日本軍慰安婦問題を議論するための日韓局長級協議が今週東京で再開される。
写真引用:聯合ニュース
日韓の局長級協議東京で今週再開...軍慰安婦議論
日本軍慰安婦問題を議論するための日韓局長級協議が今週、東京で再開される。 政府当局者は12日「今週に協議ができるようだ」としながら「まもなく発表できるだろう」と語った。 今回の局長級協議は日本軍慰安婦問題のみを議題として先月開かれた局長級協議の延長線上の会議の性質がある。日韓両国は先月16日ソウルで開かれた初の局長級協議で、一ヶ月に一回の割合で慰安婦協議を定例化することで意見を同じくした。
韓日両国の代表は前回と同様に李相悳外交部東北アジア局長と伊原纯一外務省東アジア·大洋州局長である。 ただし、今回の会議では日本軍慰安婦問題に限定された前回のとは異なり、日本軍慰安婦問題について集中議論した後、北朝鮮問題など他の懸案についても意見交換をする形式で行われることが分かった。 この場合、慰安婦問題の協議の集中度が低下することがあるという指摘も一部あるが政府消息筋は「慰安婦問題は、最も中心的なテーマ」と述べた。 日本軍慰安婦問題の場合、先月の局長級協議で双方間の基本的立場を確認したという点で、これから本格的に解決策が模索さなると予想される。 この過程で在韓日本大使の謝罪と被害者への人道支援などを組み合わせた、いわゆる「佐々江案」のような具体的な解決策についての議論があると期待される。 (引用はここまで)
引用:ネイバーニュース/聯合ニュース
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid
=shm&sid1=100&oid=001&aid=0006902462
日韓局長級協議のイメージ戦略
韓国の報道を見ていると日韓局長級協議を「慰安婦問題を解決するための協議」と報じています。まぁこの記事も例に漏れずそうなのですが。そもそも日韓局長級協議は日韓両国が抱える様々な問題について意見を交わす場として日本が提案し続けていたものです。韓国側はそれを拒否し続けていましたが、オランダで行われた日米韓首脳会談後にアメリカからの圧力があり、韓国側が局長級協議を受け入れる代わりに「慰安婦問題のみを取り扱うこと」を要求してきました。
これは日韓局長級協議を受け入れた際、国民から「日本に対して譲歩した」と見られるのを防ぐための要求でしょう。日本は拒否しましたが、最終的に「1回目のみ慰安婦問題をメイン議題として取り扱い、その後は他の諸問題も協議する」という結論で双方が合意し開催に漕ぎ着けました。
しかし韓国の報道を見る限り「日韓局長級協議=諸問題についての意見を交わす協議」ではなく「慰安婦問題を解決するための協議」と未だに報じているので、今後問題(何で慰安婦問題以外の話し合いをしてるんだ!、などなど)が起きそうな気配がします。
結局のところ佐々江案方式
慰安婦問題に対して、日本は基本的に「日韓基本条約及び日韓請求権並びに経済協力協定(以下、日韓基本条約)」で法的問題を解決しています。しかし韓国は法的責任以外に「人道的問題」を強調し「日韓基本条約」に縛られない方法での保障を求めてきています。「人道的」という側面から一定の賛同を得て、きっとアメリカからの圧力もあったと思いますが、
日本政府は1回目の日韓局長級協議で「法的責任については否定、人道的側面からの支援は可能」と打ち出しています。これがいわゆる「佐々江案」方式と呼ばれるもので民主党政権時の首相であった野田元総理が韓国側に示した従軍慰安婦問題を解決させるための提案のことです。
日本政府は野田首相や斎藤勁官房副長官が外務省幹部と検討を重ね、佐々江賢一郎・外務次官を訪韓させた。
当時の複数の日韓政府高官によると、次官は
(1)政府代表としての駐韓日本大使による元慰安婦へのおわび
(2)野田首相が李明博(イミョンバク)大統領と会談し、人道的措置を説明
(3)償い金などの人道的措置への100%政府資金による支出
の3点を提案した。 日本政府は慰安婦問題について、日韓請求権協定により解決済みとの立場。これを守りつつ人道支援を探るぎりぎりの内容だった。
韓国が佐々江案ベースで話を進めていると言うことは韓国に大きな変化があったことを示しています。
中・北の脅威が韓国政府に変化をもたらした
初の日韓局長級協議が開催される前に韓国メディアが伝えた韓国政府の考え方として、
慰安婦問題の解決案は「原点から始まったと見なければならない」と言及し佐々江案が議論の出発点にならない
と政府関係者が発言しています。また韓国メディアも佐々江案では、日本政府の法的責任の部分が抜け落ちていて、韓国の主張する「日本政府が法的な責任を認め、公式に日本政府が謝罪し、日本政府が保障しろ」という要求が満たされないので話にならないと言っていました。しかし蓋を開けてみればモロに「佐々江案」が叩き台になっています。
なぜ「佐々江案」が叩き台になったのか? 大きな3つ原因
①米国から圧力が相当なものがあり「0」から議論すれば時間が掛かり過ぎる
②日韓請求権並びに経済協力協定の紛争認定での解決方法では時間がかかる
③慰安婦問題が解決しない限り他の課題に手がつけられない日韓局長級協議の内容を見ていると、日韓双方が慰安婦問題の解決を急いでいるように見えます。韓国は何故急ぐのか?中・北の脅威がどんどん大きくなって、安全保障体制を揺るがす事態にまでなっています。しかし慰安婦問題で国内を煽った以上解決をなくして日本との安全保障での協力を行うことは不可能。
とりあえず慰安婦問題を沈静化せるためにも、一番現実的な「法的責任無しで、人道的側面からの支援金を引き出せる」佐々江案方式をベースに話を詰めていくのがベストだと判断したのでしょう。
日本が解決を急ぐ理由
日本側としても韓国が「日韓基本条約」では慰安婦問題は解決していないと叫び続けるだけなら「日韓基本条約で解決済み」と言っておけばいいので問題はありませんが、強制性の有無に関わらず女性(慰安婦)を戦争に巻き込んだという「人道的側面の責任」を突かれると、条約の有無の前に「人道・人権」に対して非常に敏感に反応する欧米社会から非難の声が今後大きくなる可能性があります。
じゃ何故日本だけ? 欧米の軍隊でも慰安婦が存在していた事例は沢山あります。非常に腹立たしいですが第二次世界大戦に敗戦したという負のレッテルがある以上、不条理ですが仕方ありません。日本政府としても、これ以上「慰安婦問題を人道・人権で騒がれる前に火消しをしたい」という意向なのでしょう。もちろん「人道・人権」といった側面からの救済・支援であり、「慰安婦を強制的に連行したとされる法的責任」とは区別しての対処なのでしょう。
結局日韓関係をどうにかしたいのなら・・・
最大のネックは、仮に佐々江案方式で韓国は「この問題に一定のケリをつけ日本との安保協力への道筋をつけられる」、日本は「この問題から人道・人権という要素を取り除ける」と双方が自国の利益を叶えても、中国や北朝鮮の脅威が去って安全保障に対し問題がなくなればまた「慰安婦も法的責任はまだ未解決」と騒ぎだすでしょう。
もう韓国とお互いの主張が正しいとか正しくないとかを言い合うのは不毛です。事実に対し見方を変えればどの様にでも解釈できます。日本が物的証拠(書類や文章など)を出しても、韓国は併合されていた時期であり同じように物的資料を提示するのは無理と被害者ぶるだろうし、元慰安婦からの証言があると言っても日本は信憑性がないと言えばそれまでだろうし。
何方かの主張が第三者によって正しいとされても認めないだろうし、認められなかった方は遺恨が残るので佐々江案方式で「人道・人権」問題を解消したあと、完全永久に先送り(互いにこの問題に対して触れない)し放置するのがベストのような気がします。慰安婦問題にはもう疲れました。
記事に対しての韓国人のコメント
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一度安倍側の人間を抜いて、普通の人同士で話しあおう
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安倍猿政府はずっと正当化していて反省していないのに税金がもったいないよ。
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補償として対馬をもらおう。一度日本の領土を奪ってやろう
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今回の協議が成功して仲の良い隣国になることを...
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協議しながら、独島領有権の主張を強化して、慰安婦問題と植民地支配は、もう一度検証してみると言って、集団的自衛権の憲法解釈を緩和しようしてるのに、何を期待して関係改善をするんだ?
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誰か安倍を暗殺しろよ。あいつのために良心のある日本人までダメになるじゃないか。
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時間の無駄.....日本に何を期待しているのか?
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親日政権だから心配だ。日本の口先に騙されずきちんとやれ
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ちょっとは強硬に対応をしてほしいよ
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ああ...なぜ韓国ではなく東京なの?
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協議をどうして東京でやるんだ。大韓民国で元慰安婦おばあさんたちを招待し、海外マスコミを呼んで協議を見せなければダメでしょう。
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安倍が謝罪すべきなのに、在韓日本大使が謝罪する妥協案を用意するなんて。狂ってるんじゃないの?
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ただただ無限ループ
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日本のやつらの小細工と言葉の遊びに踊らされないために、具体的な議題をちゃんと決めてからいけ。
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慰安婦や過去の歴史なんかより日本の先進安全システムを学んでこい
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安倍がいる限り、どんな議論も不要だ
応援してやるからw