実をまともに感じました。



運動のやり方に対する批判もありました。どっと押し寄せるデモの方式よりも会長の提案した対話討論のようなものを推進すべきだという忠告もあったんですよね

カン・へジン
私たちが日本社会に与えたメッセージは事実「反日」ではなく、日本の軍国主義の復活による東アジアの脅威に対するものでした。これは韓国の問題ではなく、日本の問題でもあり、東アジアレベルの問題じゃないです。すべての東アジア国民が考えなければならないアジア平和の問題だと思います。やり方よりも、このような運動の内容を理解してくれていれば、そのような批判をすることができたでしょうか。


キム・ヨンヒ
そうです。メディアも我々「が靖国神社に行くことだけを報道して、私たちが行って何をしようとしたのかについてはまともに扱ってくれなかったです。現在の問題についてお互いが考えてみようとしていますが、やり方の問題だけを話し批判します。事実、私たちがもっと重要に思ったのは2月8日に独立宣言の再現パフォーマンスだが、これもほとんど報道がされなかったしです。



「異なる考えと攻撃するのは右傾化された社会の普遍的な姿」

言ったように2・8独立宣言の再現が最大な計画だったことをマスコミはほとんど報道していませんでいた。どんなことを行ったのですか？

キム・ヨンヒ
95年前に独立宣言を朗読した朝鮮キリスト教青年会館は今在日YMCAの建物です。この建物の前に「2・8独立宣言」記念碑があります...実は記念碑のそばでパフォーマンスをしたかったんですが、YMCA側から右翼たちの攻撃対象になる可能性もあるとして地下講堂で進行するしかなかったです。本当に怖がったんです。「写真が出たらすぐにリストに上がるって」怖かったです。YMCAは比較的穏健で保守的な市民団体とも見ることができるにもかかわらず、こうなんですよ。記念碑のそばではアリランを歌ったても、どうせ日本の右翼は聞き取れることもできないでしょう？（笑） ところでこれも警察が阻止したんです。

カン・へジン
95年前の2月8日にも地下講堂に集まって宣言文を読んだと聞きました。「ああ、私たちも同じなんだね、95年がたって解放になったのに変わったことがないな」と思うと、込み上げるものがありました。2・8精神を継承しようと万歳三唱をしましたが、在日コリアンの方と韓国からいらっしゃった方たちも一緒に行ってくれジーンときました。



大変な日程を消化してきましたが、それほど成果はありましたか。感じていることを聞きたいです。

カン・へジン
意図しない2つの成果がありました。第一は日本の植民地時代の朝鮮の青年が感じた怒り、悲しみをテキストだけで習ってきましたが、実際に日本に行って何かをしようとすれば警察が制止するので、その当時、国を失った悲しみをまた少し理解できました。私たちが歴史を忘れて生きていて迫害を受けるかと思いました。 もう一つは帰ってから思ったのですが、最初は沈黙パフォーマンスさえ妨害し「異なる考え」だとこんなに攻撃的に出る姿は、日本の社会の特殊性のためだと思いました。しかし今考えてみると、これが日本だけの問題ではなく、右傾化された社会が持つ一般的な姿ではないかと思います。新宿近くでアジア平和のためのフラッシュモブも全部中止になりました。垂れ幕は写真を撮ることも、無条件で不可でした。あ、右傾化された社会の普遍的な姿がこれなんだ。私たちはどうなるかな～と、怖い思いがしますね。

キム・ヨンヒ
私は少し唖然としたのは、2月7日靖国の衝突以後にバス運転手さんが契約を破棄したんです。右翼団体が居る所で、でしゃばったので身の脅威を感じると。最初は「降りてくれ、契約破棄する」と言い出しましたが、私たちが「宿舎までは乗せてほしい」とお願いしました。翌日から地下鉄を乗って移動していましたが、とても高いんです。空港鉄道が2万ウォンから3万ウォン？乗り換えもダメだし。「あ、民営化の弊害これなんだ」と思いました。鉄道民営化は絶対だめです!（笑）

「3月1日、遠征隊はソウル都心に行きます」

東京遠征隊は2月7日靖国で起きた衝突を批判した一部の報道について無実だと糾弾した。遠征隊の意図を理解することにより一つの事件を表面的に見て本当に簡単に話すなということだ。遠征隊に参加した会員がほとんど幼い学生だったのに自分たちの心を分かってくれないことがとても寂しかったのだ。2時間の間、ときには真剣に、時にはケタケタ笑いながら自分たちの活躍ぶり（？）を伝える姿は紛れもない20代の大学生の姿だった。 


もう君ら何かを準備してるのかな? 

カン・へジン
2・8独立宣言が3・1運動の導火線となったように3月1日「都心への遠征隊」を準備しています。安倍妄言、教科書歪曲、慰安婦問題、日本再武装に対する「ストップモーションフラッシュモブ」を計画中です。人々が同時に5分ほど一つの行動をするだけですけど、仁寺洞や日本大使館前など色んな所で進行する計画です。

キム・ヨンヒ
去年大学生たちと歴史旅行案内書を作ったことがあります。専門家の人たちにもかなりほめられた本です。（笑）今年も歴史問題を正すための様々な事業を展開します。「都心への遠征隊」をはじめとして「大学生の歴史の広報」のようなものを企画しています。日本の右翼を見るとかなり若いんですよ。彼らが歴史に関心がないためだと聞いたが、私達大学生たちは、歴史に関心が高いです。3月1日をきっかけに歴史歪曲を正すうえでもう大学生たちがやります。


引用：ネイバーニュース/オーマイニュース
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=104&oid=047&aid=0002048189