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【コラム】記者生活20年で味わった最大の無力感
新聞記者生活の20年間にこれほどの無力感に襲われたことはなかった。見習い記者というネームプレートを首に掛けた年に聖水大橋が崩壊し、その翌年には三豊デパートが崩壊した。当時は社会部の1年生記者だったので現場を飛び回るのに忙しく、無力さなど感じる暇がなかった。(中略)
考えてみれば、私たちの周囲には「セウォル号」があふれている。ソウル・オリンピック体操競技場でコンサートが行われる際、入場時にチケットをチェックするため入口を数カ所しか開放しないのは分かるとしても、退場時の出口まで一部に限定するのを見るたび、危険を感じる。ほかの出入り口は内側から鎖で縛ったままになっている。公演が始まれば観客は通路や手すりの前に出てくる。誰も止められない。そうした秩序を守らせるべきアルバイト係員までもがチャンスだとばかりに公演を見て夢中になり拍手している。世宗文化会館のように立ち見禁止の会場でも、ムードが盛り上がれば観客が舞台前にどっと繰り出す。止めたくても止められないほど、そうした観客の数は多い。
日本ではどんなに大きな会場でも一人として席を離れない。警備担当者は全員、公演中もずっとステージに背を向けて客席だけを見詰めて立っている。公演が終わると四方八方の出入り口が全て開放され、速やかに観客が外に出て行く。韓国人の観客たちの熱狂度は世界一だというが、それは秩序がないということでもある。それでも記事に「観客はこぞってステージ前に押し寄せ、歓声を上げた」とだけ書いてきたのだから、韓国という巨大な「セウォル号」を目の当たりにしながら見て見ないふりをしてきたのも同然だ。
高校生が修学旅行に行くのはごく平凡な日常の一部だ。人々が船に乗るのも日常の一部だ。そうしたことは全て日々の暮らしの中にある出来事のはずだった。韓国は今もそうした日々の暮らしに危険がある国だ。このような後進国では、記者のやるべきことが多い。無力感に浸っている場合ではない。
引用:朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/
2014/04/27/2014042700075.html
日付 | 内容 |
---|---|
4月15日 | 濃霧のため2時間30分遅れで仁川港から済州島へ乗員乗客459人を乗せ出発。 |
4月16日 | 08:00 既にこの時間から乗客から携帯電話で救助要請の通報が入る |
08:52 韓国南西部の珍島付近を航行中に衝突音ともに浸水したと船長から連絡が入る | |
連絡を入れたあと船長と乗組員は乗客を見捨てて脱出準備を始め、一番先に逃げ出す | |
朴大統領「1人の人命被害もでないよう救助に最善を尽くせと指示 | |
浸水した船体はひっくり返り水没(船首の一部が海面に突き出る) | |
京畿道教育庁が学生は全員無事と誤報を発表 | |
SBSが家族全員が行方不明になって一人だけ救助された6歳の子供に突撃インタビューをしようとして非難を浴びると、その動画を削除し逃亡。 | |
JTBCは救助された学生にインタビューをして「友人が死亡したという事実を知っていますか?」という質問をしてJTBCのメインキャスターが謝罪するハメに。 | |
政府の対策本部が368人を救助、2名死亡と発表 | |
救助した人数について間違いがあると発表 | |
対策本部が救助できた人数を164人に変更、290人以上が未だに行方不明と発表 | |
現場にある装備は酸素ボンベのみで、専用船が来ないと潜水救助は難しいと説明 | |
4月17日 | 首相が被害者家族を見舞うも、猛烈な非難を浴び水をぶっかけられ退散 |
この頃から多数の遺体を海上で確認したなどの誤報記事が出始める | |
船長が病院で濡れたお金を乾かし始める | |
船長がしぶしぶ謝罪会見させられ「すまなかった」と謝罪 | |
4月18日 | 各メディアで被害にあった方が幾ら補償金が貰えるか特集が組まれ放送された |
メディアが誤報や被害者感情を無視した報道で非難を浴び謝罪反省すると発表 | |
初日からこの日まで各メディアが船体に進入したと報じまくったが、警察が正式に「未だに進入できていない」と発表し、また誤報記事だったとバレる。 | |
安倍総理が朴大統領宛にお見舞いメッセージを送り、支援の用意があると伝えた | |
遂にクレーン船が到着するも、完全に船体は海の下へ沈んでしまう。 | |
韓国が要請すれば自衛隊を派遣するだと? なんと上から目線な・・・と日本からの支援の申し出に韓国人が反発 | |
生徒の修学旅行を引率していて救助された教頭が自殺する | |
セウォル号が日本製の中古船だと報じ始める | |
4月19日 | 2年前に完成した救難船が未だにテスト中で捜索活動に投入できない事実が発覚 |
セウォル号の船長が過去自衛隊に救助されていた事実が報道される | |
被害者遺族を狙う悪徳商法が話題になる | |
4月20日 | 民間ダイバーが私費で装備を購入し救助活動を行ってることが報道される |
一日掛で窓ガラスを破壊、ついに船内初進入に成功し遺体を3体回収したと発表 | |
一体何人乗っていたのか無賃乗車が多すぎて確認不可能だと分かる。 | |
4月21日 | 公務員が死亡者名簿の前で記念撮影をしようとし土下座謝罪するハメに |
被害者が治療を受ける場所でラーメンを食べた長官が非難される | |
ソウル市長候補者の息子がSNS政府を国民を非難し父親が公開謝罪 | |
イルベで被害者を傷つけるコメントを書き込んだとして検挙される | |
4月22日 | 民間ダイバーを装ってインタビューで虚偽の情報を話し問題になり後に逮捕 |
国会議員が虚偽の情報SNSで拡散させ公開謝罪するハメに | |
4月23日 | 選挙候補者が被害者家族代表になりすます選挙アピールしバレて逃亡 |
韓国の最終兵器「カニロボット」投入を決定する | |
カニロボットの重量が600gしかないという誤植を受けお祭り騒ぎになる | |
カニロボットを1度投入したが効果が薄く撤収 | |
4月24日 | カニロボットが撮影した映像が公開され役に立たないことがハッキリとする |
4月25日 | 韓国の大型船舶事故での乗客死亡率が80%を超える事実が分かる |